
新築マイホームを内覧しよう! 内覧会におけるチェックポイントとは?
マイホームを新築すると、内覧会というものが開かれます。しかし、内覧会ではどのようなことに気をつければいいのか分からないという方も多いはず。これからマイホームを購入しようと考えている方にとっては、非常に不安な点でしょう。
そこで、今回は内覧会におけるチェックポイントについて中心にご紹介します。
1.内覧会について
1-1.内覧会とは?
内覧会とは、一言で言うと『マイホームのおひろめ会』のことです。
戸建てで新築する場合は図面でしか見ることができません。戸建てのマイホームを購入された方にとっては、完成した状態を自分の目で確かめる絶好の機会となるでしょう。
1-2.内覧会で行うこと
内覧会はただ単に家の中を確認する作業ではありません。メーカーや業者、現場監督などから住宅の説明や、設備機器についての解説などを受けます。
この際、必ず行ってほしいのが、点検作業。どんなに実績があって信頼のできるメーカーや業者でも、人間が作る以上はミスが起こる可能性があるからです。
内覧会はモデルルームの見学ではありません。実際に自分が住むこととなるマイホームの見学です。後悔しないためにも、しっかりと点検しましょう。
素人目ではなかなか分からないことも多く、実際に住み始めてから分かることも多いです。しかし、物件によっては数十~数百箇所の修正部分が見つかることもあります。自分の目では不安だという方は、外部の建築士に依頼して点検してもらうとよいでしょう。ただし、10万円ほどの費用がかかるのであしからず。
1-3.内覧会に持っていくべきもの
内覧会はせっかくの機会です。何も用意せず、ただ見にいくだけではもったいないでしょう。そこで、事前にいくつかの道具を用意しておきましょう。
- 筆記用具……説明などのメモに使用する
- スリッパ……ホコリっぽい場合があるため
- 懐中電灯……暗い箇所を確認するため
- カメラ……不審点などが見つかった際に撮っておくため
2.内覧会におけるチェックポイントとは?
2-1.外構などの外回り
外構などの外回りにおいてチェックしたい箇所は以下のとおりです。
- 外壁
- 庭の砂利や芝生
- 庭木
- 郵便ポスト
- 表札
- コンクリートやタイルの目地
まず外壁については、塗装がむらなくしっかりなされているか。そして、変な汚れなどがついていないかの確認をしましょう。たまにほかの箇所で使用したペンキなどがくっついていることがあります。
庭木の砂利や芝生も確認しておきましょう。量を誤魔化していたり、適当に敷いていることがあります。また、庭木が植えられている場合には、枯れていないかを確認しておきましょう。
郵便ポストに関しては、しっかりと設置されているか。また、鍵がしっかりと閉まるようになっているかなどを確認しましょう。
意外と見落としがちなのが、玄関アプローチや玄関部分にしかれているコンクリートやタイル。しっかりと平らに設置されているかや、タイルの目地がそろっているかなどを確認しておきます。たまに、割れていたりひび割れていたりすることもあるので注意しましょう。
2-2.玄関
玄関において確認すべき点は以下のとおりです。
- 玄関ドア
- 玄関ポーチ
- シューズクローゼット
- クローゼット
- 壁
玄関関係は、主に汚れや傷がないかを確認しましょう。また、あまりないことではありますが、ドアの鍵が壊れていることがあります。ロックがかかるかも確認してください。
シューズクローゼットやクローゼットに関しては、開閉などに問題ないかも確認しておきましょう。
2-3.廊下
廊下において確認する場所は、主にフローリングです。廊下は通路ですから、機器などを搬入する際などに傷つけてしまっていることがあります。また、ペンキなどの汚れがついていることもあるので、目を皿のようにして確認してくださいね。
2-4.階段
階段において確認する点は主に以下のとおりです。
- 手すり
- 床材
- 壁
- 隙間
- 段差
手すりや床材、壁などに汚れや傷がないかを確認しましょう。また、たまに壁と階段の間に『隙間』ができてしまっていることがあるので、きっちりと壁と階段がくっついているかを確認してください。
また、以外と気がつきづらいのが、階段の段差。事前の計画などで間違えてしまったがために2階まできっちりとつながらず、無理やり段差の高さを変えて取り付けるようなことがあります。
