
屋根の形状にはどのような種類があるの? ~3つの屋根の特徴~
私たちが安心して暮らすために必要な「家」はさまざまな屋根があります。
新しい家の購入やリフォームを考えている人は屋根の種類について知っておいた方が良いでしょう。
屋根の形状によって特徴も異なってくるため、人それぞれ適した屋根を見つけることができます。
日本で使われている屋根の種類は、招き屋根・切妻屋根・片流れ屋根・寄棟屋根・方形屋根・はかま腰屋根・入母屋屋根・越屋根と9種類挙げられます。
今回は切妻屋根・寄棟屋根・方形屋根の3つの屋根について詳しくみていきましょう。
一般的な屋根になっている「切妻屋根」
「家を描いてください」と言われると真っ先に誰もが描く家の屋根が「切妻屋根」です。三角形になっており、日本でもよくみられる形の屋根ではないのでしょうか。
切妻屋根はスレート・セメント・日本瓦・トタンとさまざまな屋根の素材に適用することができ、この屋根にしている家も多いものです。
屋根の頂上でもある大棟から両方に向かって2面下がっており、真正面からみると「三角形」になっているのが特徴の屋根でもあります。
また、特徴はそれだけではありません。とても簡単な構造となっていることもあり、とても丈夫な屋根です。そして嬉しいポイントが2つあります。
それは、「雨漏りが少ない」「メンテナンスが安い」こと。屋根は定期的なメンテナンスが欠かせませんが、形状の種類のなかでも切妻屋根は比較的メンテナンス料が安いです。できるだけ費用を抑えたいという方にはぴったりな屋根だと思います。
切妻屋根に次いで人気のある「寄棟屋根」
「寄棟(よせむね)屋根」は最近よくみられるようになった屋根の形状です。一般的な屋根である切妻屋根に次いで人気の屋根となっています。
寄棟屋根の特徴は、屋根の頂上部である大棟から4方向に屋根が分かれていることです。棟を寄せているので切妻屋根よりも短くなっています。
しかし、寄棟屋根にもデメリットがあるということを忘れてはいけません。この屋根の問題となっているのは“Y字部分”です。
4つの面のうち、大棟と下り棟があわさっている部分はY字型になっており、この部分を「かき合い」と読んでいます。
実は、かき合い部分から雨漏りが発生するケースが増えてきているのです。雨漏りが起これば屋根をメンテナンスしなければなりませんし、状態によっては屋根を修理、取り替えなければならないこともあります。
とても手間がかかる屋根となっているため、メンテナンス費用も若干高めです。
ピラミッド型である「方形屋根」
最後に紹介する「方形(ほうぎょう)屋根」はピラミッド型屋根といえばピンッとくる方が多いのではないのでしょうか。
屋根の頂上であるひとつの頂点から4つの面に屋根がわかれている形をしています。まさしくピラミッドのような形です。
屋根の頂点はひとつになっているため、どうしても家の形は正方形になってしまいます。特徴は寄棟屋根とほとんど同じであり、主に雨漏りの問題が発生しているようです。
定期的なメンテナンスが必要である分、料金も高めなので費用はだいぶかかってしまうでしょう。
まとめ
日本の家に使われている屋根は主に9種類ありますが、それぞれさまざまな特徴をもっています。
例えば、一般的な屋根として知られている「切妻屋根」はメンテナンス料が安く、丈夫なつくりとなっているため雨漏りの心配はありません。
しかし、寄棟屋根や方形屋根は形状からみて雨漏りが発生する可能性が高く、メンテナンス料も高いというデメリットがあります。
それぞれの特徴・メリット・デメリットもしっかり把握しておかなければなりません。