シロアリ対策で悩んでいる人へ! 効果的な駆除方法を解説!

「最近羽アリが飛ぶ姿をよく見る」「シロアリに食べられて柱に小さい穴が開いてきた」など、シロアリ対策に悩まされている方もいることでしょう。シロアリは、大切な家をボロボロにしてしまう存在であり、早急な駆除と対策が必要です。しかし、何をすればいいのか、どこに依頼すればいいのかなど、よくわからないことも多いでしょう。そこで、今回は、シロアリ対策に効果的な駆除方法など、詳しく解説します。

  1. シロアリの基礎知識を学ぼう
  2. シロアリのチェック方法
  3. シロアリの対策法:効果的な予防策
  4. シロアリの対策法:駆除方法を解説
  5. シロアリの対策や駆除にかんするよくある質問

この記事を読むことで、シロアリ対策に必要な基礎知識が身につき、適切な駆除を行うことができます。まずは、記事をじっくり読んでみてください。

1.シロアリの基礎知識を学ぼう

最初に、シロアリの基礎知識について解説します。被害状況や発生の原因についても理解しておきましょう。

1-1.シロアリとは

シロアリは、名前にアリが入っていてもアリの仲間ではありません。系統としては、ゴキブリの仲間なのです。世界には、約2,000種類のシロアリが存在しており、日本には13種類ほどが生息しています。中でも、主に家屋の被害をもたらすものは、ヤマトシロアリおよびイエシロアリです。家の中で1匹でもシロアリを見たら数千匹程度生息している可能性があるため、早急に対策をする必要があります。

1-2.シロアリの被害について

シロアリの被害で主なものについては、以下を参考にしてください。シロアリ被害は、主に木材を使った部分を中心に起こります。

  • 家の土台が崩れる
  • 柱がスカスカになる
  • タンスがボロボロになる
  • 天井に穴やすき間ができる
  • 木製の窓枠がボロボロになりすき間風が入る
  • 雨漏(も)りがする
  • 大量の羽アリの死がいが出る

1-3.シロアリが発生する原因や受けやすい環境は?

シロアリが発生する原因や、発生しやすい環境について学びましょう。

1-3-1.シロアリが発生する原因

シロアリが発生する原因としては、以下のようなものがあります。シロアリは高温多湿を好み、木材を食料としているため、下記の条件が重なると発生しやすいのです。

  • 通気性の悪い環境
  • 温暖な気候
  • 木造住宅

1-3-2.シロアリ被害を受けやすい家や環境

以下のような家や環境は、シロアリ被害を受けやすいので注意が必要です。

  • 水回りに通気口を設置していない
  • 床下が低く地面との距離が近い
  • 雨漏(も)りを放置している
  • 庭に池がある
  • 庭に落ち葉や木材・ゴミが大量にある
  • 軒下に不用品(新聞紙・木材・段ボール・そのほかのもの)を置いてある
  • 森や林が家の近くにある
  • 築年数が経過している

このほかにも、増改築を繰り返した家などは、構造が複雑になることで通気性が悪くなり、シロアリ被害が拡大しやすくなります。

2.シロアリのチェック方法

シロアリのチェック方法として、簡単なセルフチェックとプロによる診断について解説します。

2-1.シロアリのセルフチェックをやってみよう

シロアリの被害を疑うときは、以下のセルフチェックを試してみましょう。前述した条件に加えて、これらのチェック項目が多く当てはまるほど、シロアリ被害の確率が高まります。

  • 家の中・周囲で羽アリを見かけた
  • 柱の付け根に削れているような部分がある
  • 柱や壁に割れている部分が発生した
  • 扉やふすまの建てつけが悪くなってきた
  • 床がブヨブヨしている・浮いている部分がある
  • 雨漏(も)りする部分がある
  • 家の中に湿気がこもりやすい(カビが発生しやすい・冬場に結露を起こしやすい)
  • 最近、近所でシロアリ駆除を行った
  • 新築してから10年以上経過している
  • 増改築を行ったことがある
  • 前回のシロアリ駆除・対策から5年以上経過している

