
ガスコンロをスムーズに取り替えるために知っておくべき5項目を紹介
「古くなってきたので新しく買い替えたい」「もっと高機能なガスコンロがほしい」などの理由で、ガスコンロの取り替えを検討する場合、どうすればよいのでしょうか。取り替えるにあたって、どんなガスコンロを選んだらよいのか、どのようにして取り替えればよいのかわからないという人も多いと思います。また、スムーズに取り替えるためには、古いガスコンロの交換方法についても知っておく必要があるでしょう。この記事では、ガスコンロの種類や寿命、取り替え方法、処分方法などを詳しくご紹介します。
この記事を読むことで、ガスコンロを取り替える際に知っておくべきことがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.ガスコンロの取り替えについて
まずは、ガスコンロの種類や寿命、よくある故障などをご紹介しましょう。
1-1.ガスコンロにはビルトイン型と据え置き型がある
ガスコンロには、システムキッチンに組み込むタイプの「ビルトイン型」と、コンロ台に乗せて設置するタイプの「据え置き型」があります。据え置き型はガスの元栓とコンロをガスホースで接続するだけなので、自分で取り付けが可能です。しかし、ビルトイン型の場合はガス管の設置に資格が必要なため、専門業者に取り付けを依頼しなければなりません。ガスコンロを取り替える場合は、基本的に既存のタイプと同じものを選ぶようにしましょう。
1-2.ガスコンロの寿命は10~15年
ガスコンロの寿命は、一般的に10~15年といわれています。ただし、この数字はあくまでも目安であり、ガスコンロの性能や使用環境によって寿命が変わってくる場合もあるのです。5年以内で調子が悪くなるものもあれば、20年近く問題なく使えるものもあります。しかし、問題なく使えていても、知らないうちにガスもれを起こしている可能性などもあるため、定期的に点検してもらうと安心でしょう。
1-3.こんな症状が出たら取り替えを!
ガスコンロの取り替えを検討すべきなのは、以下のような症状が現れるようになったときです。
- なかなか点火しない
- 途中で火が消えてしまう
- ガスのにおいがする
- 火力調節ができない
- 異音がする
1-4.安全機能がついていないものは取り替えが必要
安全装置がついていないガスコンロは火災の原因になる可能性があるため、取り替えるべきです。2008年、ガス事業法により安全機能がついていないガスコンロの製造と販売が禁止されました。この法律によって定められているのは、以下の安全装置です。
- 立ち消え安全装置:鍋が噴きこぼれて火が消えてしまった場合、ガスを遮断してガスもれを防ぐ
- 調理油過熱防止装置:鍋底の温度が250℃以上になると消火する
2008年以前に発売されたガスコンロにはこのような装置がないものや、ひとつのバーナーにしかついていないものもあるため、確認しておきましょう。
2.ガスコンロの取り替え方法
ガスコンロの取り替えを自分で行う方法と業者へ依頼する方法について、メリットやデメリット、流れなどをまとめました。
2-1.据え置き型は自分で取り替えるとお得
据え置き型のガスコンロは簡単に取り替えることができるため、自分で行ったほうが費用もかからずお得です。取り替えの手順は以下のとおりなので、参考にしてください。
- ガスの元栓を閉める
- 古いゴムホースを抜き、ガスコンロを撤去する
- 新しいガスコンロを設置し、ゴムホースをつなぐ
ただし、取り付けが甘いと大きな事故を引き起こす原因になります。また、ガスコンロによっては非常に重く、一人で運ぶのが難しい場合もあるでしょう。自信がないという人は、無理をせず業者に依頼してください。
2-2.ビルトイン型は業者に依頼して安全に
ビルトイン型のガスコンロの場合、取り外しと設置は自分でもできますが、ガス管の接続作業には資格が必要です。安全に接続するために、必ず業者に依頼してください。ガスコンロの取り替えは、ガスコンロ交換業者やリフォーム業者に依頼することができます。まずは無料見積もりを依頼し、複数の業者をしっかり比較した上で選ぶとよいでしょう。その際は、本体代金のほかに工事費用が別途かかるのか、工事代金が本体代金に含まれているのかも確認してください。
3.ガスコンロの選び方
ガスコンロを選ぶ際のポイントをご紹介します。
3-1.設置スペースに入るサイズか
ビルトイン型の場合はシステムキッチンの幅に合ったものを選ぶことになりますが、据え置き型の場合は設置スペースに入るサイズであるかを考えて選ぶ必要があります。据え置き型ガスコンロには60cmの標準サイズと56cmのコンパクトサイズがあるため、設置スペースが60cm以下の場合はコンパクトサイズを選びましょう。ただし、60cm以上ある設置スペースにコンパクトサイズのガスコンロを入れてしまうと、すき間ができてしまってゴミがたまりやすくなります。しっかりと設置スペースのサイズを測り、最適なサイズのガスコンロを選択してください。
3-2.ガスの種類は都市ガスかプロパンガスか
ガスの種類によって使えるガスコンロが異なります。自宅のガスが都市ガスなのかプロパンガスなのか、種類を確認しておいてください。
