
マイホームが欲しい!!上手な資金計画の立て方とは?
住宅は、人生で最も大きな買い物のひとつです。
大抵の方がローンを組みますが、購入するときにもまとまった金額が必要になります。
そのため、住宅購入資金をためている方も多いでしょう。
そこで、今回はマイホームの資金計画についてご説明します。
ただ毎月一定金額を貯金するよりも、「目標金額」があったほうがよいでしょう。
また、無理のない返済ができる住宅ローンの組み方もご紹介します。
いつかはマイホームを持ちたいと思っている方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
1.家を買うのに最適な時期は人によって異なる
20年ほど前までは、家を買う年代がおおよそではありますが、似通っていました。
結婚してから~子どもが生まれるころまでの、20代後半~30代半ばくらいまでに家を購入するのが当たり前だったのです。
しかし、現代は家庭によってライフスタイルがずいぶんと異なってきています。
ですから、家を買うのにベストな時期というものはありません。
家族のライフプランに合わせて家を買う時期を決めましょう。
そのために作っておくと便利なのが、キャッシュフロー表です。
キャッシュフローとは家に出入りするお金の流れのこと。
月々の収入と支出、さらに人生の節目にかかるまとまったお金などを予測して作成していきます。
もちろん、予測ですから外れることもあるでしょう。
しかし、「この時期にこのくらいのお金が必要になる」「この時期におおよそこのくらいの貯金ができる」と予想はつけられます。
このキャッシュフロー表に基づいて家を買うタイミングを決めると、ローンの支払いなどもスムーズにいきやすいでしょう。
2.マイホームの資金計画の立て方とは?
では、マイホームの資金計画はどのように立てればよいのでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。
2-1.欲しい家の相場を知る
家が欲しいと思ったとき、皆さんはどうしますか?
住宅展示場に足を運んだり土地を探したりする人もいるでしょう。
それも間違いではありません。
しかし、まず始めに土地や建物を探してしまうと、予算オーバーになってもあきらめるのが難しくなります。
その結果、無理なローンを組んで支払いが行き詰まることもあるでしょう。
ですから、家が欲しいと思ったら、まず家を建てたい地域の相場を調べてください。
土地によってずいぶん差があるはずです。
相場が分かれば、予算も立てやすくなるでしょう。
また、100万円以上の予算オーバーはさけるべきです。
2-2.住宅を購入した際にかかる資金を知る
住宅を購入する際は、土地や建物の価格のほかに諸経費がかかります。
これが、住宅資金の5%~10%です。
また、家を建てる場合は門扉や庭、塀などの外構の工事費は住宅の代金に含まれていません。
ですから、そのお金も別に必要です。
ですから、三千万円の庭付き一戸建てを新築しようと思った場合、実際は三千五百万円程度かかります。
また、家を建ててからも固定資産税がかかるのです。
ですから、「マイホームを建てる場合は、土地家屋以外にもお金がかかる」ことを理解し、その金額も把握しておきましょう。
また、マンションを買う場合は管理費と修繕積立費がかかります。
さらに、駐車場や駐輪場のお金も別途かかるでしょう。
その金額もローンの返済額にプラスして考える必要があります。
2-3.頭金はためておくに越したことはないけれど……
頭金とは、家を購入する際に支払う住宅費用の一部のことです。
頭金がたくさんあるほど、ローンを組み金額が少なくなります。
今は頭金がゼロでも家は建てられるのです。
しかし、住宅購入費をすべてローンで賄うと、月々の返済金額が高くなります。
また、ローンを払う年数も長くなるでしょう。
しかし、頭金をため続けているうちに住宅を購入するチャンスを逃してしまうかもしれません。
そこで、目安にしたいのが前述したキャッシュフロー表です。
これを見れば、「このくらいの金額を頭金にすれば、ローンを長期間払い続けられる」ということも分かります。
「とにかくたくさんお金をためておかなければ」と思っている人は、まずキャッシュフロー表を作って「どのくらいお金をためればよいか」計算してみましょう。
そうすれば、家を建てるタイミングも逃がしません。
キャッシュフロー表は、無料でダウンロードできるサイトもあります。
2-4.保険などは節目ごとに見直してみよう
住宅購入資金をためるために、節約をしている方はたくさんいるでしょう。
しかし、光熱費や食費は削れても年間数千円ほどです。
これでは、いくら節約しても貯金の足しにはなりません。
しかも、あまり節約に一生懸命になりすぎると、心の余裕も失われてしまいます。
そこで、保険の見直しをしましょう。
特に、若いときに入った生命保険などは年をとると内容が合わなくなることも多いです。
今は、保険の見直しをしてくれる業者や代理店も増えています。
一度、自分や家族の保険を見直してみましょう。
そうすれば、年間に数万円くらい節約できる可能性があります。
3.住宅ローンの相談は金融業者にしよう
住宅ローンの相談を、住宅メーカーにする方は多いと思います。
確かに、住宅メーカーはたくさんの家を建ててローンの相談に乗ってきた実績はあるでしょう。
しかし、住宅メーカーは家を建てるプロですが、金融にかんしては素人です。
しかも、言葉は悪いですがたとえ購入者がローンを払えなくなっても、住宅メーカーは銀行からすでに代金を払ってもらっているために損はしません。
ですから、ローン審査が通る金額であれば「大丈夫ですよ」という場合が多いです。
住宅ローンの相談をしたいという場合は、銀行などが主催する住宅ローンの相談会などを利用しましょう。
銀行は住宅ローンを貸すがわなので、住宅メーカーよりも、シビアに現実を教えてくれます。
また、住宅ローンは長期にわたって払い続けるお金。
人生は何があるか分かりません。
そこで、前述したキャッシュフロー表を持参して、ファイナンシャルプランナーに相談してもよいでしょう。
ファイナンシャルプランナーとは、人生にかかるお金全体の専門家です。
銀行などは住宅ローンだけしか見ませんが、ファイナンシャルプランナーに相談に行けば、保険、学費、貯金などいろいろな面からアドバイスをもらえるでしょう。
ファイナンシャルプランナーが住宅ローンの相談会を行ってくれる機会も多いので、参加してみてください。
4.おわりに
いかがでしたか?
今回は、マイホームの資金計画の立て方についてご説明しました。
まとめると
- キャッシュフロー表を作ってみよう。
- 家の相場や住宅の価格以外にもかかるお金を知ろう。
- 頭金は目標を決めて貯金しよう。
- 住宅ローンの相談は、金融機関やファイナンシャルプランナーにしよう。
ということです。資金計画というと、「いつまでにどのくらいのお金をためたらよい」ということを想像しがち。
しかし、相場とお金の流入を知ることも立派な資金計画です。
特に、家庭を維持していくためにいくらお金が必要か、が分からなければどれだけローンを組めるかも不明でしょう。
「家賃程度ならば払っていける」と思いがちですが、ローン自体が現在の家賃と同じくらいだとしても、固定資産税などで出ていくお金は増えるのです。
ですから、楽観的な見方はしない方がよいでしょう。