壁紙のカビを掃除する方法を徹底解説! カビの予防法も覚えておこう

湿気が多い環境では、壁紙にカビが発生することがあります。壁紙のカビを見つけたら、大変ショックを受けてしまうでしょう。カビは人体に悪影響を及ぼすものです。カビや汚れはきちんと掃除をし、壁紙をきれいに保(たも)ちましょう。カビの掃除方法や予防法をご紹介します。

  1. 壁紙のカビについて
  2. 壁紙のカビ・掃除方法
  3. 壁紙のカビ・予防法
  4. 壁紙のカビでよくある質問

この記事を読むことで、壁紙にカビが発生する原因や発生を防ぐ環境の作り方が理解できるでしょう。カビで困っている方は必見です。

1. 壁紙のカビについて

まず、カビがどのようなものかを見ていきましょう。

1-1.カビとは?

カビとは菌のことを指し、俗名をカビと呼び、専門用語では「真菌」という名前です。風邪などの原因となる細菌とは異なります。カビは、通常空気中に胞子が浮遊しているものです。養分となるエサを見つけてカビの胞子が宿り、根を張って成長します。カビを吸い込むと呼吸器などに影響を及ぼし、肺炎・喘息(ぜんそく)・アレルギーなどを引き起こすのです。免疫力が低下している場合では、内臓疾患を招く危険性もあるでしょう。

1-2.壁のカビとは?

湿気がこもる・結露が発生しやすい・水分が付着しやすいなどの環境だと、壁にカビが生えることがあります。壁紙に付着した汚れ・ほこり・ヤニなどがエサになり、水分や湿気と絡み合い、カビが繁殖するからです。キッチン・トイレ・洗面所などの水回りはカビが発生しやすいため、特に注意してください。水回りに発生しやすいカビには、赤カビや黒カビなどがあります。湿度に加え、高温の環境も危険です。結露が起こりやすい窓のサッシも、黒カビが増殖しやすいポイントでしょう。壁のカビは、表面にあるクロスだけに発生する場合もあれば、壁の内部まで繁殖していることもあります。クロスで留(とど)まっているうちに対処することが理想です。ただし、クロスの裏側までカビが繁殖している場合、はがれが生じることがあります。

2.壁紙のカビ・掃除方法

壁紙の掃除方法や流れをご紹介します。

2-1.用意するもの

カビを取り除くときは胞子が飛散するため、吸い込まないように注意してください。マスク・ゴーグル・手袋を用意しましょう。カビは消毒して取り除くことが大切です。キッチン用アルコール消毒剤またはエタノールを準備してください。重曹の活用もおすすめです。重曹は汚れを取り除く効果がある以外に、カビを分解することができます。カビの黒ずみをきれいに取り除くことができるでしょう。

2-2.掃除方法・流れ

壁紙のカビ取りは、最初に消毒をします。カビが生えている場所にアルコールまたはエタノールを吹きつけ、キッチンペーパーなどで覆ってください。覆ってから時間を置いたほうがカビの根まで浸透し、殺菌効果が高まります。消毒後、乾(から)拭きしましょう。アルコールやエタノールがない場合は、重曹を水に溶かして吹きつける方法があります。重曹大さじ1に対し、水100ccが適量です。スプレーボトルに作ると使いやすいでしょう。重曹水を吹きつけた後、きれいな布で拭き取り、よく乾かしてください。

2-3.掃除のポイント・注意点

市販のカビ取り剤を使うのは避けてください。なぜなら、カビ取り剤には漂白作用があるため、クロスの色を変えてしまう恐れがあるからです。また、なるべくこすらないのもポイントになります。こするとクロスの表面が傷んでしまうためです。壁紙の表面にあるカビを取り除いても再発する場合は、内部までカビの根が侵食している可能性があります。何度もカビが生えてしまうようなら、クロスの張り替えを検討したほうがいいでしょう。

3.壁紙のカビ・予防法

カビは発生しない環境作りが大切です。日ごろの使い方を見直してみましょう。

3-1.カビが発生しないようにするためには?

まず、湿気対策をしっかり行いましょう。なぜなら、カビが発生するのは、湿気や水分が室内にこもるからです。窓を2箇所は開けて、風が抜ける環境を作ってください。また、壁と家具が密着している場合、カビのエサになる汚れやほこりが蓄積しがちです。壁から少し離して配置するようにしましょう。家具は壁から5cm、冷蔵庫やベッドなど湿気を放つものは壁から10cm離してください。カビの生えやすい場所に、あらかじめ防カビスプレーをしておくのも1つの予防法です。

3-2.除湿機を活用する

冬や梅雨は、窓を開ける機会が少なく、通気が悪くなってしまいます。カビの発生を防ぐ方法として、除湿機を活用する方法がおすすめです。室内外の気温差が生じやすい冬は、結露対策で効果を発揮します。除湿機を使うことができない場所では、使い捨ての除湿剤が便利です。場所を問わずに活用できます。使い捨ての除湿剤は、定期的に入れ替えをしましょう。

3-3.壁紙のカビ予防に関する注意点

入浴後は浴室内に大量の蒸気が充満します。換気扇を活用し、室内まで湿気が侵入しないようにしましょう。窓がある場合は、入浴後に開けるようにしてください。調理中の温度や湿度の上昇にも注意が必要です。

4.壁紙のカビでよくある質問

壁紙のカビに関する疑問を集めました。ご一読ください。

Q.カビが発生しやすい時期とは?
A.日本は湿気が多く、温暖な気候であるため、年間をとおしてカビが発生しやすいの注意してください。カビは、20〜30℃で、湿度が80%以上だと繁殖しやすいものです。通気の維持などを意識して、カビが生えにくい環境にしましょう。

Q.アルコールやエタノールを吹きつけただけでは予防にならない?
A.アルコールやエタノールで消毒した後は、しっかり拭き取るようにしてください。濡(ぬ)れたまま放置してしまうと、カビの発生を誘発します。家具の裏などは特に湿気がこもりやすいので注意してください。

Q.加湿器は壁紙のカビを誘発するものなのか?
A.冬など乾燥する時期は、加湿器を使うことがあるでしょう。過剰に湿度を上げすぎないよう注意して使用してください。壁に湿気が付着した場合、カビが生える可能性があります。

Q.除菌しても黒カビが残ってしまう場合はどうすべきか?
A.黒カビが残る場合は、メラミンスポンジを活用してみてください。ただし、メラミンスポンジで強くこすった場合、壁紙を傷めることがあります。軽くこする程度に留(とど)めましょう。

Q.防カビスプレーの代用品になるものとは?
A.食品添加物として使われることもあるミョウバンがおすすめです。1リットルの水に対し、30gのミョウバンを入れ、ミョウバン水を作りましょう。防カビスプレーの代用品として活用されています。

まとめ

いかがでしたか? 湿気や汚れにより、壁紙にカビが発生することがあります。汚れやほこりがエサとなり、カビの繁殖を促してしまうのです。湿気が高い環境は、カビが広がりやすいので注意してください。壁紙のカビは消毒をしてから掃除をするのが基本です。アルコールやエタノールを活用してみてください。通気の維持・換気扇を回す・除湿機を使うなどの方法で、普段から湿気対策をきちんと行いましょう。