汚部屋を片付ける手順や方法は?ひとりで悩まないで相談を!

床が見えないほどに散らかった部屋のことをお部屋をもじって「汚部屋」と言います。
一度汚部屋になってしまうと片付けるのが大変です。
そこで今回は汚部屋の片付け方や片付けの手順をご紹介します。
汚部屋の片付けは、実はコツがあるのです。
また、汚部屋の住人には誰もがなってしまう可能性があります。
今回は汚部屋になる原因もご紹介しますので、当てはまるかもという人は気をつけましょう。
汚部屋をなんとか掃除してきれいにしたいという方や、汚部屋の片付け方を知りたいという方はぜひ読んでみてくださいね。

  1. 汚部屋はなぜ生まれるの?
  2. 汚部屋を自分たちで片付けるにはどうしたらいいの?
  3. 業者を選ぶ際の注意点
  4. おわりに

1.汚部屋はなぜ生まれるの?

汚い部屋に住みたい、と思っている方はいないでしょう。
しかし、実は誰もが汚部屋の住人になる可能性があります。
この項では汚部屋になる原因や、汚部屋になった場合の問題点をご紹介します。

1-1.汚部屋はなぜ生まれる?

汚部屋が生まれる原因には以下のようなものがあります。

  • 片付けが極端に苦手な人がひとり暮らしをした
  • 仕事などが忙しく、ゴミ出しをする暇がなくなった
  • 一家の主婦など、家事を担っていた人が家事ができなくなった
  • 何かのきっかけですべてのやる気を失ってしまった
  • 認知症などの病気で身の周りのことができなくなった

どうでしょうか、このなかのひとつくらい自分にも当てはまりそうなものがありませんでしたか?
つまり、誰もが汚部屋の住人になる可能性があるのです。

1-2.汚部屋の問題点とは?

汚部屋とは、ただ単に持ち物が床全体に散らばっているものから、人が住めない状態のものまで幅広いです。
特に残飯や飲み物などの始末ができなくなった汚部屋はゴキブリやネズミなどの巣にもなるでしょう。
また、ゴミが積み重なり床が見えなくなると床板や畳は湿気により腐ってきます。
さらにゴミがたまり出すとキッチンや洗面所、風呂場やトイレといった水回りが使えなくなってしまうでしょう。
こうなってしまうと住人の健康状態までも脅かされます。
また、マンションやアパートが汚部屋になり、床や壁が腐れば階下や隣家の人に迷惑がかかるでしょう。
賃貸住宅の場合は退去を勧告されることもありますし、その際は高額な修繕費を請求されることもあります。

1-3.汚部屋はなぜ片付かないのか

汚部屋の住人も、決して好んで汚部屋に住んでいるわけではありません。
多くの方が何とかしたいと思っているのです。
しかし、気が付いたときには部屋中がゴミだらけでどうしようもなかったという場合もあります。
また、うつ状態であったり、認知症だったりすると「片づける」ということがとても難しくなっている場合もあるでしょう。
さらに、汚部屋の住人は自分の部屋の状況をできるだけ人に知られたくないと思っている場合が多いです。
ですから発覚するのは、もうどうしようもなくなったとき、ということも少なくありません。
ゴミで床が見えなくなってしまったら、自分で片付けるのはとても難しいです。
恥ずかしいと思わずに誰かに助けを求めましょう。
床が見えないくらいの汚部屋ならば、2~3日あれば片づけられるでしょう。

2.汚部屋を自分たちで片付けるにはどうしたらいいの?

では、自分たちで汚部屋を片付ける場合はどうしたらよいのでしょうか?
この項ではその方法をご紹介していきます。

2-1.自分たちで片付けられる汚部屋のレベルとは?

  • ゴミだらけだけれど、かろうじて生活空間のある汚部屋
  • 2LDKまでの汚部屋
  • 水回りが無事でゴミさえ片付ければ問題ない部屋

は3人以上の人出があれば片付けられるでしょう。
3LDK以上の汚部屋や、ゴミが天井まである部屋などは無理をせず業者に頼んだほうが賢明です。

2-2.片付けに必要な道具と手順とは?