2-5.和室
和室におけるチェックポイントは以下のとおりです。
- ふすま
- 障子
- 畳
- 壁
- 押し入れ
和室において最も注意しておきたいのが、ふすまや障子です。素材がもろいので、何らかの表紙に傷がついていることがあります。
また、押し入れはスムーズに開閉ができるかどうか。そして、閉じたときにぴっちりと閉じて隙間ができていないかを確認しましょう。
2-6.寝室や洋室
寝室や洋室は和室と違ってそれほど確認点は多くありません。
- フローリング
- 壁
- クローゼット
フローリングや壁は傷や汚れの有無。クローゼットに関しては、しっかりと開閉ができるのか。中はしっかりと使えるようになっているかなどを確認しましょう。
また、用途不明のデッドスペースがあるような場合には、理由を尋ねておいてください。相手のミスかもしれません。
2-7.ダイニングルーム
ダイニングルームにおいては、主に対面キッチンのカウンターについて確認しておきます。実際に使用することを考えて問題がないかを確認しましょう。使いづらそうな場合には、追加費用などを払って修正してもらうことも可能です。
2-8.キッチン
キッチンにおいてチェックすべきポイントは以下のとおりです。
- ビルトイン食器棚
- ビルトインコンロ
- シンク
- 水道や蛇口
ビルトイン食器棚については、引き出しがしっかり開けられるかを確認しておきましょう。たまにドアのねじ調整などがおざなりになっていて、使用しづらいことがあります。
ビルトインコンロについては、傷がないかや、ガス栓部分などがしっかりと設置されているかを確認してください。
シンクは主に傷がないかを確認します。また、水道や蛇口の水漏れがないかもチェックしたいところです。
2-9.トイレ
トイレにおけるチェックポイントは以下のとおりです。
- トイレ本体
- 床や壁
一番重要なのは、トイレ本体がしっかりと動作するかです。特に、多機能トイレは高価なものなので、必ず正常に稼働しているかを確認しましょう。
2-10.バスルームと洗面所
バスルームや洗面所のチェックポイントは以下のとおりです。
- 棚
- 鏡
- バスタブ
- 給湯システム
棚や鏡、バスタブは傷がないかどうかを確認します。給湯システムに関しては、内覧会時にはまだガスが開栓していないことが多いので、とりあえず機械部分が正常に起動するかどうかを確認しましょう。
2-11.ベランダ
ベランダにおけるチェックポイントは以下のとおりです。
- ひさし
- 物干しフック
- 手すり
ひさし部分は、たまに穴や隙間があいていたり、しっかりと固定されていなかったりすることがあります。穴があいていると雨漏りしてしまいますし、固定が甘いと毎年やってくる台風で吹き飛ばされてしまうでしょう。
また、ベランダのタイプによっては、ひさし部分に物干しざおをかけるフックが取り付けられています。取り付け位置が使いやすい位置になっているかを確認しましょう。
手すりに関しては、ぐらぐらしていないかを確認します。命にかかわる部分なので、ねじが外れてないかなどをしっかりと確認しましょう。
3.内覧会における注意点とは?
3-1.内覧会は電気や水道が通ってから行うのが理想
電気や水道が通っていないと確認が難しい部分は多くあります。ですから、内覧会を行う際にはできるだけ電気や水道が通ってからにしてもらった方がよいでしょう。
3-2.アフターサービスについて事前に確認をとっておく
住み始めてから修正部分が見つかっても、アフターサービスがあれば修正してもらえます。アフターサービスが有効な期間や、内容などをしっかりと確認しておきましょう。
3-3.納得がいかなかった場合は、しっかりと手直しを要求する
内覧会はただの見学ではありません。点検作業です。不審点や納得がいかない箇所を見つけた場合は、遠慮なく手直しを要求しましょう。遠慮などしていてはだめです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は内覧会におけるチェックポイントについて中心にご紹介しました。
- 内覧会について
- 内覧会におけるチェックポイントとは?
- 内覧会における注意点とは?
マイホームは人生で最も高価な買い物です。後悔がないように、しっかりと内覧会に挑みましょう。