引越しにかかる費用を抑えたい。家賃を値引き交渉する方法とは?

家を借りようと思ったとき、もう少しだけ家賃が安ければいいなと思った経験がある方もいるでしょう。実は、家を借りるときにかかる費用は交渉によって値引きが可能なのです。しかし、すべての賃貸物件が値引きできるわけではありません。

そこで、今回は家賃を値引きしてもらうコツをご紹介します。家賃を値引きしますと大きく宣伝している不動産業者は、まずありません。しかし、交渉の仕方によっては可能でしょう。これから引越しを考えている方には必見の内容です!!

  1. 新しい家を借りる際にかかる費用とは?
  2. 家賃の値引き交渉ができるって本当?
  3. 家賃の値引き交渉が可能な物件とは?
  4. 値引き交渉の仕方とは?
  5. おわりに

1.新しい家を借りる際にかかる費用とは?

今住んでいる家を引越し、新しい家を借りる場合は安くないお金が必要です。引越し費用のほかに、敷金や礼金、さらに数か月分の家賃が必要な物件もあります。ですから、最低でも50万円以上はかかることが多いのです。今は「敷金ゼロ、礼金ゼロ」という物件もありますが、家賃が滞納すると即鍵を変えられたり退去するときにクリーニング費用などを請求されたりします。安い、と飛びつくにはリスクが高いです。

2.家賃の値引き交渉ができるって本当?

家賃とは、家を借りる代償として払うお金のこと。家賃を決定するのは、家のオーナーです。個人のこともあれば会社のこともあるでしょう。つまり、オーナーがうなずけば家賃は値引きしてもらえるのです。

ただし、どんな物件でも値引きしてもらえるというわけではありません。では、どんな物件が値引きしてもらいやすいのでしょうか?それを次の項でご説明しましょう。

3.家賃の値引き交渉が可能な物件とは?

では、家賃の値引き交渉が可能な物件とはどのようなものでしょうか? この項では、物件の特徴を具体的にご紹介します。

3-1.築年数がたった物件

新築の物件は、人気も高く黙っていても借り手がつきます。また、借金をして賃貸物件を建てたというオーナーも少なくありません。ですから、築年数が浅い物件は値引き交渉をしてもほとんど効果はないでしょう。しかし、逆に考えれば築年数がたった物件は値引きが可能だということです。特に、築年数が15年以上たった集合住宅はねらい目でしょう。外観が古くなっていることも多いですが、住む分には全く問題がないという物件が多いのです。

3-2.立地条件が少々悪い物件

立地条件は、物件の人気を大きく左右します。たとえば、少々築年数がたっていても特急が停まる駅から徒歩圏内の物件は、人気が高いのです。ですから、「築年数がたった物件は値引きが可能」と前述しましたが、立地条件によっては難しいこともあるでしょう。逆に、築年数はまだまだ浅くても、立地条件が悪い物件は値引きできる可能性があります。

たとえば、夜遅くまで操業している工場があるとか鈍行しか停まらない駅が最寄りでしかも距離があるという場合は、家賃の値引き交渉がしやすいでしょう。ただし、繁華街が近くで治安が悪いという場所は、いくら安くても飛びつかない方がよいですね。特に、女性のひとり暮らしの場合は要注意。

3-3.複数のあきがある物件

今は、インターネットでも簡単に不動産情報が入手できます。ですから、どの物件があいているかもすぐにわかるでしょう。そこで、マンションやアパートで複数の空き部屋がある物件を調べてみてください。そのような物件は、入居者を必死になって探していることが多いのです。少々の要求はのんでくれる可能性が高いでしょう。

3-4.4月以降にあきがある物件

賃貸物件は、2月3月に大きく動きます。特に、単身者向けの物件はこの時期に入居者がないと、来年まであき物件になってしまう可能性があるのです。オーナーにとって一番避けたいのが、1年以上物件を空き家にすること。ですから、4月以降に入居を申し込めば、値引き交渉もぐっとやりやすくなるでしょう。

4.値引き交渉の仕方とは?

では、どうすれば家賃をスムーズに値引きしてくれるのでしょうか?この項では、交渉の具体的な方法をご紹介します。

4-1.礼金を値引きしてくれるように頼もう

家を借りる際には、敷金、礼金、家賃の3種類のお金が必要です。このうち敷金は賃借人が家の設備を壊したりしたときの、修繕費として預けるもの。家賃は、家を借りる対価として払うお金です。では、礼金は何かというと、オーナーや不動産屋に「家を貸してくれてありがとう」とおいお礼の意味をこめて払うお金になります。これは、日本独特の習慣で、長年続けられてきたものです。いまさらやめられないという人も多いでしょう。

また、不動産屋は賃借人からは紹介料を取り、オーナーからも仲介料を取ります。その仲介料を礼金で払うオーナーも多いのです。ですから、礼金は本来ならば払う必要のないお金。値引き交渉をする場合は「礼金を1か月分安くしてください」と交渉してみましょう。月々家賃を数千円値引きしてもらうより、お得になる場合も多いのです。

4-2.ほんの少しだけ予算をオーバーしていると伝える

家を下見した後で、「いい家なのですが、ほんの少し予算をオーバーしている」と伝えてみましょう。借り手が欲しくてしょうがないオーナーだったとしたら「いくらくらいならば、借りてもらえますか?」と応じてくれるでしょう。

たとえ値引きしたとしても、ずっと空き家のままよりもましなのです。ただし、いきなり「家賃を数万円値引きしてほしい」と大きく出てはいけません。あまりに大幅な値引きを持ちかけると「この人は本当に家賃を払ってくれるのだろうか」と不安になられてしまうでしょう。

4-3.値引きしてくれれば契約する、と明言する

家を借りる場合、数件の物件を見て比較するのが当たり前です。ですから、「物件を見せてください」という方がいても、オーナーはあまり期待していません。しかし、「借りるかも」という場合はあれこれとよい条件を提示してくれることもあるでしょう。特に、借り手がいなくて困っているオーナーの物件では、要求をのんでくれる可能性が高いです。

ただし、あまり大きな値引きを提示しない方がよいでしょう。前述したように、家賃を払い続けていけるかどうか、不安がられてしまいます。また、家賃をひいてくれないかわりに、クーラーをつけてくれたりトイレやシャワーなどを取り換えてくれたりするオーナーもいるでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は、家賃を値引き交渉するコツなどをご紹介しました。
まとめると

  • 引越しにかかる費用は、条件によって値引き可能。
  • 家賃を数千円値引きしてもらうよりも、礼金を1か月分ひいてもらった方が得である。
  • 築年数がたって少々付近の設備に難ありの物件は、値引きしてもらいやすい。
  • この条件ならば借りる、とはっきり打ち出した方が、家賃は値引きしてもらいやすい。

ということです。今は、古い賃貸物件ほど借り手がつきにくいでしょう。ですから、「こんなよい物件が?」というものも値引きしてもらえる可能性があります。ただし、いくら立地条件がよくなく築年数がたっている物件でも、都市部にあるというだけで人気物件になっていることもあるでしょう。ですから、東京や大阪などの都市部に住んでいる方は、少し郊外にも目を向けてみてください。その方が、よい物件が見つかる可能性もあります。また、女性のひとり暮らしは安全面を第一に考えましょう。