え、こんなことも!? 注文住宅を建てる際のよくあるトラブルとその回避方法

注文住宅は施主様の理想やこだわりの通りの家を建てることができます。
しかしその反面建売住宅やマンションでは起こらないトラブルが発生することもあるのです。
では、注文住宅を建てる時に起こりやすいトラブルとはいったいどのようなものなのでしょうか?
今回はトラブルの事例とその回避方法の一部をご紹介しましょう。これから注文住宅を建てる、という方はぜひ読んでみてください。

起こりやすいトラブルその1 土地の不備

注文住宅はメーカーが売り出した土地を買い、自由に設計する方法と、自分で土地を見つけてきて家を建てる方法があります。
その土地に不備があれば家が建てられません。
例えば一見何の問題もなさそうに見えた土地が、地質調査をしたら有害物質が見つかったとか、地中に産廃が埋められていたという例もあるのです。
これを防ぐには土地を十分に調査するか、売買契約を結ぶ際に瑕疵担保保証(何か買った土地に問題があった場合は補償をするという取り決め)をつけておきましょう。

起こりやすいトラブルその2 意思の疎通がうまくいかないことによる施工ミス

注文住宅を建てるさい、住宅メーカーに依頼をするという方が多いでしょう。
しかし、実際に工事をするのはそのメーカーではありません。そのメーカーから依頼された工務店です。
施主と工務店の間には担当者が入り、意見の交換をする場合もあるでしょう。
しかしここで意志の疎通がうまくいかないと施主の希望通りの工事が行われなかったり、工事の変更点が施主に伝わらなかったりします。
これがこじれると「言った、言わない論争」に発展し、最悪の場合工事がストップしてしまうかもしれません。
家を建てる前、建てている最中の重要な取り決めは必ずメモや録音を取り、可能ならば担当者と工務店の方の両方に聞いてもらったり、説明をしてもらったりしましょう。

起こりやすいトラブルその3 工期の遅れ

注文住宅は施主からの注文が確定してから建築がスタートします。
最初におおよその完成予定の日程が知らされますが、天候や工務店の都合などにより多少遅れることも多いです。
しかし、あまりに工期が遅れると施主のほうに余計な家賃などの金銭的な負担がかかってきます。
天候による工期の遅れはどうしようもない部分もありますが、半月以上遅れるという場合は工務店と担当者に説明を求め、その間の家賃などの施主の負う金銭的な負担をどうするか話し合いましょう。

起こりやすいトラブルその4 引き渡し後に欠陥工事が発覚する

建売住宅やマンションと異なり、注文住宅は完成と引き渡しまでの間に時間がありません。
ですから住んでみて初めて欠陥が見つかることがあるのです。
しかし、工事は終わっており欠陥を訴えてものらりくらりと言い逃れをされることが多く、訴訟問題にまで発展することもあります。
これを防ぐためには各メーカーのアフターフォローの内容をしっかりと確認しておきましょう。
また、建築中の家にはできるだけ頻繁に足をはこび、何か気になることがあったら写真に取っておきましょう。
こうしておけばいざトラブルになったとき、証拠になります。
なお、話し合いがこじれてしまった場合は弁護士に相談することも視野に入れておきましょう。

おわりに

いかがでしょうか。今回は注文住宅を建てる際によくあるトラブルと回避方法をご紹介しました。
これらのトラブルを完全に防ぐことは難しいですが、事前に手を売っておくことにより、トラブルが小さいうちに解決する可能性が高くなります。