給湯器をフルオートにするメリットは? 交換でお得な方法!

お湯を大量に使いたい・すぐに使いたい場合は、給湯器の導入がおすすめです。中でも、フルオートタイプの給湯器は、簡単で便利な機能が多く、注目を集めています。忙しくても快適なお風呂は欠かすことができないのなら、フルオート給湯器の導入を考えてみましょう。しかし、どんなポイントで選ぶといいのか、よくわからないことも多いものです。そこで、今回は、フルオート給湯器のメリットや、導入や交換でお得な方法を詳しくご紹介します。

  1. 給湯器とは?
  2. フルオート給湯器について
  3. フルオート給湯器の選び方
  4. フルオート給湯器の取り付け・故障・交換について
  5. フルオート給湯器に関するよくある質問

この記事を読むことで、フルオート給湯器に関する基本が身につき、目的に合った機種を選ぶことができます。まずは、記事をじっくり読んでみてください。

1.給湯器とは?

最初に、給湯器の基本として、種類や最近の傾向について解説します。

1-1.給湯器とはどんなもの?

給湯器は、電気やガスの燃焼エネルギーを利用してお湯をわかすものです。主な種類としては、以下のようなものがあります。

1-1-1.貯湯(ちょとう)式と瞬間湯わかし式

貯湯式は、お湯をあらかじめわかしておき、必要なときに使うことができるタイプです。お風呂など、大容量のお湯が必要な場合に重宝します。瞬間湯わかし式は貯湯(ちょとう)機能がなく、使うたびにお湯をわかすタイプで、キッチンなど少量のお湯を使いたい場合などに対応可能です。

1-1-2.燃料の違い

燃料の違いによって、以下のような種類に分けることができます。

  • ガス給湯器
  • 電気給湯器
  • 石油給湯器
  • ハイブリッド給湯器(ガスと電気の両方を使うタイプ)

1-1-3.機能別の違い

給湯器の機能によって、以下の種類に分けることができます。

  • 追いだきができない:風呂がまタイプ(お湯をわかすだけのタイプ)
  • 追いだきができる:オートタイプ・フルオートタイプ

1-2.給湯器の最近の傾向について

核家族化が進んだことやマンションなどの集合住宅での利用が増えたことから、コンパクトタイプの給湯器が人気です。一方で、共働き世帯には、家事が楽になるという理由でフルオートなどの高機能タイプも人気があり、続々と登場しています。また、光熱費が節約でき、CO2の排出が少なく環境にやさしいタイプも増えているのも特徴です。

2.フルオート給湯器について

フルオート給湯器の基本として、特徴や機能を含め、詳しく解説します。

2-1.フルオート給湯器とは?

フルオート給湯器とは、追いだき機能つきの給湯器のうち、「自動たし湯機能」と「追いだき配管自動洗浄機能」が加わったものです。仕事や家事で忙しくても、簡単に快適なお風呂を用意することができるため人気が高まっています。充実したバスタイムを手軽に楽しみたい人には、特におすすめです。

2-2.フルオート給湯器の特徴や機能

フルオート給湯器には、以下の機能が備わっています。ボタンひとつだけで湯舟に適温のお湯を張り続けることが可能です。

  • 自動お湯張り:指定の位置までお湯を自動に張る
  • 自動追いだき:お湯が指定の温度以下になったら自動で追いだきする
  • 自動保温:お湯の温度を一定に維持する
  • 自動たし湯:お湯が足りなくなった場合に自動でたす
  • 追いだき配管自動洗浄:追いだき配管の汚れを指導で洗浄する

2-3.フルオート給湯器のメリット・デメリット

フルオート給湯器のメリット・デメリットについて解説します。

2-3-1.メリット

  • ボタンひとつで給湯から追いだき配管洗浄までできる
  • いつでも快適な温度のお湯を用意できる

2-3-2.デメリット

  • 初期費用が高い(給湯器本体の価格が高い)
  • 不必要なときにも自動で追いだき・給湯することがある

2-4.フルオート給湯器のメーカーについて

現在、フルオート給湯器のメーカーには、以下のようなところがあります。それぞれに魅力的な機能を備えたものを出しているのでいろいろと比較してみるといいでしょう。

  • リンナイ
  • ノーリツ
  • パロマ
  • ダイキン
  • パナソニック
  • 三菱電機

2-5.フルオート給湯器を使用するときの注意点

フルオート給湯器を使用するときは、必要のない時間帯には機能を解除することが大切です。フルオートは、常に湯量や温度を監視し、設定した状態で維持しようとします。家族が利用しない時間にお湯を張っておいても無駄です。光熱費の節約を考え、こまめに設定を見直しましょう。また、フルオート給湯器でも掃除は必要です。追いだき配管の自動洗浄機能がついていても、湯舟などには湯あかが溜(た)まります。適宜、掃除をして常に清潔に保ちましょう。

