
日当たりの悪い部屋を心地よくしたい!おすすめの改善方法とは!?
日当たりのよい部屋というのは、気持ちがよいものです。
しかし、立地条件によってはどうしても日当たりが悪い部屋も出てくるでしょう。
そんな部屋でも、工夫しだいでは心地よく過ごせるのです。
そこで、今回は日当たりの悪い部屋の改善方法をご紹介します。
地下室や全く窓のない部屋以外なら陽光は入ってくるのです。
ですから、それをできるだけ増幅させてあげればよいでしょう。
日当たりの悪い部屋を何と居心地よくしたいという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
1.日当たりの悪い部屋のデメリットとは?
改善方法をご紹介する前に、まずは日当たりの悪い部屋のデメリットをご紹介します。
日当たりの悪い部屋は家賃も安くなりがちなので、つい「日当たりくらいなら」と思う方もいるでしょう。
しかし、日当たりは思っている以上に大切なのです。
1-1.暖房費がかかる
日当たりのよい部屋は、冬でも暖かいです。これは、日光のおかげ。
太陽の熱は、皆様が思っている以上に部屋を暖めてくれます。
日当たりの悪い部屋は日中でも気温が上がらず、心地よく過ごそうと思ったら暖房費がよけいにかかるでしょう。
では、夏は涼しいのかといえば、そうともいえません。
夏は湿度が高いので、日当たりの悪い部屋はいつまでも湿気が抜けず、むしむしとして過ごしにくいでしょう。
1-2.カビがはえやすい
部屋の湿度が高いと、結露も発生しやすいです。
結露というと窓に発生するものというイメージがありますが、壁にも発生します。
しかも、押し入れやクローゼットの中といった分かりにくいところに結露が発生すると、そのままカビがはえることも珍しくありません。
また、目に見えないカビの胞子が空気中に漂っていると、アレルギーの原因にもなるのです。
1-3.気分が沈みがちになる
人は、日光に当たると体内時計がリセットされます。
ですから、時差ボケや昼夜逆転生活の解消には朝日を浴びるとよいといわれているのです。
また、日光に当たるとセロトニンの分泌が活発になります。
セロトニンは体の交感神経を活発化させて、やる気や元気を出すのです。
さらに、セロトニンが活発に分泌されると、日没後に快眠の元になる「メラトニン」という物質も活発に分泌されます。
つまり、日光に当たらないとセロトニンが分泌されにくくなり、相対的にメラトニンの量も少なくなるのですね。
その結果、眠りが浅くなったり気分が沈みがちになったりします。
ストレスがたまっているとうつ病を発症する危険性もあるのです。
2.日当たりの悪い部屋の改善方法とは?
では、日当たりの悪い部屋はどうすればより過ごしやすくなるのでしょうか?
この項では、改善方法の一例をご紹介します。
2-1.カーテンの代わりにシェードやスクリーンを利用する
カーテンは、どうしても一定の厚みがあって光を通しにくいです。
かといって、レースのカーテンだけでは心もとないでしょう。
そこでお勧めしたいのがシェードやスクリーンです。
明るい色調の薄い布でできていますから、日光を通しつつ目かくしとしての機能はカーテンと変わりません。
また、プラスチック製のブラインドよりもほこりがたまりにくいので掃除が簡単です。
和室の場合は、障子(しょうじ)風のシェードやスクリーンも販売されています。
2-2.窓の外に玉ジャリや白砂を敷く
白は光を反射する効果があります。ですから、窓の外に白い玉ジャリや白砂を敷いてみましょう。
ベランダがあるならそこに敷いても構いません。
一面に敷き詰めるのが無理ならば、浅くて幅の広いプランターなどに入れて窓の下においてもよいでしょう。
玉ジャリならば水はけもよいので、水がベランダにたまることもありません。
2-3.インテリアを明るめの色にする
暗い色のインテリアは重厚感がある反面、部屋を暗く見せます。
ですから、日当たりの悪い部屋はできるだけ明るい色のインテリアを使いましょう。
「白は汚れが目立つので、使いたくない」という場合は、明るいブラウンやパステルカラーでもよいですね。
また、鏡面加工してあるものを使うと、光を反射してより部屋が明るく見えます。
さらに、壁紙も明るめの色の方がよいでしょう。
柄物で濃い色の壁紙は、より部屋を暗く見せてしまいます。
壁紙が暗い色という場合は、カーペットやラグ、じゅうたんを明るい色にしましょう。
2-4.壁を照明で照らす
日当たりの悪い部屋は、日中でも照明が必要なところも珍しくありません。
そんなときは、天井から部屋全体を照らす照明ではなく壁を照らす照明を使いましょう。
間接的に部屋を照らすことにより、自然光に近い明るさが得られます。
蛍光灯の光が寒々しい、と感じたときにお勧めの方法です。
2-5.観葉植物を置いてみる
観葉植物の緑は、部屋を明るくする効果があります。
できれば葉の色ができるだけ淡い色のものを使いましょう。
また、観葉植物を部屋に置くと室温を上げる効果があります。
さらに、グリーンは目に優しく気持ちを落ちつける効果も期待できるでしょう。
3.南向きの部屋が最適とは限らない
さて、ここまで日当たりの悪い部屋を明るく過ごしやすくする工夫をご紹介しました。
日当たりのよい部屋というと、南向きをイメージする方も多いでしょう。
実際、集合住宅では南向きの部屋は家賃が高めに設定されています。
また、一戸建てを建てる場合は家の中で一番使う部屋を南向きに配置することが多いでしょう。
太陽は東から上り、南の空を通って西に沈みます。
ですから、南向きに窓があると1日中日は当たりやすいです。
しかし、だからといってそれ以外の部屋がすべて悪い、というわけではありません。
東向きの部屋は朝から昼までは日光が十分に入ります。
逆に、西側は午後から夕方まで日光が入るのです。
ですから、自分が1日のうちどの時間帯に部屋にいるのかを考えて、部屋を借りるとよいでしょう。
会社勤めをしている人ならば、朝に日が入る東向きの部屋の方がお勧めです。
さらに、夜勤の仕事がある方は午後に日が入る西向きの部屋の方が過ごしやすいかもしれません。
そして、不人気な北向きでも、窓を大きく取って今回ご紹介したような工夫をすれば、明るい部屋になることもあります。
ですから、部屋を借りたり家を建てたりするときは、南向きにこだわり過ぎる必要はありません。
4.おわりに
いかがでしたか?今回は日当たりの悪い部屋の改善方法についてご紹介しました。
都市部では、全く日の当たらない部屋というのもあります。
窓の外が建物の壁だったり半地下になっていたりするところは、家賃もそれだけ安いでしょう。
ですから、日当たりくらいと思って借りる人もいます。
でも、前述したように日光は健康的な生活をするのには欠かせません。
全く日の当たらない部屋を格安で借りるくらいならば、北向きも部屋を選びましょう。
窓の外に高い建物がなければ、工夫しだいでは日が入ります。
さらに、西日は朝日よりも強力で、特に夏は部屋の気温がうなぎ上り、ということもあるでしょう。
ですから、西向きの部屋の場合は日光が入りこみ過ぎないように、工夫をしてください。
さらに、部屋が複数あるという一戸建ての場合は、太陽の動きに合わせて過ごす部屋を変えてもよいでしょう。
そうすれば、1日心地よく過ごせます。
特に、冬は暖房費の節約にもなるでしょう。