3-3.手入れしやすい天板であるか
天板の素材が手入れしやすいものであるかどうかも、重要なポイントです。たとえば、ホーローは低価格で耐久性が高い反面、汚れがこびりつきやすいという特徴があります。手入れのしやすさで選ぶなら、ガラスコートや強化ホーロー、ガラストップの天板がおすすめです。
3-4.グリルは片面焼きか両面焼きか
魚を焼く機会が多い家庭の場合は、グリルの機能にもこだわって選ぶべきです。グリルには片面焼きと両面焼きがあり、「おいしく焼き上げたい」「魚以外の料理にも活用したい」という人には、両面焼きをおすすめします。最近は自動で魚を焼き上げるオートグリル機能がついたものもあるため、ぜひチェックしてみてください。
4.ガスコンロの処分について
古いガスコンロの処分方法について、不用品回収業者を利用する方法やリサイクルについてまとめました。
4-1.据え置き型は粗大ゴミとして捨てることが可能
据え置き型のガスコンロは、自治体が回収する粗大ゴミとして捨てることができます。粗大ゴミの出し方は自治体によって異なりますが、一般的には以下のような手順になるため、確認しておいてください。
- 自治体の回収窓口に申し込みをする
- 回収日と回収場所・回収料金を確認する
- 料金分の粗大ゴミ処理券を購入し、処分するガスコンロに貼る
- 回収日の朝、ガスコンロを回収場所に出しておく
4-2.不用品回収業者に依頼する方法も
ガスコンロ以外にも処分したい不用品がある場合などは、まとめて不用品回収業者に依頼する方法もおすすめです。指定の日時に自宅まで回収に来てもらえるため、自分の都合に合わせて処分できます。また、大型家具などを処分する際も、自分で運び出す必要がないという点もメリットです。
4-3.状態のよいものはリサイクルできる
状態のよいガスコンロはリサイクルに出すことをおすすめします。安全装置がついているガスコンロで、汚れや傷みが少ないもの、故障していないものであれば、買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。廃棄するよりお得に処分できるため、ぜひ試してみてください。
4-4.リサイクルの依頼先は?
ガスコンロの買取を依頼できるのは、リサイクルショップや買取も行っている不用品回収業者などです。重量のあるガスコンロを自分で運ぶのは大変なので、リサイクルショップを利用する場合は、出張買取を行っているところを選ぶことをおすすめします。その場で査定してもらい、現金化が可能です。ただし、状態の悪いものは買取不可になることもあるため、確実な処分方法とはいえません。一方、回収と買取を同時に受け付けている業者であれば、状態の悪いものは回収、よいものは買取という形で引き取ってくれるため、確実に処分可能です。引っ越しなどで急いで処分したいときは、依頼してみるとよいでしょう。
4-5.悪質な業者に注意!
不用品の回収や買取を行っている業者の中には、必要な許可を持たずに営業し、違法行為をしているようなところもあります。そういった業者を利用するとトラブルに巻き込まれる可能性があるため、業者を選ぶ際は十分慎重に行うようにしてください。
5.ガスコンロの取り替えに関するよくある質問
「ガスコンロを取り替えたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.ビルトイン型のガスコンロを自分で交換するのは絶対に不可能ですか?
A.工事に必要な道具は、資格書をガス会社に提示することで購入できます。そのため、資格を持たない人が自分で交換作業を行うことは絶対に不可能です。
Q.事業用のガスコンロも粗大ゴミとして捨てることができるのでしょうか?
A.自治体の粗大ゴミは、一般家庭から出たものだけが対象になります。事業用に使用していたガスコンロは産業廃棄物として処分する必要があるため、注意してください。
Q.ガスコンロを少しでも高く買い取ってもらうためには、どうしたらよいですか?
A.できるだけきれいに掃除をし、説明書やグリルのトレーなど付属品をすべてそろえておきましょう。新品の状態に近づけることが、高価買取のポイントです。
Q.不用品回収業者を選ぶポイントは何でしょうか?
A.豊富な実績があるか、一般廃棄物収集運搬業の許可を得ているか、無料見積もりを受け付けているかなどをしっかりチェックして選んでください。事務所の所在地や固定電話の番号を明らかにしていない業者や、見積書の内容が不明確な業者などは利用しないほうがよいでしょう。
Q. 悪質な不用品回収業者を利用すると、どのようなトラブルに巻き込まれる可能性があるのですか?
A.見積書と違う高額な料金をだまし取られた例や、回収した不用品を不法投棄された例などが数多く報告されています。
まとめ
いかがでしたか? ガスコンロの取り替え方法や選び方、処分方法などを詳しくご紹介しました。ガスコンロは生活に欠かすことのできないものなので、できるだけスムーズに取り替えたいものですよね。どのような方法でガスコンロを取り替えるのか、古いガスコンロはどうやって処分すればよいのかなど、ぜひこの記事を参考にして知ってください。