新築の購入で失敗したくない人は必見！新築の失敗例と防止策を解説！

1．新築での失敗とは

新築での失敗について、どんな例があるのかを学びましょう。購入時は問題無いと思っていた点でも、実際に暮らし始めると気になることはよくあるのです。

1-1．新築での失敗でよくある事例

ようやく新築が完成しても、住んでみると失敗したと感じることも多いものです。新築の失敗でよくある事例については、主に以下のものがあります。

• 色合いや雰囲気が気に入らない
• 間取りが気に入らない
• 収納スペースが少なくて困る
• 動線が悪くて部屋の中を動きにくい
• 空気の流れが悪い
• 部屋が暗かったり日当たりが悪かったりする
• 冬場に結露がひどい
• 雨漏（も）りがする

新築での不満は、さまざまな例があります。失敗の原因も、ひとつではありません。しかし、失敗の理由を考えて先回りして対応することで、極力避けることは可能です。

1-2．新築で失敗する理由について

新築で失敗するにも、必ず理由があるものです。では、新築で失敗する人にありがちな点を挙げてみましょう。

• 予算を値切り過ぎて質が悪い仕上がりになった
• 自分の理想をきちんとシミュレーションしていなかった
• 業者選びを間違った
• 新築工事中に業者に任せきりにしていた

中でも、自分の理想をきちんとシミュレーションできていなかったことは、致命的です。自分の理想を実現するには、業者にきちんと言葉やイメージ画像などの方法で伝える必要があります。もちろん、業者もプロなので皆さんの理想を上手（じょうず）に引き出してくれるでしょう。しかし、もともとの理想があいまいな状態では仕上がりに満足できない状態になってしまうのも仕方がありません。

1-3．新築で成功した状態とは

新築で成功した状態とは、家の中にいるときに自然と安心できることが条件になります。自分の希望を十分に生かした新築は、満足度も高いことでしょう。また、暮らしやすいために、長時間家の中にいても何の問題もありません。実際に暮らしてみて、ますます満足度が高まってくるときは、新築で成功した状態と言えます。

2．失敗しない家づくりのポイント

失敗しない家づくりのポイントについて、解説します。新築の購入で失敗する人は、計画段階で甘さが残っている点に注目してください。

2-1．家具やインテリアの配置を考えよう

新築の家には、多くの家具やインテリアを必要とします。まずは、主な家具やインテリアの配置を考えましょう。上手（じょうず）にレイアウトするには、メインとなる家具を先に配置することをおすすめします。また、背の高い家具を並べ過ぎないようにしましょう。日当たりをよくするためには、窓をふさぐことが無いような配置を心掛けてください。また、家具やインテリアの配置は動線を考えることも大切です。好きな家具やインテリアをたくさん置きたい気持ちもわかりますが、動きやすいレイアウトを重視してくださいね。

2-2．デザインだけでなく機能性も重視すること

新築は、どうしてもデザイン重視で進めてしまいがちです。しかし、実際に暮らしてみて失敗を感じる人の多くは、機能性を軽視したことが原因であることを意識してください。快適な暮らしのためには、機能性に優れていることも大切なポイントです。デザインが良くて機能性も十分にあるものを、時間をかけて探してみましょう。

2-3．将来のことを考えた設計をすること

新築は、将来のことを考えた設計を取り入れることも重要です。たとえば、今は子どもが小さくてもいずれは成長をして独立するでしょう。自分たちも高齢者になったときには、少しの段差でも辛（つら）い状況になっている可能性もあります。ゆくゆくは、在宅介護が必要になる可能性もあるでしょう。将来のライフスタイルの変化を考えて、リフォームしやすいシンプルな設計にすることも考えてください。

2-4．シミュレーションをしっかり行うこと

新築の失敗の原因として、シミュレーション不足も否定できません。理想の新築を実現するためには、しつこいほどにシミュレーションを繰り返してください。細かくシミュレーションすることで、当初の計画が大きく変更になることもあります。しかし、暮らしやすくて満足度の高い家にするためにも、しっかり行いましょう。

2-5．住宅メーカーなどのショールームを活用しよう

住宅メーカーには、ショールームが用意してあります。ショールームは、住宅メーカーにとっても理想の住まいを実現して顧客にアピールする場所ですから、とても参考になるでしょう。住宅メーカーでも、得意とするデザインや設計がそれぞれ異なるものです。多くのショールームを活用して、理想を実現してくれそうな業者を探してください。ショールームは、理想の家をシミュレーションするための参考になるほか、相性の良い業者をみつける場でもあるのです。

