
物置の選び方で知っておきたい3つのポイント
自転車やバイク、庭仕事の道具など、物置にはたくさんの使用目的があります。中には物置に漬物のたるの収納や、室内の収納スペースに入りきらないものの収納に活用する人もいるようです。それでは、物置を買うとき、どうにすれば最善の選び方ができるでしょうか。物置の使用目的や必要な大きさ、設置場所など考えるべきポイントも多いものです。また、物置は定期的に買い替えるものではないため、後悔のない決定をしなければいけません。それでは、物置の選び方で確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。
1.物置の種類を選ぶポイント
1-1.気候で選ぶ
物置は屋外に設置するため、風雨にさらされます。ですから、気候にあった物置を選ぶべきです。たとえば、雪が多く積もる地域なら、積雪型の物置を選ぶべきでしょう。通常60センチメートル以上の積雪がある地域では、積雪型の物置を選んでください。通常の物置は、屋根が雪の重さに耐えきれない可能性もあります。また、寒冷地であれば結露対策も必要です。収納するものの種類にもよりますが、結露はどのような場合でも望ましくありません。特に、屋根側の結露は、収納したものに屋根から結露の水滴が落ちる危険があります。しっかりと屋根部分に断熱材が施工されたものを選びましょう。また、台風が多い地域なら風雨への対策も考えてください。
1-2.収納するもので選ぶ
収納するものによっては、必要な温度管理の程度やスペースの使い方に違いがでます。本や紙など温度の変化で傷みやすいものがあるなら、壁の断熱が施工してある物置を選びましょう。また、自転車やバイクなどを置くのであれば、奥行きと幅のあるスペースが必要です。細かいものを置く予定であれば、棚を設置しやすいものがよいでしょう。棚をあとで付け足すことも可能ですが、物置の壁の材質は、通常棚の増設に適していません。最初から棚を付け足しやすい物置を選ぶのがおすすめです。
1-3.開閉方法で選ぶ
物置の開閉方法には、さまざまな種類があります。シャッタータイプであれば南京(なんきん)錠で施錠しやすいため、バイクや自転車の保管には最適です。また、物置の扉は引き戸タイプが一般ですが、引き戸の仕組みにも種類があります。一般的には、扉の下にレールがついているものと、扉の上にレールがあるものの2種類です。特に、雪が降る地域では、扉の上にレールがあり、扉をつるすタイプの引き戸がよいでしょう。冬場に扉が開きにくいなどの不具合をふせげます。
2.物置の設置場所を選ぶポイント
2-1.家との位置関係を確認しよう
家の屋根から雨が流れたり、雪が落ちたりする場所には物置を設置してはいけません。特に、家の屋根から物置に雪が落ちると、その衝撃で物置が変形する危険があります。また、ひさしから落ちる水しぶきがはねて、物置が汚れる可能性にも注意しましょう。また、エアコンや暖房の室外機に近すぎない場所にしてください。近所との境目に近すぎる場所も、トラブルの原因になるので避けましょう。
2-2.防犯を意識した設置をしよう
物置を人目につきにくい場所に設置すると、盗難の危険があります。空き巣は防犯意識の低い家をねらうのです。ですから、物置の設置場所に無頓着であると、空き巣が「家の中にも入りやすい」と思う可能性があるでしょう。また、物置の屋根と家の窓の位置にも注意してください。物置の屋根を使って、空き巣が2階の窓やベランダに侵入する危険もあります。
2-3.地盤を確認しておこう
物置はものを収納したとき、予想以上の重さになります。通常は、ブロックやコンクリート基礎などを四隅に設置して、その上に物置を置くでしょう。そのため、四隅の基礎にかかる重量は大変大きいのです。その基礎のひとつでも地盤に沈むなら、物置が大きく傾きます。ですから、物置の設置場所は、業者に任せるのではなく、自分でも地盤の強さなどをしっかり確認しましょう。
3.物置の相場を確認するポイント
3-1.価格と耐久性を比較しよう
通常、断熱効果や耐久性などが優れている物置は、価格が高いものです。そのため、自分が必要としている機能と価格が見合っているか確認が必要でしょう。価格が高い理由がデザインだけであれば、高い価格でも低い性能の物置を買うことになりかねません。同時に、安ければよいというわけではないため、用途に適した物置の性能をしっかりと確認するのが大切です。そうすれば、適切な価格の目安もわかるでしょう。
3-2.必要な収納スペースと予算を考えよう
物置のサイズが大きくなるほど、物置の価格は高くなります。しかし、本当に広いスペースの物置が必要なのか、立ち止まって考えることも重要です。物置を購入しても、不要なものを置くなら、スペースの無駄になります。ですから、あえて小さくても性能のよい物置を買い、その物置のスペースに入らないものは処分するのもひとつの方法です。
3-3.不要品の処分を計画的にしよう
広いと思っていた物置のスペースも、気にせずに収納すればやがていっぱいになります。物置のスペースを効果的に活用するには、不要品を定期的に処分するのも大切なのです。不要品を定期的に処分するなら、物置にも余裕のあるスペースができ、ものの出し入れもしやすくなります。特に、物置の奥には、不要なものを置いてしまいがちです。定期的に物置の中身を見直して、不要品を処分しましょう。不要品は不用品回収業者に依頼してまとめて処分するのがおすすめです。不要品と自分では思っていても、程度のよいものなら買い取ってもらうことも期待できます。定期的にものを処分すれば、それほど大きな物置が必要ではないことがわかるでしょう。適度な物置のサイズにするなら、土地の有効活用もできるはずです。
まとめ
いかがでしたか?物置を購入するときは、気候に適した物置、防犯を意識した設置場所、必要の度合いに適した機能と大きさなどを考慮しましょう。物置のスペースの有効活用には、定期的な不用品処分が大切です。不用品回収業者を活用して、1年に1度は大量処分を心がけましょう。そうすれば、土地全体の有効活用もでき、物置のサイズもちょうどよいものが選べるはずです。