3.フルオート給湯器の選び方

フルオート給湯器の選び方について詳しく解説します。

3-1.フルオート給湯器の選び方のポイント

フルオート給湯器は、以下のポイントに沿って選ぶといいでしょう。

3-1-1.家族の人数・構成

家族の人数によって、適切な給湯量が変わってくるものです。以下は、目安としてご覧ください。号数が大きくなるほど、給湯量が多くなります。

  • 1~2人:16号・20号
  • 3人:20号・24号
  • 4人:24号・28号

また、家族に女性が多い場合、お風呂の時間が長くなる・給湯量が多くなる(朝・晩にシャンプーをするなどの理由で)場合があります。業者によく相談し、十分な給湯量を確保できるものを選びましょう。

3-1-2.設置場所

一軒家で給湯器の設置場所に余裕がある場合は、ほとんどのメーカー・機種を選ぶことが可能です。しかし、マンションなどの集合住宅などで、設置場所に余裕がないときはコンパクトタイプの給湯器に限られることがあります。条件によっては、機種選びの選択範囲が狭くなるので注意しましょう。よくわからない場合は業者に現場を見てもらい、おすすめの機種を紹介してもらってください、

3-2.フルオート給湯器が向いている家族

フルオート給湯器は、以下のような家族に向いています。

  • 多忙でも充実したお風呂を楽しみたい
  • ライフスタイルが多様でお風呂を使う時間にばらつきがある
  • 常に清潔なお風呂に入りたい
  • 初期費用がかかっても高機能な給湯器がほしい

3-3.フルオート給湯器の種類やサイズ

フルオート給湯器は、屋外型・屋内型の2種類があります。さらに、屋内型は据え置き型と壁かけ型に分けることが可能です。設置場所に制限がある場合は、特に種類やサイズ選びに注意しましょう。カタログの表記サイズでは適応しそうに見えても、実際にはさまざまな障害物や条件のために、設置できないこともあります。詳しくは、業者に相談してください。

3-4.フルオート給湯器の故障について

フルオート給湯器では、以下のような故障が出ることがあります。

  • お湯の温度が熱すぎたり低すぎたりする
  • 追いだきができない
  • 自動給湯できない
  • お湯張りのラインを越えてあふれてしまう
  • リモコンや操作パネルのボタンが反応しない

故障かなと感じたときは、使用説明書を読み、自分で対処してみてください。対処をしても直らない・頻繁に発生する場合は、給湯器の修理や交換を早めに考えましょう。なお、異臭や発煙があるときは、ただちに使用を中止し、業者に相談してください。

3-5.フルオート給湯器の設置場所について

設置場所については、安全に使用するための専門知識が必要になるため、業者に相談してください。設置可能だと勝手に判断して導入を決めても、実際に不可能なのでは困ります。古い給湯器からの買い替えでも、機種が変わると対応できない場合があるので注意しましょう。

3-6.フルオート給湯器の選び方に関する注意点

フルオート給湯器は、価格だけで選ぶと失敗します。給湯量・設置場所の条件・機能など、さまざまな面を総合的に考えて選びましょう。価格と機能のバランスをよく考えてみてください。また、メーカーや販売店のショールームなどに出かけたり話を聞いたりすることも有効です。希望に合ったものを選ぶためには、業者任せにしないで自分でもいろいろと調べましょう。

4.フルオート給湯器の取り付け・故障・交換について

フルオート給湯器の取り付けや故障・交換について詳しく解説します。業者選びのポイントも参考にしてください。

4-1.業者選びのポイントについて

フルオート給湯器の取り付けを依頼する場合は、以下の条件を満たす業者がおすすめです。

  • 給湯器の販売・工事で豊富な実績がある
  • 取り扱い機種が多い
  • 無料診断・無料見積もりを行っている
  • 契約を無理に進めない
  • 問い合わせなどに親切で丁寧な対応ができる
  • リーズナブルな料金設定
  • 希望の納期に合わせてくれる
  • トラブル対応力に優れている
  • 保証内容が充実し、アフターフォローが手厚い
  • 顧客からの評判がいい