2-6．住宅メーカーや工務店との信頼関係を作ることも大切

新築するには、長期間の工事と多額の費用を投じることになります。皆さんにとっても、大きな買い物と言えるでしょう。良い家づくりをすすめるためには、住宅メーカーや工務店に強力をしてもらうことが大切です。たとえば、業者への書類提出の納期を守ったり業者からの質問にはできるだけ早めに回答してください。皆さんが業者に求めることを、同様に心掛けることによって信頼関係を深めることができます。依頼者側（がわ）の立場であっても、住宅メーカーや工務店の立場を考えて行動したり配慮したりしてください。

2-7．そのほかで注意したいポイントとは

家づくりにかんしてそのほかに注意したいポイントとしては、家本体だけでなく庭などの仕様についても考えておくことです。マンションなどの集合住宅は庭が無いため、問題ありません。しかし、戸建てで新築となると庭のデザインも考える必要があります。家のデザインとのバランスを考えて、家と同様に庭のデザインについても検討してください。子どもがいる場合は、遊具を設置してもよいですね。庭が広い場合は、ゴルフのパターコーナーを作成しても良いでしょう。家と庭は、切っても切れない関係です。家だけでなく、庭についてもじっくり考えてみましょう。

3．欠陥住宅・シックハウスなどのトラブルを防ぐには

欠陥住宅・シックハウスを購入することは、何としても避けたいところです。では、どんな点に気を付けると良いのか、トラブルを防ぐためにはどうするべきかについて学びましょう。

3-1．欠陥住宅とは何か

欠陥住宅とは、建築基準法で定めている基準を満たしていない住宅のことです。また、設計図に沿って建築していない住宅や、安全の点で不安がある住宅も含みます。欠陥住宅の原因には、設計ミス・手抜き工事・低品質な材料の使用などです。見た目は美しく仕上がった新築でも、何らかの原因で耐震性が劣っているか可能性があることも知っておきましょう。また、ずさんな基礎工事により新築でも傾きがひどい例もあります。欠陥住宅の例は、ほかにもたくさんありますが大きな原因はやはり、手抜き工事にあると言ってよいでしょうね。

3-2．シックハウスとは何か

新築のトラブルで、多く報告が上がっているのがシックハウスです。シックハウスとは、新築に住むことが原因で、以下のような症状が出ることを言います。

• 家の中にいると気分が悪くなる
• 目がチカチカする
• 頭痛がする
• めまいや吐（は）き気がする
• じんましんなどのアレルギー症状が出る
• 呼吸困難になる
• 気持ちがイライラする

シックハウスの原因は、家にあることは確かです。しかし、人によって塗料が原因の場合もあれば換気の悪さが原因になっていることもあるなど、さまざまと言わざるを得ません。もしも、シックハウスを発症した場合は、原因を突きとめるためにも業者や専門家に相談してください。

3-3．家づくりでよくあるトラブルとは

家づくりは、何かとトラブルが多いのも事実です。家づくりでよくあるトラブルにはどんな内容があるかについては、以下をご覧ください。

• 想像していた仕上がりと違う
• 希望の納期に間に合わない
• 見積もりよりも多額の費用請求が来た
• 明らかに欠陥工事がある
• 業者の対応や態度が悪い
• 騒音や埃（ほこり）が原因で近所から苦情が来た

家づくりは、依頼者である皆さんと業者が協力をして進めていくべきものです。業者とのコミュニケーションに支障があることは、家づくりに大きな不安を残すので避けましょう。家づくりで失敗した人は、業者とよく話し合いをしなかったためにすれ違いが起きていること多いのです。反対に、良い業者を選んでコミュニケーションを密にすることが多くのトラブルを回避するためのコツだと考えてください。

3-4．トラブルが起こったときの対策方法

家づくりでトラブルが起こった場合は、業者に連絡をしてトラブルの内容を伝えることが大切です。業者でも、最初からトラブルを起こそうと思っているわけではありません。誠意のある業者は、誠意を持って対応してくれるでしょう。しかし、トラブルの原因が明らかに業者にあるにもかかわらず、満足のいく対応をしてくれないこともあります。もしも、業者の対応に納得がいかない場合は、第三者機関に相談して解決法を探りましょう。新築のトラブルで困ったときは、下記を参考にしてくださいね。

参考：公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターの住まいるダイヤル

4．家を購入する準備や計画について

家を購入するには、準備や計画を念入りに行うことが大切です。そこで、実際にどのように進めると良いのかのお話をしましょう。

4-1．どんな家が良いかイメージしよう

まずは、おぼろげでも構わないのでどんな家が良いかイメージをしてみましょう。すっきりと都会的な暮らしが好みか、ナチュラルで落ち着いた暮らしが好みかでも違ってきます。次に、自分の理想のライフスタイルに合った家を、少しずつ具体的に書き出してみましょう。広さや間取りはどうするか、動線は確保できるか、収納スペースはどうするかなど、できるだけ細かくイメージをしてください。すると、自分にとって譲（ゆず）ることができない点が見えてきますよ。