汚部屋の掃除に必要なものは、

  • 100枚以上のゴミ袋
  • ゴミ袋をゴミ焼却場まで運ぶ車
  • 軍手、マスク、手袋、手ぬぐい

です。汚部屋の片付け自体はそれほど難しくはありません。
ひたすら足元のゴミを拾ってゴミ袋に詰めるだけです。
「何か使えるものがあったらとっておこう」などと考えてはいけません。
汚部屋にあるというだけで保存状態は最悪です。
取っておくものは現金やキャッシュカード、通帳や印鑑といった貴重品のみ。
あとはもったいないですがすべてゴミ袋にまとめてください。
ゴミの分別が厳しい場合は、ひとりがゴミの分別を専門に行い、もうひとりがゴミ袋に詰め、ある程度ゴミ袋がたまったら、自動車でゴミ処理場まで運ぶ、ということを繰り返します。
汚部屋からはゴミ袋に100袋以上のゴミが出る場合が普通です。
とてもゴミ捨て場には置き切れないので、必ずゴミ処分場に直接持ち込む許可をとりましょう。
1Rの汚部屋ならば3~4人いれば1日で片付けられます。
汚部屋はとても汚れていますが、掃除はすべてのゴミを片付け終わってからにしましょう。

2-3.業者に頼ったほうが良い汚部屋とは?

  • ゴミが天井付近まで積みあがっている汚部屋
  • 3LDK以上の広さがあり、どの部屋もゴミで埋まっている家
  • 水回りが機能しておらず、不潔な環境の部屋

このような部屋は、もう素人の手には負えません。多少お金はかかっても業者に任せましょう。
汚部屋を片付けてくれる業者はたくさんありますが、片付けからゴミの回収までを行ってくれる不用品回収業者に頼むと他の業者を頼む必要がありません。

3.業者を選ぶ際の注意点

汚部屋をきれいにしてくれる業者はたくさんありますが、必ず見積もりをとりましょう。
その際に下見に来てもらい、「この部屋をきれいにするための費用」を正確に出してもらってください。
追加料金前提の見積もりや、見積書を作ってくれない業者は依頼をしないほうが良いでしょう。
そして、必ず「どこまでやってくれるのか」を確認してください。
業者によってはゴミはまとめるけれど、ゴミ捨ては自分でというところや、ゴミだけはまとめるけれど、掃除は自分で行ってという業者もあります。
また、せっかくきれいになった部屋も、前と同じような生活をしていれば汚部屋に逆戻りです。
掃除ができない、やる気が起きないという場合は思い切って部屋を引き払い、ケアが充実しているところに行くか、定期的に掃除をしてくれる人を雇いましょう。
今は日常の掃除を行ってくれる掃除代行業者もあります。
また、高齢者ならば介護保険からヘルパーを依頼することもできるでしょう。
さらに、血縁者や友人が定期的に部屋にきて様子を見ることも大切です。

4.おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は汚部屋になる原因や片付けの手順をご紹介しました。
まとめると

  • 汚部屋の住人は誰もがなる可能性がある
  • 汚部屋を片付けるには、最低でも3人以上の人出を集めよう
  • いざという時は業者を頼ろう

ということです。最近は高齢者の夫婦2人暮らしや、独身者のひとり暮らしも増え、気が付かないうちに汚部屋の住人になっていたということも珍しくありません。
賃貸住宅で汚部屋になった場合は保証人にも修繕費の請求が行く可能性もあります。
自分の部屋が汚部屋になったとはなかなか言い出せませんから、時には様子を見てあげることが大切です。
また、自分ひとりの手に負えないくらいにゴミがたまったら、できるだけ早く周りの人や行政に助けを求めましょう。
部屋が使い物にならなくなってからでは遅いのです。