
シリコン塗料とはどんなもの? 塗装のメリット・デメリットも解説!
シリコン塗料は、外壁塗装でよく使われる塗料です。次の外壁塗装には、シリコン塗料を候補に考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、どんな種類があるのか・メリットやデメリットは何かなど、分からないことがたくさんあるはずです。満足いく仕上がりのためにも、特徴をよく理解しておくことが必要でしょう。そこで、今回は、シリコン塗料について詳しく解説します。
この記事を読むことで、シリコン塗料について詳しく分かります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。
1.シリコン塗料の基礎知識
最初に、シリコン塗料の基礎知識を解説します。
1-1.シリコン塗料とはどんなもの?
シリコン塗料とは、主成分がシリコン樹脂の塗料のことです。多くの種類があり、比較的安価で高機能なので人気があります。特に外壁塗装でよく使われており、さまざまなグレードのものから選ぶことが可能です。
1-2.シリコン塗料の主な種類
シリコン塗料の主な種類は以下の3つで、用途や目的によって使い分けます。3種類共通の特徴は、耐久性と光沢性の高さです。
- 水性(水性1液型):低汚染・防カビ効果がある
- 油性(溶剤1液型):耐水性が高い・アルミ建材やステンレス製品に塗ることができる・溶剤2液型より安価で扱いが楽
- 油性(溶剤2液型):溶剤1液型と同様の効果を得られる・2液を混ぜて使うため扱いにくいが耐久性が高い
1-3.シリコン塗料の用途
シリコン塗料の主な用途は、以下のとおりです。
- 建物の外壁塗装用
- 建設用保護剤
- シーリング材
シリコン塗料は広範囲を塗装してもリーズナブルな費用で済むため、多くの用途に使われています。
2.シリコン塗料の長所
シリコン塗料の主な長所4つについて詳しく解説します。
2-1.コストパフォーマンスが高い
シリコン塗料は、コストパフォーマンスの高さが大きな長所です。1㎡で2,300~3,000円程度が相場となります。耐久性や防汚性の高さを考えると、コストパフォーマンスに優れた塗料と言えるでしょう。そのため、外壁塗装ではシリコン塗料を選ぶ人が多いのです。
2-2.耐久年数が長い
シリコン塗料は耐久年数が長い点が長所です。シリコン塗料の耐用年数は約12~15年となります。初期費用の割には長持ちするため、メンテナンスの手間がかかりにくいのです。短期間で外壁塗装のやり直しをしたくない・できるだけ安価で手間のかからない塗装にしたい場合におすすめと言えます。
2-3.汚れに強い
シリコン塗料は汚れに強いことも忘れてはいけません。外壁塗装に使用した場合、汚れにくいことで美しい外観を保ちやすくなります。ただし、自然に汚れが落ちるわけではないため、大雨や台風の後などには水を流して表面の汚れを取り除いておくといいでしょう。
2-4.ツヤのある仕上がりになる
シリコン塗料は、ツヤのある美しい仕上がりが特徴です。外壁にツヤのある仕上がりを希望する場合は、シリコン塗装をおすすめします。耐久性の高さも併せ、長期間美観を維持できるのは、大きな長所と言えるでしょう。
3.シリコン塗料の欠点
シリコン塗料の主な欠点を3つ解説します。
3-1.取り扱いにコツが必要
シリコン塗料は、低粘度です。そのため、取り扱いが難しいという欠点があります。頻繁にかき混ぜながら使う必要がある・付着しにくいなどの点から、取り扱いには専門知識が必要です。初心者であり、自分で外壁塗装にチャレンジしたい人には向かないでしょう。
3-2.重ね塗りが難しい
シリコン塗料は、はっ水性が高く重ね塗りに向きません。シリコン塗料の塗膜は固いため、新たに塗ってもはじいてしまうのです。特に、従来のシリコン塗装の上からシリコン塗料を重ね塗りする際には、技術力が必要となります。業者によっても力量の差が出やすいので注意してください。
3-3.ひび割れしやすい
シリコン塗料は柔軟性に乏しいため、ほかの塗料に比べるとひび割れしやすいという点も欠点です。たとえば、地震などで大きな振動が建物に加わった場合、追従性がないためひび割れてしまいます。ひび割れてしまった場合、塗装のやり直しが必要です。
4.シリコン塗料の選び方や塗装工事について