2-2.プロによる診断について

セルフチェックでシロアリ被害の疑いが高いときは、プロに正式な診断を依頼しましょう。プロは、実際に床下や壁の中など、シロアリ被害が出やすい場所を目視でチェックし、的確な診断をしてくれます。シロアリ対策や駆除は、できるだけ早く行う必要があるため、依頼も早急に行いましょう。油断しているうちに、シロアリに家をどんどん食べられてしまいます。

3.シロアリの対策法:効果的な予防策

シロアリ対策は、正しく予防することから始まります。具体的にどんな対策をするべきか、解説しましょう。

3-1.シロアリを寄せつけない方法・ポイント

シロアリを寄せつけないためには、以下のポイントに注意してください。

  • 湿気対策を十分に行う(屋内だけでなく床下に換気ファンを設置するなども含む)
  • 木材にシロアリが嫌う薬剤(防腐剤など)を塗布する
  • 雨漏(も)りを直す
  • 家屋の周辺にある廃材や落ち葉などを片付ける
  • シロアリが発生していないかこまめにチェックする
  • 定期的に業者のチェック・メンテナンスを受ける

3-2.シロアリ対策の家について

シロアリ対策は、新築と同時に始めることが理想です。特に木造住宅の場合は、最初にきちんと対策をしているかどうかで、大きな違いが出ます。新築するときは、シロアリ対策もしっかり行いましょう。信頼できる業者なら、シロアリ被害を防止するために必要な工事について、わかりやすく説明してくれます。最初に対策をしておけば、メンテナンスも楽に進めることができ、結果的に費用が安く済むのでおすすめです。

3-3.シロアリの対策法にかんする注意点

どんなに優れた方法であっても、シロアリ対策は、定期的にチェック・やり直しを行う必要があります。薬剤塗布の効果が、経年変化で薄れてくるからです。また、家もすき間や割れなどの不具合が出てくることもあります。シロアリ対策は1回だけで終わりではありません。必ず、適宜見直しをして、必要な処理・修繕を行ってください。

4.シロアリの対策法:駆除方法を解説

シロアリの駆除方法を詳しく解説します。自分で行う場合と業者に依頼する場合で、それぞれ学びましょう。

4-1.シロアリ被害を見つけたらどうする?

シロアリ被害を見つけたときは、すぐに行動に移すことが大切です。すでに、被害は目に見えない部分にまで拡大していることが予想できます。セルフチェックを行うだけでなく、業者に連絡して診断してもらい、早急に駆除してもらいましょう。

4-2.シロアリ駆除は自分でできる?

シロアリ駆除は、自分で行うこともできます。具体的な方法やメリット・デメリットを知っておきましょう。

4-2-1.自分でシロアリ駆除を行う方法

シロアリ駆除を自分で行う場合は、薬剤塗布による予防・駆除となります。シロアリの巣を探し、根こそぎ駆除しましょう。ポイントは、シロアリの巣や行動範囲すべてに薬剤を塗布することです。不完全な部分があると、被害を食い止めることができないので注意しましょう。なお、シロアリ駆除用の薬剤は、手袋やマスクをし、使用説明書をよく読んでから使ってください。

4-2-2.自分でシロアリ駆除を行うメリット・デメリット

シロアリ駆除を自分で行う場合、メリットとデメリットを理解しておくことが大切です。不安が残る場合は、最初からプロに依頼した方がいいでしょう。

  • メリット:薬剤や道具の購入費用だけで駆除ができる
  • デメリット:作業が不完全に終わる可能性が高い・薬剤の取り扱いに注意する必要がある

4-3.プロによるシロアリ対策方法

プロによるシロアリ対策方法について、依頼先・駆除方法・費用などを解説します。

4-3-1.シロアリ対策はどこへ依頼する?

シロアリ対策は、専門業者に依頼しましょう。業者を選ぶときには、以下のポイントをチェックしてください。

  • シロアリの駆除・予防で豊富な実績がある
  • シロアリ駆除の高い技術を持っている
  • 基本診断を無料で行っている
  • 料金がリーズナブルで明確
  • 作業内容の説明や質問への回答がわかりやすい
  • 担当者の感じがよく顧客からの評判がいい
  • アフターフォローや保証が充実している

