水回りリフォーム失敗したくないなら! 場所別ポイント&費用抑え方

毎日使うキッチン・バスルーム・洗面所・トイレなど、水回りの設備に対して、使いにくさや不満を感じている方は少なくないでしょう。高齢者や子供が使いにくそうにしている・長年使っていて汚くなってきた、などの悩みもあるはずです。そこで今回は、水回りのリフォームについて、場所別のポイントや費用相場などをご紹介します。

  1. 水回りの困りごととは?
  2. 水回りリフォームで何が変わる?
  3. 水回りのリフォーム工事の費用について
  4. 水回りリフォームについてよくある質問

水回りのリフォームを検討している方、費用を安く抑えたい方は最後まで読んでみてください。

1.水回りの困りごととは?

まずは、水回りの困りごとを、場所別に見ていきましょう。

1-1.キッチンの困りごと

  • 収納スペースが足りない
  • せまくて炊事がしにくい
  • 掃除が大変
  • 蛇口が使いにくい

1-2.バスルームの困りごと

  • 掃除が大変
  • 床が冷たい
  • 水アカ・カビがひどい
  • バスタブがせまい
  • 水・ガス代を節約したい

1-3.トイレ

  • 掃除が大変
  • 便座の開け閉めや洗浄レバーを押すのが大変
  • ウォシュレットを付けたい
  • 節水したい

1-4.洗面台

  • 排水溝の洗浄が面倒
  • 収納がごちゃごちゃしてしまう
  • 鏡が割れてしまった
  • お湯が出るまで時間がかかる

何に困っているかを把握することで、どのようなリフォームをするかが決まってきます。

1-5.リフォームをするタイミングとは?

上記のような困りごとに付随して、たとえば高齢者と同居する場合や小さな子供が自分で洗面台やトイレを使えるようになってきた場合などは、リフォームのしどきと言えます。また、水回りを、車いすや杖(つえ)を使った歩行でも使いやすくしたい場合もあるでしょう。また、一度リフォームをすれば耐用年数は約10~15年です。前回のリフォームから年数がたっている場合もリフォームのしどきといえるでしょう。

2.水回りリフォームで何が変わる?

次に、リフォームの内容について場所別にご説明します。

2-1.キッチンのリフォーム

キッチンのリフォームは、基本的にはキッチン台(ガス台含む)と、上部の収納棚および換気扇の交換になります。既製品から選んだり、セミオーダーメイドで好きな寸法で作ったりすることも可能です。また、小規模なリフォームとしては、ガス台の交換(テーブルコンロ)・蛇口の交換・棚の壁紙の張り替えなどがあるでしょう。DIYが得意な人ならできる部分があるかもしれません。

2-2.バスルームのリフォーム

バスルームのリフォームは、ユニットバスと呼ばれるものに交換するのが主流です。ここで言うユニットバスとは、トイレと一体型になっているお風呂のことではなく、浴槽・天井・壁・床が一体となっているもののことを言います。それぞれのパーツを別々に搬入した後、現地で組み立てる流れです。浴室のサイズにあったユニットバスを選ぶ必要があるため、作業員による採寸と点検が必要になります。蛇口やシャワーヘッドなども同時に交換することも可能です。また、暖房効果のある床材に変えたり浴室乾燥機を付けたりしてもよいでしょう。風呂場の構造によっては、ユニットバスを使用せず、お風呂場を一から作成することも可能です。

2-3.トイレのリフォーム

トイレのリフォームは、トイレ本体をまるごと交換するのが普通です。トイレの種類は、組み合わせトイレ(タンクと便器が別々になっているもの)・一体型トイレ・タンクレストイレなどがあります。ウォシュレットは標準装備されているのが一般的です。また、クロスや床材の張り替え、手すりの設置などもあるでしょう。トイレのリフォーム内容は、掃除のしやすさ・脱臭/衛生機能などの希望によって決まってきます。

2-4.洗面台のリフォーム

洗面台は、洗面台の交換によって、洗面・歯磨き・メイクなど、日々の作業が楽になります。少し低めにすることで、お年寄りや子供でも使いやすくなるでしょう。洗面台兼脱衣所となっている場合は、暖房を付けることで脱衣時や湯上がり時のヒートショック予防にもなります。また、広々としたドアにして行き来が楽になるでしょう。

