
浴室リフォームで浴槽だけを交換する方法を解説。ユニットバスでも可能?
浴室は、家の中でも傷みやすい場所で10~15年ごとにリフォームが必要と言われています。特に、浴槽はお湯をためて使うので劣化しやすいでしょう。また、ライフスタイルや家族構成の変化で、浴槽が使いにくくなったというケースもあります。浴槽だけ交換したいができるだろうか? と思っている人も多いでしょう。
今回は、浴槽の交換や浴室のリフォームについて解説します。
この記事を読めば、浴槽交換の費用やリフォームする年数の目安までよく分かることでしょう。浴槽(バスタブ)の交換をしたいと考えている人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.浴槽交換の基礎知識
はじめに、浴槽交換とはどのような工事なのかを解説します。どんなときに交換がおすすめなのでしょうか?
1-1.浴槽の種類
家庭の浴槽には、埋めこみタイプと据え置きタイプがあります。埋めこみタイプとは、浴槽の3分の1ほどが床面に埋まっているタイプです。浴槽を交換するには一度周りのタイルを壊す必要があるため、交換費用が高額になります。一方、据え置きタイプは足のある浴槽をそのまま浴槽の床に置いておくタイプです。交換する際は単純に浴槽を入れ替えればいいので、費用は埋めこみタイプほどかかりません。
1-2.浴槽交換の工事期間はどのくらい?
単純に浴槽を交換するだけならば、1~2日あれば工事を行うことができます。工事期間中は浴槽が使えないので、銭湯を利用しましょう。浴室全体をリフォームする場合は、1週間~10日ほどかかるのが一般的です。
1-3.ユニットバスと従来工法との違い
ユニットバスとは、工場で浴室の床・天井・浴槽・壁などを成形しておき、現場で組み立てる浴室です。保温がしやすくトータルの工事費が安くつくというメリットがある一方で、メーカーによっては浴槽だけの交換ができないというケースもあるでしょう。一方、従来工法には統一された規格がなく、現場でパーツを組み合わせながら浴室を作っていきます。トータル費用はユニットバスに比べると高めですが、浴槽だけの交換も可能でしょう。自宅の浴室がどちらの工法で作られているかによっても、費用や工事日数が変わってきます。
1-4.浴槽の素材とデザインについて
浴槽には、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)・ステンレス・ホーロー・人工大理石・木製などの種類があります。現在の住宅では、FRPや人工大理石の浴槽が主流です。この2つの浴槽は種類も多く、比較的安価で交換ができます。一方、ステンレスやホーローは保温性が高いというメリットがありますが、重量があるため場合によっては床の補強が必要になることもあるでしょう。木製の浴槽は香りがよく高級感がありますが、高価で普段のお手入れも欠かせません。また、浴槽のデザインもよく考えましょう。深さがある浴槽は肩までつかることができますが、またぐのが大変です。浅く横長の浴槽は手足を伸ばして入ることができますが、浴室の広さによっては設置できないこともあるでしょう。
1-5.メーカーごと費用は違うの?
浴槽やユニットバスのメーカーには、TOTOやパナソニック・LXILなどが有名です。知名度が高いメーカーのほうが値段は高い傾向にありますが、メーカーによって極端に差はありません。機能や材質による差のほうが大きいでしょう。ちなみに、浴槽の交換費用は安ければ10万円前後、見た目や機能を重視するほど値段は高くなり、浴槽交換だけで35万円前後になることもあります。
2.浴槽を選ぶポイント
家族や自分のライフスタイルに合った浴槽を選ぶには、以下のポイントを抑えましょう。
- 値段
- 家族が使いやすいか
- 掃除はしやすいか
- ライフスタイルに合っているか
たとえば、高齢者が多い家庭ならば浴槽は浅く段差や手すりのついたものが使いやすいでしょう。また、家族の入浴時間がバラバラになることが多い場合は、保温性の高い浴槽にすると光熱費が節約できます。浴槽は10~15年は使えるので、今だけでなく10年後のことも考えて浴槽を選びましょう。
3.浴槽交換の手順
この項では、浴槽交換の手順を解説します。
3-1.ユニットバスの場合
ユニットバスの場合、まず浴槽だけを交換できるかどうか確認します。浴槽だけの交換が不可の場合はユニットバスごと交換になるでしょう。浴槽だけ交換できる場合は、1~2日あれば交換ができます。
3-2.従来工法の場合
従来工法の場合は、据え置きタイプか埋めこみタイプかで工事の日数が分かれます。据え置きタイプの場合は交換が簡単です。1~2日で工事は終わるでしょう。埋めこみタイプの場合は、浴槽周囲のタイル等を壊して浴槽を外してから交換する必要があるので、工事に3~4日かかることもあります。
3-3.DIYは可能か?
インターネット通販を利用すれば、浴槽を単体で購入することができます。DIYで浴槽を交換する手順を紹介する動画などもアップされているので、「自分でもできそうだ」と思う人もいるでしょう。しかし、個人で浴槽をつけ替えることはできても、防水処理等を完璧に施すのは難しいものです。特に、分譲マンションの場合は、防水処理に失敗すると階下に迷惑をかけることもあります。プロに依頼したほうがいいでしょう。
4.施工業者を選ぶポイント
浴槽の交換は多くの業者が請け負っています。自分に合った業者を見つけるには、複数の業者にプランを聞いてもらい、見積もりを作成してもらいましょう。値段はもちろんのこと、親身になって話を聞いてくれるか、実績の数も注目してください。確かに、値段が安いのに越したことはありません。しかし、実績が豊富な業者ならば、難しい案件でも引き受けてもらえやすいでしょう。口コミサイトなども参考になります。
5.浴槽の交換に関するよくある質問
Q.浴槽を交換する際、大きさを変えることはできますか?
A.浴室に余裕があれば可能です。
Q.浴槽を交換する際、バランス釜から給湯器に変更することはできるでしょうか?
A.可能ですが、工事が大がかりになり日数や費用もかかります。
Q.ユニットバスで浴槽を木製にすることはできますか?
A.不可能ではありませんが、窓のない浴室で木製の浴槽を作ると管理が大変です。
Q.従来工法からユニットバスに交換することはできますか?
A.はい。費用や日数はかかりますが可能です。
Q.バスタブを自分で購入し、施工だけ業者に依頼することはできますか?
A.はい。大丈夫です。
6.おわりに
いかがでしたか? 今回は浴槽を交換する方法を解説しました。今の住宅はユニットバスが主流になっているので、まず浴槽だけを交換できるかどうか、業者に確認してみましょう。サイズが合う浴槽があれば交換が可能です。