室外機がうるさい!!その原因と対処法とは?

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エアコンの室外機がうるさい気がする。
ご近所から苦情が来た。
こんな悩みを抱えている方は少なくありません。
特に、店舗の場合は一般家庭のエアコンよりも強力なものを取りつけていることも多いでしょう。
ですからどうしても音がうるさくなりがちです。
そこで、今回は室外機がうるさくなる原因やその対処法をご紹介します。
「室外機を掃除さえすれば、音が静かになるのではないか?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、残念ながら掃除をしたくらいでは改善しないことが多いのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
答えは、この記事を読めばわかりますよ。

1.室外機とは?

エアコンの室外機は、部屋の中の熱を外に排出したり空気を吸引したりする役割を担(にな)っています。
エアコンは室内機と室外機がセットになって初めて動くのです。
また、室外機はその役割上、必ず屋外に出しておく必要があります
。また、室外機は見ればわかると思いますが、熱を放出、吸引するために大きなファンがついているのです。
ですから、どうしてもある程度の音がします。

2.室外機の音は、掃除をすれば直るのか?

室外機の音がうるさいのは、ゴミでも詰まっているのではないか?
と思う方もいるでしょう。
確かに、エアコンの裏側についているフィンにびっしりとほこりがついている場合は、多少音が大きくなります。
しかし、実は室外機の音と汚れはあまり関係がありません。
それは、室外機は汚れるのを前提に作られているからです。
ベランダやマンションの共有廊下など、雨風が吹きこみにくいところに設置されている室外機もあるでしょう。
しかし、多くの室外機がビルの壁面など雨ざらしのところに設置されているのです。
ですから、可能な限り汚れが室外機の動きに影響を与えられるように作られています。
そのため、「掃除を業者に依頼したけれど、それほど変わりがなかった」ということも、珍しくないのです。

3.室外機の音がうるさくなる原因とは?

では、室外機の音がうるさくなる原因は何でしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。
当てはまるものはないのか、よく読んでみてください。

3-1.室外機の故障

室外機の音はファンやコンプレッサーからします。
これらの部品が劣化したり故障したりした場合は、音が大きくなったり異音が混じったりするようになるでしょう。
特に、今まで聞いたことのないような音が室外機からするようになった場合は、部品が劣化しているか故障している可能性が高いです。
この場合は、業者に修理を依頼してください。

3-2.暖房モードで運転をしている

エアコンは冷房と暖房、両方の機能を兼ね備えています。
暑い室内を涼しくするのと、冷えた室内を暖めるのでは、後者の方がエネルギーを使うのです。
ですから、コンプレッサーの回転数が上がり、どうしても音がうるさくなります。
夏に比べると冬は音が大きくなる気がする、というのは決して気のせいではありません。
必要ならば対策を立てましょう。

3-3.エアコンの種類によっては室外機の音が大きくなる

エアコンはいろいろなメーカーから販売されています。
ですから、室外機の音もメーカーによって異なるのです。
中には、ほかのメーカーに比較して音が大きめ、というものもあるでしょう。
また、メーカーによっては、運転初期のころに独特な音がするものもあります。
しかし、その旨は必ず説明書に書いてあるでしょう。
また、音が大きいか気になる場合は、設置してくれた業者の方立ち会いの下で、運転をしてみましょう。
エアコンを設置してくれる業者の方は、修理も行っています。
ですから、室外機の音が正常の範囲内なのか、それとも何か不具合があるせいなのか区別できるでしょう。
また、一般的に旧型のエアコンよりも最新型の省エネエアコンの方が室外機の音は大きな傾向にあります。

3-4.室外機を置いた場所の問題

室外機を置く場所によっては、音が共鳴して響きやすくなることがあります。
たとえば、室外機を直接床の上に置いた場合、深くうなるような振動音が床を伝わって遠くへ響くこともあるでしょう。
また、壁にぴったりとつけてしまった場合も同様です。
一般的に、低い音はより遠くまで響く傾向にあります。
また、振動音になるとたとえ小さくても気になるという方も多いでしょう。
ですから、置き方を工夫する必要があります。

4.室外機がうるさい場合の対処法

では、室外機がうるさい場合はどのように対処したらよいのでしょうか?
この項では、その方法をご紹介します。

4-1.おおいなどをかけないこと

室外機の音がうるさいと苦情が来ると、ダンボールなどでついたてをしたり室外機を布などでおおってしまったりする人もいます。
しかし、これでは室外機から出た排熱が外に出ていかず、故障の原因になるのです。
また、すだれのようなものなら日よけになりますが、防音効果は一切ありません。

4-2.ブロックや防振ゴムをつける

室外機を直接床の上に置かず、ブロックの上に載せたり防振ゴムをつけたりするだけで、かなり効果があります。
特に、壁に設置する場合は防振ゴムをつけると振動がほかの部屋まで伝わることもありません。
エアコンを買ったときに業者からこれらの設置を進められることもありますが、ぜひつけておきましょう。
また、壁に振動が伝わった場合、壁に立てかけてあるものがゆれることもあります。
たとえば、金属製のものだった場合は音も出るでしょう。
ですから、エアコンが設置されている壁にはものを立てかけておかないように注意してください。

4-3.苦情が来た場合は、騒音チェックをしてもらう

どの程度の音をうるさく感じるかは、個人差があります。
ですから、苦情が来た場合は自治体などに騒音チェックをしてもらいましょう。
今は、市役所に申しこめばチェックしに来てくれるところが多いのです。
また、雑居ビルなどの場合は、同じ壁面に複数の室外機が並んでいることも珍しくありません。
1台ではそれほどうるさくなくても、複数台だと騒音に感じることもあるでしょう。
検査の結果騒音だと判断されたら対策を考える必要があります。
室外機をほかの場所に移せるならば移しましょう。
気になるほどではない、という場合は、双方の話し合いで決着をつけるしかありません。
できれば第三者に間に入ってもらい、穏便に済ませましょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は室外機の音がうるさい原因と対処法についてご紹介しました。
故障によるものだった場合、たいていは室内機にも影響が出ます。
暖房や冷房にならず、いつまでたっても送風のままという場合は、室外機が故障している可能性が高いでしょう。
また、室外機がずらりと並んだ場所では、どの室外機が原因でうるさくなっているのかわからない場合があります。
ですから、そのような場所はビルやマンションの管理会社が騒音苦情に対応しているところを利用しましょう。
一般的に、室外機の音が騒音として認められた、というケースはめったにありません。
しかし、複数の室外機を同じ場所に置いた場合は、音がうるさくなる可能性はあります。
ですから、室外機を複数設置する場合は、できるだけ分散するか、大きなエアコンを買って室外機をひとつだけにするなどの工夫をしてください。
そうすれば、音に悩まされる可能性も低いでしょう。