3.水回りのリフォーム工事の費用について

次に、水回りのリフォームの費用や工事の流れをご紹介します。

3-1.工事の流れ

水回りリフォームの主な流れは以下のとおりです。

  1. 現在の不満点や困りごとを洗い出す
  2. 困りごとを元に、優先度を付けて希望を列挙する(紙に書くとよい)
  3. ホームセンターやショールームで実物や価格を見てイメージを膨らませる
  4. ざっくりと予算を決める(100万以下、100万~200万の間、など)
  5. リフォーム業者に相談する
  6. プランの検討と現地視察(採寸・点検など)
  7. プランの決定・見積書作成
  8. 内金支払い(全体の約半額)
  9. 発注
  10. 施工・支払い
  11. (何かあれば)アフターフォロー

3-2.リフォーム費用内訳

リフォームの費用相場をご紹介します。

  • キッチン:50万~150万(場所の移動がある場合は200万を超えることも)
  • バスルーム:80万~150万(お風呂場を一から作成する場合は100万以上)
  • 洗面台:10万~20万
  • トイレ:15万~30万

どのタイプのキッチンやバスタブなどを選ぶかによって、予算は大きく変わってきます。一度、店舗に相談し、概算見積もりを出してもらうとよいでしょう。

3-3.水回りリフォーム費用は4点セットでお得に

水回りのリフォームはまとめて依頼することで、費用を抑えられます。設備搬入費や撤去費を抑えられるためです。最近では、キッチン・バスルーム・洗面所・トイレの4点セットでまとめて100万円から行っているところもあります。また、洗面所を除いた3点セットでの依頼も多いようです。

3-4.減税を利用してリフォーム費用をお得に

省エネリフォーム・バリアフリーリフォーム・同居対応リフォームなど、リフォームの内容と目的によっては、国から減税や補助金を受けることができます。減税についてはこちら、補助金については自治体のHPをご参照ください。

3-5.業者選びのポイント

リフォーム業者を選ぶ際のポイントをご紹介します。

  • 実績・ノウハウが豊富
  • 見積もりや相談が親切であること
  • 困りごとに対する提案が具体的かつ豊富であること
  • 家から近いこと
  • アフターフォローがきちんとしていること

4.水回りリフォームについてよくある質問

Q.水回りリフォームで注意することは?
A.水回りのリフォームでは、使いやすさや掃除のしやすさ、動線の確保などはもちろんのこと、コンセントの数や場所にも注意してください。コンセントを今までどおり使いたいのか、数を増やしたい・場所を変えたいなどの希望がある場合は早めに伝えておきましょう。

Q.リフォームでありがちなトラブルとは?
A.請求額が見積額より多い、納期が守られない、アフターフォローがない、などのトラブルもあります。上記でご紹介したリフォーム業者の選び方を参考にし、悪質な工務店にひっかからないようにしてください。

Q.リフォーム中もしくはリフォーム後におきたトラブルはどうしたらいい?
A.住宅リフォーム・紛争処理支援センターに無料で相談することができます。電話相談(0570-016-100)も可能です。

Q.リフォーム業者は何社くらい回ったらいい?
A.少なくとも2社、できれば3社は見たほうがよいでしょう。見積もりや施工内容を比較することができます。複数の業者の見積もり内容を見ることによって、金額だけではなく必要な工事内容の検討にも役立ちます(本当に必要な工事の選定など)

Q.水回りのリフォーム期間はどのくらい?
A.工期の目安は以下のとおりです。住宅環境や業者によって前後します。

  • キッチン:2~3日(キッチン台・棚・換気扇の交換など)
  • バスルーム:3~4日(ユニットバスの交換・乾燥機など追加設備)
  • 洗面台:1~2日
  • トイレ:1日

工事中は、水回り設備を一切使えないので、食事や洗顔シートの用意や、銭湯の場所・トイレを借りられる施設の調査などをしておきましょう。

まとめ

水回りリフォームについてご紹介しました。水回りのリフォームをする際は、デザイン性や最新のものに目が行きがちですが、現在抱えている問題点を解決することを優先しましょう。複数箇所のリフォームを依頼する場合は、考えが混乱してしまうこともあるので、紙に書いておくと安心です。そのまま工務店に見せることで相談もスムーズでしょう。