
オフィスの大掃除を早く済ませる手順とポイントを徹底解説!
オフィスの大掃除は、面積が広くなるほど作業が大変になり時間と手間がかかってしまいます。仕事をしながらの作業になるため、時間もたっぷりかけられません。普段できない場所も掃除するためには、きちんと計画を立てて、効率のいい手順を踏みながら作業を行うことが大切です。本記事では、オフィスの大掃除がスムーズに進められる計画の立て方と手順について解説します。
この記事を読むことで、オフィスの大掃除をスムーズに終わらせる手順とポイントが分かります。悩んでいる方やコツが知りたい方は、ぜひチェックしてください。
1.オフィス大掃除の特徴を知ろう!
まずは、家庭の大掃除との違いや、オフィスならではの特徴をチェックしておきましょう。
1-1.働きやすい環境を保つために行う
オフィスは、そこで働いている人だけでなく、来客など人が集まる場所です。不特定多数の人が出入りする場所は汚れやすい傾向があり、定期的に掃除をしなければホコリやゴミがすぐに蓄積されていきます。大掃除は、普段の掃除を楽にするための作業でもあるのです。大掃除である程度キレイにできれば、清潔な環境が維持しやすくなり、働きやすい職場になるでしょう。
1-2.家との違いはかけられる時間の長さ
家とオフィスの大掃除の大きな違いは、掃除にかけられる時間の長さです。家の大掃除の場合は、休日などを利用して行うことができますが、オフィスの場合は仕事の合間に大掃除をしなければなりません。多くの会社が年末・仕事納めの後に一気に大掃除を行うでしょう。しかし、それでも半日〜1日が限度となります。特に、年末が忙しい会社の場合は、昼休みや残業をしてまで大掃除をすることもあるのです。時間が限られているからこそ、効率的な作業が必要となります。
1-3.オフィス掃除のポイントは段取りと協力
時間が限られているオフィスの大掃除は、段取りと全員で力を合わせて行うことがポイントです。段取りがしっかりできていても、社員全員に行き届いていなければ意味がありません。また、どこからどこまで掃除するのかも、あらかじめ決めておく必要があります。大掃除はオフィスのすべてを掃除しなければならないイメージが強いですが、完璧にこなす必要はありません。
1-4.社員ができるところだけ掃除する
オフィスの大掃除は、日を決め、社員で掃除箇所を分担します。オフィスが自社の建物である場合は、トイレ掃除なども社員が行うケースもあるでしょう。ただし、2階以上の窓の掃除などは転落の危険があるため、専門の業者へ依頼するケースがほとんどです。オフィスの大掃除は、社員ができるところだけ行うことが基本となります。
1-5.普段掃除ができない場所もキレイにする
年末の大掃除に、普段の掃除ではできない箇所をキレイにすることで、新しい年に気持ちよく仕事始めができるでしょう。特に、オフィスの大掃除では、下記の箇所を掃除することになります。
- エントランス
- 応接室
- 給湯室
- 喫煙スペース
- トイレなど
2.まずはオフィス大掃除の計画を立てる
オフィスの大掃除をスムーズに進めるためには、始める前の計画が重要なポイントです。まずは、計画の立て方をチェックしておきましょう。
2-1.大まかなスケジュールを立てる
最初に、大掃除を行う日と時間を決めてください。株式会社カウネットの調査によると、大掃除の日を年末の最終出勤日に設定する会社が半分以上を占めていました。大掃除の日程を決めるポイントは、残務に追われている社員の邪魔をしないようにできるかどうかです。できれば、社員全員で大掃除をしたいので、全員のスケジュールが合う日に設定しましょう。仕事の邪魔になることもなく、素早く終わらせることができます。
2-2.掃除を分担する