4-2.給湯器の設置の流れ

業者に給湯器の設置を依頼した場合、以下のような流れで進みます。

  1. 依頼者より問い合わせ後、業者が現場視察を行う
  2. 業者が現場視察と依頼者からの希望条件を考えて見積もりを出す
  3. 依頼者が見積もりをチェックし、問題がなければ正式に契約する
  4. 設置日当日に業者が設置工事を行う(交換の場合は古い給湯器を取り外す作業も行う)
  5. 設置終了後に業者と依頼者が確認し、操作方法の説明を簡単に受けて完了

4-3.給湯器の料金設定について

給湯器の料金には、何が含まれているのかチェックすることが大切です。安いように見えても、古い給湯器の撤去費用や工事費用が別途必要というところもあります。給湯器の料金は、給湯器本体の価格に撤去費用や工事費用を含んだ合計金額で比較するようにしましょう。同じメーカー・機種でも業者が異なれば、料金が違ってきます。できるだけお得に導入するためにも、しっかり見積もりを確認してください。

4-4.フルオート給湯器の取り付け・故障・交換に関する注意点

給湯器の導入や交換では、工事に数日程度必要になることがあります。工事期間中は、お風呂が使えない場合もあるので確認しておくことが大切です。また、給湯器は毎日使うものであり、不具合や故障が発生しやすくなります。業者に依頼し、必要に応じて定期点検を受けましょう。保証内容やアフターフォローの充実した業者を選ぶことで、長期間安心して使用できます。

5.フルオート給湯器に関するよくある質問

最後に、フルオート給湯器に関するよくある質問に回答します。実際に購入するときに役立ててください。

Q.フルオート給湯器の寿命は何年?
A.10年程度と考えてください。毎日頻繁に使うものであるため、使い方によっては10年より早く寿命がくることがあります。長く使いたいのなら、定期メンテナンスを行い小さな不具合を放置しないことと、こまめに掃除をすることが大切です。不調が続いたり故障を疑ったりするときは、すぐに業者にチェックしてもらいましょう。なお、寿命を迎えた給湯器は発煙や発火などの恐れがあるのでできるだけ早めの交換を検討してください。

Q.高額な機種ほど快適なのですか?
A.高額な機種は、高機能で快適さを極(きわ)めている傾向はあります。しかし、だれにでも快適な状態とは限りません。高機能な機種であっても、使いこなせないのでは困ります。必要な機能を備えている機種の中で、価格や機能のバランスのいいものを選ぶと満足度が高くなるでしょう。

Q.フルオート給湯器で入浴剤は使えますか?
A.まずは、給湯器の使用説明書を確認してください。入浴剤でも、成分によっては風呂がまを傷めるため、使用できないことがあります。特に、フルオート給湯器は追いだき機能がついているため、入浴剤の成分が給湯器内部に入り込み、故障の原因になることもあるので注意しましょう。

Q.良いフルオート給湯器をできるだけ安く導入するコツは?
A.信頼できる業者を選んで契約することです。販売実績が多く、メーカーからの信用も厚い業者なら、大量に仕入れることでリーズナブルな価格で導入できます。また、業者が販売に力を入れているメーカーのものを検討するといいでしょう。特定のメーカーにこだわりがないのなら、お得です。

Q.悪質な業者の見分け方は?
A.たとえば、電話勧誘や訪問営業を主体としている業者との契約は見送ったほうがいいでしょう。いきなり訪問してきて「給湯器の無料チェックを行っている」と親切を装った業者には気をつけてください。何かと問題を指摘して、新しい給湯器を買わせようとしてきます。相場以上の価格を提示しする・雑な工事をするなどのトラブルに遭いやすいので注意してください。

まとめ

今回は、フルオート給湯器について詳しく解説しました。フルオート給湯器は、ボタンひとつでお湯張りから追いだき洗浄までできるので、とても楽です。特に、共働きで忙しかったり家族が多かったりする場合は、重宝することでしょう。常に適温のお湯があることは、心にゆとりをもたらすものです。フルオート給湯器はメリットがたくさんありますが、容量やタイプ・設置場所の条件など、それぞれの家庭に適した機種は異なります。信頼できる業者によく相談し、後悔のない機種選びをしてください。