ガス料金が高いのはなぜ? 悩みを解決する節約ポイントを3つ紹介!

「ガス代を節約したい」という人は多いでしょう。光熱費の中でも頭を抱えることが多いのがガス料金です。特に冬場はお湯の使用量も増えるため、明細がきてその金額に驚く人も少なくないのではないでしょうか。「ほかの家に比べてガス代が高い気がする」「節約できる方法はないのか?」という人のために、ガス代の節約方法として知っておくべきポイントをご紹介したいと思います。

  1. ガス代はどのくらいかかっているのか?
  2. お風呂のガス代を節約する方法
  3. キッチンのガス代を節約する方法
  4. そのほか、ガス代の節約方法
  5. ガス代の節約に関するよくある質問

この記事を読むことで、どうすればガス代を節約できるのか分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.ガス代はどのくらいかかっているのか?

まずは、ガス代の平均金額や節約の効果などをまとめました。

1-1.プロパンガスと都市ガスの違い

ガスにはプロパンガスと都市ガスがあります。プロパンガスとはプロパンやブタンが主成分であり、空気より重いのが特徴です。-42℃に冷却すると液体になるため、液体のままボンベに詰めて運び、気体にして利用します。一方の都市ガスは主成分がメタンであり、空気より軽いのが特徴です。-162℃に冷却すると液体になり体積が小さくなる特性があるため、液体の状態で貯蔵しておき、気化したものを導管ネットワークを通じて提供するという仕組みになります。

1-2.ガス代の平均、内訳

ガス代の計算方法はプロパンガスと都市ガスで異なります。

  • プロパンガス代=固定料金+ガス単位料金×ガス使用量×消費税
  • 都市ガス代=基本料金+ガス単位料金×ガス使用量

東京都におけるプロパンガス料金の月平均は12,151円、都市ガスは6,151円となっており、プロパンガスのほうが約2倍も高いということが分かります。ただし、プロパンガス料金はそれぞれのガス販売店が自由に設置できるのです。そのため、契約する販売店によって料金が変わってくるということを覚えておきましょう。

1-3.地域の特徴について

冬場は暖房器具にガスを使用することも多いため、寒い地域ではガス代が高くなるイメージがあると思います。しかし、実際に1か月あたりのガス代が高いのは新潟県や静岡県、京都府などで、北海道は上位にランクインしていないのが現状です。寒い地域だからといってガス代が高くなるというわけではないことが分かります。

1-4.ガスを多く使う場所とは?

一般家庭でガスを多く使う場所として思いつくのは、キッチンやお風呂でしょう。キッチンではガスコンロを使って調理する際、洗いものをするのにお湯を使う際に、ガスを使用することが多くなります。お風呂場でもお風呂を沸かす際やシャワーを使う際にガスを使用することになるため、ガスは生活に欠かすことのできない存在といえるでしょう。

1-5.ガス節約の効果や必要性

ガスは毎日の生活に必要なエネルギーです。だからこそ、料金が高いのが悩みの種になるでしょう。ガスを節約することで毎月の光熱費が大幅に下がり、出費を大きく抑えることができます。ガス代は少しの工夫で大幅に節約することも可能なため、ポイントを押さえて実践してみてください。

2.お風呂のガス代を節約する方法

まずは、お風呂にかかるガス代を節約する方法をご紹介しましょう。

2-1.追いだきの回数を減らす

家族が多い場合やお風呂に入る時間に差があるときなどは、追いだき機能を使うことがあると思います。しかし、かなり温度が下がった状態から追いだきをするとガス代が高くなるため、次にお風呂を使うまでの時間が1時間未満の場合は保温機能を使うようにしましょう。1時間以上空くようなときだけ追いだきをするようにしてください。もちろん、できるだけ家族全員が連続でお風呂に入れるように調整し、追いだきの回数を減らすことも大切です。

2-2.ふたをこまめに閉める

追いだきや保温の機能をなるべき使わずに済むように、お風呂のふたをこまめに閉めるようにしましょう。特に冬場はお湯が冷めるのも早いため、次の人が入るまでの間に温度が下がってしまい、沸かし直しをすることも多いと思います。その必要がないようにするためにも、ふたを有効活用してください。

2-3.シャワーの時間を短くする

髪の毛や体を洗うとき、シャワーを出しっぱなしにしていませんか? 1分間シャワーを出しっぱなしにしていると10~12リットルのお湯が出ていることになるのです。シャワーを出すのは流すときだけにしてお湯の節約をすれば、結果的にガス代を節約することにもつながります。

2-4.節約グッズを活用する

以下のようなグッズを活用することも、ガス代の節約につながります。

  • 保温シート:お風呂のふたと併用することで温度の低下を防ぐことができる
  • 節水シャワーヘッド:シャワーから出るお湯の量を減らすことができる
  • 浄水フィルター:入浴後の汚れた水がきれいな水に変換されるため、お湯の交換頻度を減らすことができる
  • 湯沸かし棒:お風呂に沈めるだけでお湯を温めることができるため、追いだきをしなくて済む