掃除を分担することも大切なポイントです。具体的には、「誰が」「どこを」「どういう風に」「いつまでに掃除する」とそれぞれ分かりやすく表にします。誰が見ても分かるような分担表を作ることで、掃除し忘れることがありません。また、掃除できていない箇所を協力し合って進めることができます。
2-3.会社ごとにさまざまな工夫を
企業の中には、大掃除をイベント化しているところがあります。事前に、大掃除の日程をアナウンスし、各部署でチームを組んで掃除箇所を決めるのです。大掃除=義務というイメージがありますが、イベント化することでチームワークや連帯感も生まれるでしょう。また、人員が割り当てられない場合は、毎朝15分ずつ1か月かけて大掃除を行うなど、会社によってさまざまな工夫を実践しています。
2-4.必要な掃除グッズを用意しよう
オフィスの大掃除で必要な掃除グッズは以下のとおりです。
- マスク
- ゴム手袋
- 軍手
- エプロン
- 新聞紙
- ぞうきん
- バケツ
- ほうき
- チリ取り
- 塩素系洗剤・中性住宅用洗剤・トイレ用洗剤
- 重曹・セスキ炭酸ソーダ
- 歯ブラシ・ストッキング
上記の掃除グッズを用意すれば、難なくオフィスの大掃除に取り組めます。オフィスが広いほどゴミの量も多くなるので、ゴミ袋を多めに用意しておくといいでしょう。
3.オフィス大掃除の手順を解説!
それでは、オフィス大掃除の手順を、箇所別に解説していきます。
3-1.エントランス
人の出入りが多いエントランスには、靴の裏についた汚れが落ちやすい場所です。特に、エントランスに敷かれているマットには、たくさんの泥汚れなどがついているでしょう。まずは、毛足に沿って掃除機をかけ、ホコリやゴミを取りのぞいてください。そして、40℃以下の温水もしくは水をかけ、中性洗剤を使用しブラシで汚れを洗い流していきます。後は、十分乾燥するまで陰干しするだけです。床についた汚れは、掃除機をかけた後にぞうきんでキレイにふき取りましょう。
3-2.給湯室
オフィスの水まわりとなる給湯室は、シンク汚れをキレイに落とさなければなりません。まずは、塩素系(ハイターなど)の洗剤をシンク全体に吹きつけましょう。それから、シンク全体をスポンジ等で丁寧に洗い、すき間は歯ブラシなどでキレイに磨きます。最後に、水ですすぎ洗い→ぞうきんでシンクをふき完了です。水滴を残さないようキレイにふき取ることがポイントとなります。
3-3.トイレ
もう1つの水まわりとなるトイレは、便器だけでなく床も掃除しましょう。専用のブラシと洗剤を使って、床を磨いていきます。トイレの洗面台は、給湯室のシンク掃除と同じく、スポンジとぞうきんを使ってキレイにしてください。便器に頑固な汚れがついている場合は、トイレ用洗剤をしみこませたトイレットペーパーを敷いて2〜3分ほど放置して、こすってすすぐだけでOKです。一度の作業で落とせなくても、何回かくり返すことで汚れが落ちるでしょう。
ただし、清掃業者が掃除を行うケースがあります。事前に、大掃除を行うべきか確認し社内で共有しておきましょう。
3-4.オフィスチェア
オフィスチェアの大掃除は、素材によって異なります。布張りの場合は、やわらかいブラシで付着しているホコリを浮かせてから、ぬるま湯で固くしぼったタオルで表面をふいてください。汚れが取れない場合は、中性洗剤と歯ブラシを使って落とし、最後に乾燥させます。革張りの場合は水が使えないので、革専用のクリーナーでキレイにしましょう。ビニールレザー(合皮)は水ぶきができるので、薄めた中性洗剤を使いながら汚れを落としてください。
3-5.窓・ブラインドカーテン
窓を掃除する際は、水ふき→からぶきの手順でキレイにしてください。手あかや汚れがひどい場合は、セスキ炭酸水スプレーや重曹スプレー、もしくは窓専用の洗剤スプレーを使うと落ちやすくなります。セスキ炭酸水スプレーと重曹水スプレーの作り方は、100ml:1gの割合です。また、内側の窓は自分たちで掃除できますが、外側・2階以上は業者へ依頼したほうがいいでしょう。
