
注文住宅の見積もりをとろう!相見積もりはなぜ重要なのか?
注文住宅の見積もりは非常に複雑です。
素人が見ても「よく分からない」ということは多いでしょう。
見積書を依頼することは新築の家を購入する上で大変重要な作業になります。
内訳をしっかりとチェックし、後悔のない住宅会社選びをしましょう。
また、複数の会社に相見積もりをとり、比較してみることも大切です。
そんな人のために、見積もり後の断り方についてもご紹介します。
1.見積書の見方とポイント
新築で家を建てる人のほとんどが、予算オーバーで頭を悩ますものです。
予算どおりに家づくりをすすめるためには、見積書をしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
1-1.工事費の内訳の「諸経費」をチェック
工事費内訳書には、各工事科目の金額を一式としてまとめ、建築本体工事・設備工事・付帯工事・諸経費と大別して表示してあるのが一般的です。
この中で重要なのが諸経費。
会社を運営するために必要な現場経費であり、10%前後が相場になります。
諸経費が極端に安い場合は、ほかの工事項目に振り分けられている可能性があるでしょう。
ほかの工事項目にかんしても正確な金額が計上されているかどうか、しっかりと確認しておいてください。
1-2.「直接工事費」について
「直接工事費」とは、実際に工事を行うための費用です。
大きく分けて、材料と職人さんの手間、下請け業者の経費があります。
見積書によっては工事別に分けていることもあり、単価についても記載の仕方が異なるでしょう。
材料代と手間代、業者の経費とすべて合計した複合単位で表現している場合と、分けて表現している場合があります。
慎重にチェックする必要があるでしょう。
1-3.別途工事について
「オプション」とも言われる項目です。
格安で工事が可能と言われていても、システムキッチンが別途になっている、照明器具、家具などがすべてオプションになっている、というようなこともあります。
安いと思って飛びついても最終的にはオプションだけで何百万円もかかった、というケースは少なくないのです。
別途項目のチェックも入念に行うことをおすすめします。
2.相見積もりはなぜ重要なのか
「相見積もり」とは、複数の会社に見積もりを依頼し、比較することを言います。
最適な住宅会社選びのためには、相見積もりをとって比較することが大切だと言われているのです。
2-1.適正な価格なのか確認できる
相見積もりをとることのメリットはたくさんあります。
まず、適正な価格であるかを確認することができるでしょう。
工事をする会社によって、同じ内容でも金額は大きく異なります。
何が適正価格なのか判断するのは、素人には難しいでしょう。
しかし、複数の会社からとった見積もりを比較することで簡単に分かりますよね。
もちろん、安いからと言って会社を決めることはやめた方がよいでしょう。
見積もりを比較して、総合するとどの会社が最も優れているのかを知る参考にしてください。
2-2.内容の確認ができる
相見積もりをとることで、見積書の内容をチェックすることが可能になります。
見積書を作成するのは、多くの場合、打ち合わせを行った担当者です。
必要な項目がなかったり重複があったりする可能性も考えられるでしょう。
複数の会社からとった見積書を比較することで、何が抜けているのか、何が重複しているのかがすぐに分かります。
2-3.良心的な会社であるかを見極めることができる
見積書を比較してみると、同じような工事内容でも会社によって金額がまちまちなことがあります。
もちろん、高いからと言って絶対によいとも限らないでしょう。
しかし、おおよその「相場費用」というものがあります。
この相場価格から大きくかけ離れた見積金額を提示した会社は、何かあると思ってよいでしょう。
思いきって相見積もりの検討から外すことをおすすめします。
2-4.担当者の人柄や会社の姿勢をチェックできる
相見積もりをとることで、見積もり担当者の人柄を確認することもできるでしょう。
ほとんどの場合、打ち合わせから竣工(しゅんこう)までをその担当者と行うことになります。
「最後までその人とやっていくことができるか」を見極める上で、その行動は参考になるでしょう。
1つ1つの現場に、しっかりいと向き合ってくれる人でなければなりません。
そう考えると、相見積もりを効果的に活用することができるのではないでしょうか。
3.相見積もりをとる際の注意点
次に、相見積もりを依頼する際の注意点をいくつかご紹介します。
まず、候補となる会社は2社、多くても3社までにしておきましょう。
「できるだけ安い会社を探したい」という気持ちで何社も候補に挙げてしまうと時間と労力を無駄にしてしまう可能性が高いでしょう。
また、相見積もりをしていることは、隠さないようにしてください。
あらかじめ告知しておくことで、会社側も価格を抑える努力をしてくれるでしょう。
具体的にどことの相見積もりなのかまでは伝える必要はありません。
最後に、相見積もりを依頼する際は、同じ条件で伝えるようにしましょう。
そうすることで、相手側の提案力を比較することができます。
もちろん、相見積書をほかの会社に見せないようにしてください。
会社からの信頼を一気に失うことになってしまいます。
4.見積もり後の断り方について
相見積もりの結果、選んだ会社以外には断りを入れなければなりません。
見積もり後の断り方について、いくつか注意点をご紹介しましょう。
4-1.相手への気遣いと配慮を心がける
相手からの提案に断りを入れるときには、できる限り相手を傷つけないよう気遣いが必要です。
断る際のマナーには以下のようなものがあります。
- 時期が遅れないようにする
- あいまいな言葉を使わない
- 断りにくい条件をつくらない
- 理由を明確に提示する
- いきなり否定しない
以上が、相手の見積もりを断るときの基本的な心得です。
4-2.「ほかの会社と契約しました」が一番
営業マンは契約をとるのが目的です。
つまり、もう絶対に自分のところと契約しないと分かればあっさりと手を引くでしょう。
「まだ検討中なのでまたご連絡します」というように、中途半端な断り方をしては、相手も引くに引けません。
本当に断るときは「○○さんと契約しました」とはっきりと伝えること。
このように、契約した会社の名前を伝えるのが一番なのです。
「ほかの会社と契約しようと思っています」だと「どこの会社なのか」「なぜそこに決めたのか」など、いろいろと質問される可能性があるでしょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
家づくりを依頼する会社を選ぶ上で、見積もり依頼は非常に大切です。
上手に相見積もりをとる方法を知り、有効活用することをおすすめします。
そして、理想の家づくりに成功してください。