輸入住宅を建てたいけど不安…という方へ。選べない7つの不安を解消!

「こんな素敵な家に住みたい」と憧れを抱く輸入住宅。しかし、いざ輸入住宅をインターネットなどで調べてみると、いくつもの否定的な見解の情報を目にすることになります。
日本の気候風土に合わない、メンテナンスがとても大変、とても金額が高そうと言った否定的な情報を知るたびに、輸入住宅に対して「選ばない方がいいんじゃないか」という不安が募って来ます。
「輸入住宅に憧れはあるけど、どうしても不安を感じてしまう」、これではマイホームとして憧れの輸入住宅を選ぶことが出来ません。
では、本当に輸入住宅は、否定的な情報通りの不安なことの多い住宅なのか?
そこで今回、否定的な情報として良く耳にする輸入住宅に対する7つの不安を、解消するための客観的な情報を紹介させていただきます。
輸入住宅に対する7つの不安を解消することが出来れば、「こんな素敵な家に住みたい」と憧れて来た家を手に入れることがグッと近づくことでしょう。

輸入住宅を選べない不安とは・・・

輸入住宅に対する情報は、肯定的なものばかりではありません。中にはとても不安に感じる否定的な情報もあります。当然、不安のあるものを選択することは出来ません。問題は、その否定的な情報が事実に基づく根拠のあるものであるかどうかということです。否定的な情報の多くは、輸入住宅に関わったことのない方々の、主観的な見解からの発信と考えられます。輸入住宅であっても、和風住宅であっても、客観的な情報を基に家づくりを判断して行くことが重要です。

日本の気候風土に合わない。

四季のある日本の気候風土と、海外の気候風土の違いから輸入住宅を日本で建てることには、問題があるという見解があります。その見解の一つが、日本は雨が多いこと、そして湿気のある気候風土により輸入住宅は適さないというものです。

では、海外は雨の多い地域に輸入住宅を建てていないのか?例えば米国のシアトルでは、年間の降雨日が150日を越えていますが、雨の少ない地域と同じ住宅が建てられています。しかも築100年を超えた住宅もたくさん存在します。
もし、雨の多い地域に適さない住宅であれば、その地域に普及することもないでしょうし、ましてや築100年を経過する住宅が存在することはないはずです。

米国の国土は、日本の国土の25倍の広さがあり、その距離は東西約4,500キロ、南北約2,600キロに及びます。これだけの大きさからして、同じ米国国内でも気候風土の違いは地域間で相当あります。しかし、米国国内で建てられる住宅は、それぞれの気候風土に合わせたものではなく、基本的に同じ工法で造られています(国内の木造住宅の90%以上がツーバイフォー工法)。

もし、日本の気候風土に適さないような住宅であれば、日本の25倍の国土を持つ米国全土で普及することはあり得なかったはずです。

大正14年神戸に建てられた輸入住宅は、室戸台風、阪神淡路大震災など数々の災害に遭う中、80年以上を経過した現在も住宅として使われています。この事実は、輸入住宅が日本の気候風土においても問題なく建設出来る、質の高い住宅であることを証明しています。

ツーバイフォー工法の輸入住宅が、日本の気候風土の中で問題になることはありません。

メンテナンスが大変。

輸入住宅は海外からの物という理由から、将来的なメンテナンスの不安を感じていることが多いようです。確かにメンテナンスを必要とした場合、建材の調達に時間がかかる、あるいは調達が困難、そして費用もかかるということであれば選ぶ側としてはとても不安になります。

では、輸入住宅を造る建材、設備はすべて輸入物でなければ成り立たないのか?
輸入住宅を、海外で形作られた輸入自動車のようにそのまま日本に運んで来ることはありません。また、プラモデルのように部品の状態で輸入して、日本で組み立てるということもありません。したがって、日本で造られている輸入住宅のほとんどは、日本で設計をして、必要な建材、設備を海外から調達していることになります。それを輸入住宅として紹介している訳です。

ということは、建材、設備について品質が良く、安価で、見た目が設計に合うものが国内で調達出来るのであれば、わざわざ海外から輸入する必要はないという考えが出来ます。

輸入住宅を考える場合、何もかも輸入でなければいけないということではなく、輸入住宅としての価値を損なわない範囲で、国産の建材、設備を使用すれば良いのです。

メンテナンスを必要とするものについては国産品、とくにメンテナンスの心配のないものについては輸入品と使い分けることで、安心して住める輸入住宅を手に入れることが可能となります。

輸入住宅は、メンテナンスが大変とは限らないということです。

とても高そう。

輸入住宅の一番の魅力は、見た目の良さです。見た目が良いということは、何かしら普通の家よりも手間と時間がかけられていることになります。当然、見た目が良ければ、金額もそれなりに上がります。
したがって、「輸入住宅=とても高い」と多くの人が思っています。

では、本当にそんなに高いのか?
これは何を基準に比較するのかで変わって来ます。同じ建築会社で考えれば簡単な家よりも、手間のかかる家の方が確実に高くなります。しかし建築会社が異なれば、必ずしも手間のかかる家の方が高いとは限りません。その理由は、建築会社によって利益率がかなり異なるからです。同じ原価であれば、当然利益率の高い方が金額も高くなります。

詳しいことは説明が長くなってしまうため、ここではお伝え出来ませんが、金額が高いと思っていた家が、安いと思っていた家と変わらない金額であったり、逆に安い場合があり得るということです。これは本当です。