ブラインドカーテンは以下の手順どおりに掃除してください。
- 女性用のストッキングでブラインドの羽根の間にたまったホコリをふく
- 中性洗剤をスプレーして10分ほど放置し浮いてきた汚れをふき取る
- 水滴を乾いたぞうきん等でふき取り完了
頑固な汚れがついている場合は、重曹水スプレーが効果的です。汚れの部分にスプレーして、ぞうきんでふき取ってください。
3-6.パソコン
多くの会社で使用しているパソコンも、丁寧に掃除しキレイにしましょう。キーボードのすき間やパソコン内部の掃除をする際は、静電気除去もできる専用ブラシがおすすめです。ブラシの先が届かない部分には、エアダスターを活用します。また、画面やケーブルに汚れがついている場合は、マイクロファイバータオルでやさしくふき取ってください。
4.オフィスの大掃除に関してよくある質問
オフィスの大掃除に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。
Q.社員で掃除できない箇所は?
A.ガラス窓の外側だけでなく、エアコン・換気扇・給気口などは高所に設置されていることが多いため、自力では限界があります。費用節約のために、自力で行う会社もありますが、社員のケガにつながる恐れがあるので無理は禁物です。自分たちで清掃できない場所は、清掃業者に任せることをおすすめします。
Q.床の清掃方法は?
A.まずは、掃除機で大まかなホコリを取りのぞいてください。特に、壁際や柱のすみなど角の部分は、ノズルを小さめのサイズに交換し、上手に吸い取りましょう。それから、水ぶきをしてください。フロアが広いとぞうきんがけが大変なので、モップを使うのも方法の1つです。
Q.大掃除とあわせてやっておきたいことは?
A.年末の大掃除とあわせてやっておきたいのは、不用品の処分です。大掃除の際に、使っていないデスク・チェア・スチールラック・パソコン・パーティションなどをまとめて処分しましょう。会社で使用したものは、すべて産業廃棄物扱いとなるため、産業廃棄物収集運搬許可を取得している民間の回収業者へ依頼するケースがほとんどです。まだ使える状態なら、家具買取専門店やリサイクルショップに売却するほうが、処分費用を抑えることができるでしょう。
Q.オフィス大掃除の具体的な段取りは?
A.主な流れを以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- 大掃除にかけられる時間を大まかに算出する
- 大掃除を行う箇所を決める
- 大掃除に参加できる人数を確認する
- 大掃除の最中に仕事をする場合は、仕事ができる場所を確保する
- 洗剤や掃除グッズなど、必要なものを用意するため、大掃除をするところにある汚れをチェックする
- 不用品の処分方法を確認する
- 大掃除の方法とスケジュールの計画を立てる
- 当時の服装・持ち物を全員に通達する
事前に段取りを決めておけば、仕事をする人の邪魔をせず、自分がすべき掃除に取り組むことができます。
Q.デスクまわりと共有スペースの片づけ方は?
A.デスクまわりは筆記道具や書類など小物類が散らかりやすい場所なので、「要らないもの」「要るもの」に分けて使っていないものは処分することがポイントです。また、給湯室などに自分のものを置いている場合は、それらも片づけましょう。12月に入ったら、各自で不用品は持ち帰るなど早めに片づけを開始してください。
まとめ
いかがでしたか? オフィスの大掃除は、家とは違って掃除時間に限りがあります。また、仕事が残っている人がいれば、仕事スペースを確保した上で掃除しなければなりません。限られた時間で大掃除を進めるためには、段取りとスケジュール・準備・社員全員への伝達が必要です。きちんとポイントを押さえてから、効率よく大掃除の準備を進めていきましょう。