2-5.お湯の設定温度を下げる

お湯の温度を1℃下げると1分間で約0,2円の節約になります。1年間で計算すると1,500円以上の節約につながるため、寒い時期以外は気温に合わせて設定温度を変えていくことも大切です。

3.キッチンのガス代を節約する方法

次に、キッチンでかかるカス代を節約する方法をご紹介します。

3-1.鍋の使い方に注意する

放熱を防ぐために、鍋を使用して調理をするときはふたを使うようにしましょう。また、底の大きな鍋は熱伝導が早いため、ガスの使用量を抑えることができておすすめです。そのほかにも、できるだけ一つの鍋で複数の料理を作るなど、鍋の使い方を工夫することでガス代の節約につながります。

3-2.調理の仕方を工夫する

調理中にもガス代節約のポイントはたくさんあります。たとえば、お湯を沸かす際には、事前に水を常温にしてから加熱すると、沸かす時間を短くできるでしょう。また、ガスコンロは中火で使用するのが最もガス代がかからないといわれています。弱火での調理が必要な場合は中火の余熱を使うなど、工夫して節約しましょう。

3-3.電気調理を併用する

少量の野菜を煮るときなどは、ガスコンロよりも電子レンジを使用したほうが光熱費の節約になります。根菜などの固い野菜は、あらかじめ電子レンジで加熱しておくとすぐに火が通るようになるため、下処理に利用するとよいでしょう。また、お湯を沸かす際も電気ケトルを使ったほうが光熱費の節約につながります。

3-4.節約グッズを活用する

キッチンにも、ガス代の節約グッズの活用がおすすめです。

  • 保温調理鍋:加熱した鍋をもう一つの鍋で包み込み、保温状態を活用して調理する
  • グリル用セラミック:グリルの受け皿にセラミックを敷きつめることで熱効率を高める
  • 節水コマ:蛇口に取り付けることでお湯の流出水量を調整できる

3-5.洗いものの時間を短縮する

食器を洗う際にお湯を使う家庭がほとんどでしょう。油汚れやこびりついた汚れは水では落ちにくいため、仕方のないことだと思います。そこで、できるだけお湯を使って洗う時間を短くできるようにするのがポイントです。水でも落ちるものは水で洗う、洗う前に漬け置きして汚れが落ちやすくしておくなど工夫しましょう。

4.そのほか、ガス代の節約方法

そのほかにもガス代を節約する方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

4-1.ガス会社やプランを見直そう

公共料金である都市ガスと違い、プロパンガスは自由料金です。「ガスの使用量を減らして節約しているが、まだガス代が高い」と感じるなら、ガス会社やプランを見直してみてはいかがでしょうか。「プロパンガス料金消費者センター」に相談すれば、適正料金で営業している業者を紹介してもらえます。ガス会社の変更手続きも代行してくれるため、利用してみるとよいでしょう。また、契約しているプランに問題がある場合も考えられるため、プランの見直しを検討してみるのもおすすめです。

4-2.注意点

「賃貸物件に住んでいるのでガス会社の変更ができない」と思っている人も多いでしょう。しかし、特に工事などは必要ないため、賃貸に住んでいてもガス会社の変更は可能なのです。ただし、変更が可能なのは都市ガスだけで、プロパンガスの場合はそうはいきません。ガス会社を決める権利は大家や管理会社にあるため、入居者が選ぶことはできないということを覚えておきましょう。

5.ガス代の節約に関するよくある質問

「ガス代を節約したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.シャワーとお風呂ではガス代が高くなるのはどちらですか?
A.浴槽にお湯をためるよりも短い時間でシャワーを済ませるのであれば、シャワーのほうがガス代の節約になるでしょう。ただし、何人がシャワーを浴びるのかによってもかかるガス代は変わってきます。浴槽に200Lのお湯をためるために必要なガス代は、約16分のシャワーにかかるガス代と同じです。

Q.ガスの元栓を閉めるとガス代の節約になるのでしょうか?
A.元栓を閉めてもガス代の節約にはなりません。

Q.なぜ冬になるとガスの使用量が増えるのでしょうか?
A.冬場は寒いため、お湯を使う機会が増えるのが大きな理由です。また、水の温度も低いため、温度を上げるために多くのエネルギーが必要になります。暖房にガスを使用している家庭では、さらにガスの使用量が増えることになるでしょう。

Q.プロパンガスから都市ガスに変更することは可能ですか?
A.都市ガスのエリア内であれば可能ですが、自宅前までガスの配管がきていない場合などは、工事に高額な費用がかかる場合もあります。

Q.オール電化にしたほうが光熱費を節約できるのでしょうか?
A.オール電化の電気代平均額は年間190,868円、一般家庭の電気・ガス・灯油代の平均が年間223,812円となっています。都市ガスがない地域などでは、オール電化を選択肢の一つに入れることも必要でしょう。

まとめ

いかがでしたか? ガス代の節約方法について詳しくご紹介しました。特に冬場はガスの使用量が多くなるため、明細がきてその金額に驚く人も多いのではないでしょうか。ガス代は高額になりやすいものですが、少しの工夫で大幅に節約できる可能性もあります。ぜひこの記事を参考にして実践してみてください。