4-3-2.プロのシロアリ駆除方法

プロにシロアリ駆除を依頼した場合、以下のような方法で作業を進めることになります。

  1. 業者が現場検証を行い、被害状況を確認する
  2. 依頼者への状況説明
  3. 下準備(掃除・ゴミや不要なものの撤去など)
  4. シロアリ駆除用の薬剤散布
  5. 被害部分の補修工事
  6. 依頼者に業者が作業内容の説明を行って完了

4-3-3.シロアリ駆除の費用について

シロアリ駆除の費用は、現場の状態や駆除方法によって異なります。実際に必要な費用にかんしては、業者に見積もりをもらって確認してください。なお、坪単価で計算することが多く、大体5,000~8,000円が相場です。一般的に、予防作業よりも駆除作業のほうが高くなります。

4-4.シロアリの駆除方法にかんする注意点

自分でシロアリ駆除を行うよりも、プロに依頼した方が確実で安心です。プロに依頼する場合は、どんな方法で駆除を行うのかしっかり説明を聞いてください。信頼できる業者なら、写真などを用いてわかりやすく説明し、必要な作業と見積もりを提示してくれます。契約を取りたいがために、適当な説明で不安を煽(あお)るような業者と契約しないようにしましょう。特に、訪問営業などで勝手に床下に潜り込もうとする業者には注意してください。依頼者が直接確認できないことをいいことに、すぐにシロアリ駆除をするべきだと提案し、よく説明もしないで高額な取り引きを要求することがあります。

5.シロアリの対策や駆除にかんするよくある質問

最後に、シロアリの対策や駆除にかんするよくある質問に回答します。それぞれの内容を確認し、疑問や不安を解消しておきましょう。

5-1.鉄筋コンクリート工法の家ならばシロアリ被害に遭わなくて済みますか?

シロアリ被害は、木造住宅だけに限りません。鉄筋コンクリート工法の家でも、部分的に木材を使っていたり、シロアリの食材(廃材・段ボールなど)となるものを置いておいたりすると被害に遭います。また、タンスなどにシロアリ被害が見つかることもあるのです。羽アリを見た、木くずが発生しているなどがあったら、速やかに業者の診断を受けましょう。

5-2.庭に池があるのですがシロアリ対策のために撤去するべきでしょうか?

庭に池があると、湿気が多く、シロアリが好む環境になりやすいのは事実です。池を撤去した方がシロアリ対策に効果的でしょう。しかし、池がある家がすべてシロアリ被害に遭っているわけではありません。きちんと対策をし、定期メンテナンスで必要な作業を行うことで、池を残したままシロアリ対策を進めることもできます。

5-3.シロアリ被害と似たものには何がありますか?

シロアリ以外の害虫(シバンムシ・ダニ・カミキリムシの幼虫など)の被害である可能性もあります。また、湿気により木材が腐ってしまうことも多いものです。自己判断せずに、業者に依頼して正確な原因を調べてもらいましょう。シロアリ以外であっても、被害を受けた場所は強度が下がっているため、早急に修繕してください。

5-4.シロアリを完全に防ぐことはできないのでしょうか?

シロアリは、外部から飛来したりわずかなすき間から侵入したりします。そのため、完全に防ぐことは難しいと考えましょう。ただし、シロアリ被害が広がりにくい環境にすることは可能です。シロアリが嫌う薬剤を塗布して予防し、こまめなチェックを行うことで被害を防止しましょう。

5-5.シロアリ駆除を業者に依頼した場合、保証制度はあるのでしょうか?

信頼できる業者は、作業保証を行っているものです。主に、作業後5年程度の期間にシロアリ被害が再発した場合は、無償で駆除を行うなどとなります。細かな保証内容は業者によって異なるので、契約時に確認してください。業者を選ぶときには、保証内容もきちんと確認し、総合的に判断しましょう。

まとめ

今回は、シロアリの対策や駆除方法にかんして詳しく解説しました。シロアリ対策は、マイホームで快適に暮らすためにも、必要なことです。すでにシロアリ被害を受けている場合は、早急に駆除をし、再発予防に努めましょう。放置すると被害が広がり、最悪の場合は住宅の強度が落ち、災害時などに崩壊する恐れもあります。簡単なシロアリ駆除は自分でもできますが、確実に行うためにも専門業者に依頼しましょう。費用をかけても、シロアリ対策を万全にすることで、大きな安心を得ることができますよ。