輸入住宅は高いと決め付けず、まずは金額とその中身を確認することをお勧めします。
あきらめかけていた憧れの輸入住宅が、金額を知ったら手に届く額かもしれません。

街並みから浮いてしまう。

日本の住宅が建ち並ぶ中に輸入住宅が建ったら、街並みから浮いてしまうんじゃないかと心配する声が届きます。
では、日本の住宅とはどんな住宅なのでしょう。

もともとの日本の住宅は、瓦の屋根に板貼りの外壁で外部を造られていました。しかし、現在日本で建っている多くの住宅は、板貼りからサイディングの外壁に変わるなど、昔は存在しなかった住宅ばかりです。昔ながらの日本を象徴するような住宅を、見かけることはほとんどありません。
もし、輸入住宅が街並みに浮いてしまうとしたら、昔は建っていなかった現在造られている日本の住宅も、街並みに違和感なく溶け込むとは言えないのではないでしょうか。

現実に美しさのある外観の輸入住宅を目の前にして、「この家は街並みに合わない」と否定的な声を聞くことはありません。美しさのあるものが、目障りに感じることはないはずです。
昔の日本の住宅の外壁は、木板をよろい貼りにしたものが大半です。そして、輸入住宅の多くも、木板調のサイディングをよろい貼りにしています。デザインは異なりますが、外壁の見え方は日本の昔の住宅も、輸入住宅もさほど違いはありません。

犬山市にある明治村の明治建築は、明治時代に西洋のデザインで造られた建物で、外壁の多くは木板のよろい貼りです。明治建築が100年を経過した今も存在しているということは、周囲の人々から否定的な見られ方をされたのではなく、評価を受けていたことを証明しています。
美しく魅力ある輸入住宅は、誰からも評価されるはずです。

地震に強いのか?

地震大国と言われる日本で、輸入住宅は大丈夫なのか?
輸入住宅の基本はツーバイフォー工法(枠組み壁工法)で建てられています。もともと柱、梁、筋交いで家を支える軸組み工法と異なる、壁で支える工法として日本で普及して来ました。

阪神淡路大震災におけるツーバイフォー住宅の被害状況について、日本ツーバイフォー協会の調査報告があります。被害の大きかった地域に建っていた約9、000棟のツーバイフォー住宅を調査対象とした調査結果で、特に補修しないで継続して居住可能な住宅の割合は、約97%を占めていました。一部損壊の被害を受けた約3%の住宅の原因で最も多かったのは、地盤の変動によるものでした。

また東日本大震災においてもツーバイフォー住宅の被害状況の調査が行われ、調査対象約21、000棟のうち、津波被害のあった住宅を除き、当面補修しなくとも居住可能な住宅の割合は約98%を占めました。
阪神淡路大震災、東日本大震災の調査報告から、ツーバイフォー住宅の高い耐震性が証明されています。

設備も海外製品になるのか?

輸入住宅である以上、キッチン、洗面台などの設備も海外のものでなければいけないのか?
本来、輸入住宅のデザイン性からすれば、キッチンや洗面台なども海外製品の方が似合うでしょう。しかし、設備にはメンテナンスが必要となります。毎日の生活にかかわる設備の不具合は、出来るだけ早い対応が出来なければ困ってしまいます。

建築会社の輸入住宅に対する考え方で異なって来るでしょうが、後々、メンテナンスに不安のあるものについては、海外製品を無理に使わず、日本製品を使った方が安心です。メンテナンスの必要性の度合いに応じて、海外製品と日本製品を使い分けることが望ましいでしょう。

設備や建材も海外製のものでなければ、輸入住宅ではないという理由はありません。むしろ設備、建材が海外製であっても、日本的で中途半端なデザインの輸入住宅の方が、違和感があります。

和室やベランダなど日本的な要素を取り入れることは出来るのか?

輸入住宅でも日本の家と同じ間取りにすることは、問題なく出来ます。和室を造ろうとする場合、畳だけの和室から、本格的な和室に至るまで幅広く注文に応じて造ることが可能です。

輸入住宅だから、海外の文化を基にした間取りになってしまうということではなく、注文住宅として建てるのであれば、日本の住宅の間取りと同じように造ることが出来ます。ただし、輸入住宅の良さを欠かさない範囲で造ることが大切です。

また、ベランダについては、海外の住宅を見るとほとんどありません。美しいデザインの外観が崩れることになるため、基本的にベランダが造られることはありません。美観上の理由です。しかし、敷地面積の狭い日本ではベランダを設けないということに無理がありますので、輸入住宅の魅力を落とさないように美観を損なわない箇所に設けることで対応が出来ます。

輸入住宅だから、日本的な要素を取り入れられないということはありません。
不安を解消出来ず輸入住宅を選ばないのは、とてももったいないことです。

いかがでしたか?
輸入住宅を建てたい、でも不安があるという方のために、「輸入住宅を選べない7つの不安を解消」を紹介させていただきます。

  • 日本の気候風土に合わない。
  • メンテナンスが大変。
  • とても高そう。
  • 街並みから浮いてしまう。
  • 地震に強いのか?
  • 設備も海外製品になるのか?
  • 和室やベランダなど日本的な要素を取り入れることは出来るのか?

輸入住宅はとても優れた住宅だからこそ、日本で普及しました。住宅として粗悪なものであれば、日本で紹介されることはないはずです。
しかし、輸入住宅についての情報は、正しい客観的なものばかりではありません。
物を選ぼうとする場合、事実と異なる主観的な解釈の情報に惑わされず、客観的な正しい情報でもって判断することが重要です。
不安がある場合は、まずはその情報が正しいものなのかを確認することが先です。
日本最古の輸入住宅は、築100年を超えています。しかも今見ても魅力的です。
輸入住宅は、素晴らしい住宅です。