シリコン塗料を選ぶポイントやおすすめの人・塗装工事についてなど、詳しく解説します。
4-1.シリコン塗料を選ぶポイント
シリコン塗料を選ぶときは、以下のポイントに添って選びましょう。業者に相談しながら選ぶと確実です。
- 色:好みの色合いか
- 性能:耐久性などはどうか・付加機能はあるか
- 価格:予算内で収まるか
4-2.シリコン塗料はこんな人におすすめ
以下のような人には、シリコン塗料がおすすめです。
- コストパフォーマンスを重視した外壁塗装をしたい
- 掃除やメンテナンスの手間を省きたい
- 光沢のある外壁に仕上げたい
4-3.シリコン塗装工事について
シリコン塗装工事の費用は、30坪の建物で50万円~が相場です。工事費用は、使用する塗料の価格によって大きく上下します。また、業者によっても設定価格が違うため、見積もりを依頼して確認してください。なお、シリコン塗装工事は、以下のような流れで進みます。
- 業者に連絡し、シリコン塗装工事の見積もりを依頼する
- 業者による現場視察の後、塗装工事の見積もりをもらう
- 見積もりに問題がなかったら正式に依頼する
- 工事当日に業者がやってきて塗装周辺の養生や足場作りをする
- 現在の塗装をはがす
- 洗浄
- 傷や亀裂の修復
- 下塗り+乾燥
- 中塗り+乾燥
- 上塗り+乾燥
- 足場の解体や養生の撤去
- すべての工程を終えたら依頼者と業者で確認して完了
4-4.塗装業者選びのコツやポイント
外壁塗装工事を依頼するときは、以下のようなポイントを満たす業者を選びましょう。
- 外気塗装工事で豊富な実績と経験がある
- 高品質な仕上がりで定評がある
- 外壁診断・見積もりは無料
- リーズナブルな費用設定
- 多くの塗料から好みのものを選ぶことができる
- スタッフの知識が豊富で質問の回答が分かりやすい
- 希望の納期に合わせてくれる
- 保証やアフターサービスが充実している
5.シリコン塗料に関するよくある質問
最後に、シリコン塗料に関するよくある質問に回答します。それぞれ確認し、参考にしてください。
Q.シリコン塗料が劣化するとどうなる?
A.表面の光沢がなくなる・ひび割れができるなどの症状が出ます。シリコン塗料の劣化を発見したら、速やかに塗り替えをしましょう。劣化したまま放置すると、建物内部に雨水がしみて雨もりや腐食の原因になります。
Q.安いシリコン塗料を頻繁に塗り替えるのではダメですか?
A.特に問題ありません。たとえば、飽きやすい・頻繁に外壁の色を変えたいなどの理由があれば、安いシリコン塗料でも十分です。ただし、塗装工事のお金がかかります。塗料が安く済んでも結局は高くつくことを理解しておきましょう。
Q.シリコン塗料は何年ごとに塗り替えるべきですか?
A.約10~15年を目安にするといいでしょう。できれば、劣化の症状が現れる前に塗り替えることをおすすめします。なお、地震や台風などの自然災害があったときは、外壁塗装もダメージを受けているものです。業者にチェックしてもらい、必要に応じて塗り替えるといいでしょう。
Q.シリコン塗料は好きな色合いを実現できる?
A.好きな色合いに近づけることは可能です。ただし、まったく同じ色を実現するのは難しいでしょう。塗料を塗る前の色と、実際に外壁に塗ったときの色では、印象が異なるものです。色のギャップをできるだけなくすためには、業者に相談して実例を紹介してもらったり見せてもらったりするといいでしょう。
Q.シリコン塗装工事後、不満があるときはどうすればいい?
A.まずは、業者に連絡してください。どこに不満があるのを伝え、対応してもらいましょう。業者の落ち度が原因である場合は、すぐにやり直してもらえるはずです。ただし、色合いが思っていたのと違った(塗料の種類は指定どおり)など、業者の落ち度とは言えない場合の修正費用は自己負担となります。
まとめ
今回は、シリコン塗料について詳しく解説しました。シリコン塗料は、コストパフォーマンスの良さや耐久性の高さから、外壁塗装によく使われています。外壁塗装の塗り替えを考えているのなら、おすすめです。ただし、メリットだけでなくデメリットもきちんと理解しておきましょう。シリコン塗料にもさまざまな種類があるため、外壁塗装を行う際には、信頼できる業者に相談して理想の仕上がりを実現してください。