
後悔する前にチェック!家づくりの失敗10パターン
家は人生において最大の買い物です。大きな出費である上、自分がずっと暮らす空間作りにて失敗したくないもの。
しかし、注文住宅を選んで後悔した人は多いです。そこで、数々の失敗を踏まえて後悔しない家づくりを目指しましょう。
この記事では、家づくりの失敗を中心にまとめました。
1.よくある家づくりの失敗10パターン
家づくりのとき、よく見かける失敗例があります。この項目では、その失敗例を10パターンに分けて紹介しましょう。
1-1.収納スペースが不十分
家に作る収納スペースが足りなかったパターンは多くあります。
たとえば、キッチン。キッチンで収納するものを把握せずに設計したため、ものが入らなくなるパターンです。
また、キッチンだけでなく布団や衣服、家電などをしまっておくスペースが十分でなかったパターンもあります。季節ものなどをしまうスペースは確保しておきましょう。
さらに、スペースは取ったけれど使い勝手が悪いパターンもあります。生活の動線にあっていなかったりしまったものが取り出しづらかったりするのが多いです。収納スペースを確保するときは、十分な検討を行いましょう。
1-2.生活の動線・視線を考えなかった
たまにですが、1階で洗濯したものを2階で干す人がいます。家の構造上仕方ない人もいますが面倒なのは事実です。このように、家の中での動線を意識せずに作って後悔する人がいます。
ほかには、キッチンと食べる場所が離れていたりトイレの場所が不便だったりすることが多いです。また、年老いたときや子どもの成長に併せて問題が出てくることもあります。
動線だけではなく「視線」での失敗も知っておきましょう。生活の中でテレビや冷蔵庫が常に目に入ってくるのは、気が滅入るものです。また、掃除機など生活感のある家電は、使わないときは目に触れないようにできる工夫がほしいところ。
さらに、窓などの位置によっては家の中が丸見えです。そのような「視線」にかんしても注意する必要があります。
1-3.無駄な空間がある
趣味・内装を充実させるため確保したスペースが、無駄になるパターンです。たとえば、キッチンのカウンター。付けたのはいいけれどまったく使わないパターンは多いです。
ほかには、テラスや庭などがあります。作ったのはいいけれど使う機会に恵まれず物置に使われることは多いです。しっかりと生活するシーンをイメージしておきましょう。
1-4.窓の位置が悪い
家の中に光と取り入れる窓。その窓のサイズ・数が合わなくて失敗するパターンがあります。
窓は、大き過ぎると光を取り入れ過ぎる特徴があるのを知っておきましょう。また、外から見えやすくて落ち着かないこともあるので注意。さらに、窓が多いと風通りが良過ぎて家全体が寒くなってしまいます。各部屋の窓のバランスや近隣住宅との兼ね合いが重要です。
1-5.生活の中の音
トイレやキッチンの音が家じゅうに響き渡る失敗もあります。音は図面からはわかりづらいため注意したい内容です。
音の発生源から響き渡る範囲を予測しましょう。特に、1階と2階の位置には気を付けておきます。両空間で音が聞こえる状況は、非常に耳障りです。
1-6.老後への配慮
階段のこう配やドアの重さに注意せず、生活が不便になることがあります。この問題は、若い内は気にならなくても老後になって大きな問題となるのです。
年を重ねると些細なことができなくなります。階段の昇降やドアの開閉だけでも苦労するもの。注文住宅を建てればずっとその家に住むことになるものです。老後まで見据えた設計をしましょう。
1-8.ドアの位置
ドア同士が当る設計になっていて失敗するパターンです。隣り合った部屋や向かい合っている部屋のドアがぶつかることがあります。
また、ドアと家具同士がぶつかったりドアを開いた場所にスイッチがあったりするのです。
ドア同士の感覚をしっかり取る必要があります。また、ドアは開きドアだけでなく引き戸という選択もありでしょう。また、家具などはあらかじめ置く場所を想定しておくのがおすすめです。
1-9.コンセントの数が足りない・位置が悪い
コンセントの数が足りず困る失敗もあります。コンセントを想定した以上に使うことになってタコ足配線となることもあるので注意しておきましょう。
また、コンセントの位置が悪くて使いづらさを覚えることがあります。家具の後ろに隠れたり微妙に長さが足りなくなったりするので注意しましょう。特に、エアコンやパソコンを置く位置は決めておくのをおすすめします。
1-10.部屋の温度調整がうまくいかない
窓の位置・大きさが悪くて部屋の温度調整がうまくできないことがあるので注意しましょう。
窓が大き過ぎると太陽光を取り入れて必要以上に暑くなります。また、部屋の中に吹き抜けを作ることで温度調整が難しくなるのです。部屋のインテリア充実と実用性のバランスをしっかり考えましょう。
2.失敗からわかること
ここまで家づくりの失敗を紹介しました。そこで、この失敗から考えたい成功へのプロセスについてまとめておきましょう。
2-1.間取りをしっかり考える
家づくりで最も大事なのは、何と言っても間取りです。間取りが決まると家全体の方向性が決まります。
この間取りで重要となってくるのは1日の動き。朝起きてから夜寝るまでの「動線」をしっかり意識しましょう。また、自分だけでなく家族の「動線」をしっかり反映していくのが重要です。
この動線がしっかり決まってくるとトイレやダイニング、キッチン、居間など全体のレイアウトが決まってきます。さらに、家具・家電なども具体的に決まってくるでしょう。
- 水回り
- 彩光
- 収納スペース
- コンセントの位置
- 電話線
以上の点は、間取りを考えるときに重要な項目となります。しっかりと確認しておきましょう。
2-2.こだわる部分はこだわって、いらない部分は捨てる
家づくりをするとき、こだわる部分はこだわるべきです。それが、注文住宅という選択をする意味となります。たとえば、キッチンに絶対のこだわりがあるのならばこだわりましょう。こだわりを持って家を作らないと後で後悔します。後悔してもすぐに直すことができません。
しかし、こだわらなくていい部分については妥協をします。もしくは、「こだわり」を優先するために犠牲となってもいいものを確認しておきましょう。費用面のこともありますが家全体のバランスもあります。
家を作るときは、家族全体の「こだわり」をしっかり提示していきましょう。その「こだわり」を話す中で生活に必要なものから優先順位を付けていきます。その優先順位をまとめたものが、あなたの「家」となっていくのです。
3.まとめ
いかがでしたか?
この記事では、家づくりの失敗についてまとめました。最後に、失敗にかんする大事なポイントについて確認しておきましょう。
- 家づくりの失敗として多いのは間取り。
- 生活の動線・視線には十分に気を付ける。
- 収納スペースは将来を見据えて確保する。
- インテリアのためだけにスペースは作らない。
- 窓の大きさ・数は重要。
- 老後まで見据えた家づくりが理想。
- コンセントの位置や数も把握しておく。
家づくりは、家族が過ごす場所を作る大事な作業です。その作業をさぼったり適当にやってしまったりすると後悔します。家を建てるときは、家族としっかり話し合いながら「こだわり」を出していきましょう。