4-2．家のデザインを選ぼう

次に、家のデザインを選びましょう。家のデザインを決めるコツは、とにかくたくさんの例を目にすることです。多くのハウスメーカー・工務店・建築家の事例を見せてもらうほかにも、モデルハウスに出掛けたり見学会を活用したりしてください。自分の目で見たことは、必ず結果に影響します。自分が心から満足するためには、デザインが好みであることは欠かすことができません。たくさんの新築物件やモデルハウス・見学会を目で見て、理想のデザインを選んでください。

4-3．家の工法を選ぶことも忘れないようにしよう

家づくりには、いくつかの工法があります。家づくりの主な工法については、以下を参照してください。

• 在来工
• ツーバイフォー工法
• プレハブ工法
• 重量鉄骨工法
• 鉄筋コンクリート工法

家に自然のぬくもりを求めるなら、木造の在来工法を選びましょう。また、家の強度を高めたい場合は、鉄筋コンクリート工法が候補に挙がります。しかし、いずれの工法にもメリットやデメリットがあるため、実際にどんな工法を選ぶかについては業者と相談して決めてください。

4-4．家周辺の環境も考えよう

新築は、家周辺の環境も考えるべきでしょう。都会で住宅密集地であるか、郊外で広々とした環境にあるかでも、適する条件が違います。住宅密集地での新築は、日光をいかに上手（じょうず）に取り入れることができるかも重要なことです。また、防音対策も気を付けないと近所とのトラブルの原因にもなるので注意してください。郊外の場合は、近所への気遣いは比較的無用となりますし日当たりも問題は無いでしょう。ただし、自然が多い分、害虫対策などは必要となります。家周辺の環境に合った家づくりは、住んでからの満足度に大きく影響するためじっくり考えてください。

4-4．新築購入の準備や計画でそのほかに注意したいこと

新築購入の準備や計画で、そのほかに注意したいことをまとめておきましょう。

• 新築に入居するタイミングを考えること
• 引っ越しの日程を決定すること
• 引っ越しの手続きや準備期間を考えること
• 子どもがいる場合は転園・転校手続きを忘れないこと
• ご近所へのあいさつもしっかり行うこと

新築工事が進むにつれて、現在の住居からの引っ越しが現実となってきます。新築に入居する日を具体的に決めて、引っ越しの日程を決めたり準備をしたりしてください。引っ越しは、何かとバタバタするものです。余裕を持った計画と準備を、心掛けましょう。

5．家を購入するときの業者選びについて

家を購入するときは、業者の質も重要なポイントとなります。業者選びの注意点など、しっかり学んで信頼できる業者を選びましょう。

5-1．工務店・ハウスメーカー・建築家に依頼する

家を購入する方法としては、工務店・ハウスメーカー・建築家に依頼する方法が主になるでしょう。ここでは、それぞれに依頼したときの特徴やメリットやデメリットについて解説します。

5-1-1．工務店に依頼する場合

工務店は、家づくり以外にも外装工事や内装工事・庭工事などさまざまな工事を扱っています。今回は、家づくりを依頼する場合に限ってのお話をしましょう。工務店に家づくりを依頼するメリットは、設計とデザインの自由さです。土地に制約がある場合でも、設計を工夫することによって最大限生かすことができます。また、家づくりの費用もハウスメーカーと同様に良心的なところも多いです。デメリットとしては、業者のレベルに大きな差があるため、自分で信頼できるところを探すことができるかどうかで仕上がりに大きな影響が出る点が挙げられます。反対に、良い業者を選ぶことができると満足度の高い家づくりが可能です。

5-1-2．ハウスメーカーに依頼する場合

ハウスメーカーは、家づくりを専門とするプロです。ハウスメーカーでは、自社工場で部材を一括精生産することで家づくりの費用を大きく下げています。また、デザインを規格化しているため、家づくりの納期を短縮することが可能です。豊富な施工例があることも、見逃すことはできません。デメリットとしては、こだわりのあるデザインを実現したい人や土地が狭いなどの条件が付く人には向かない点です。気に入ったデザインの家があっても土地に合わせて変更することが難しいため、建築不可になるケースも多々あります。

5-1-3．建築家に依頼する場合

家づくりをするなら、有名な建築家に依頼してデザインを決めたいという人もいるでしょう。また、知り合いの建築家に相談して家づくりをしたい人もいますよね。建築家に依頼するメリットは、自分のこだわりを追求したいときに柔軟な対応ができる点だです。こだわりのデザインがあってどうしても実現したい場合は、建築家のセンスや豊富な経験が大きなメリットとなります。デメリットとしては、費用が高く付くとなるでしょう。建築家に依頼する場合は、デザイン料などが多額となることが多いです。家づくりの予算がある場合は良いですが、予算に限度がある人は見積もりをもらってから検討しましょう。

5-2．業者にかんする情報の探し方

家づくりの業者は、とてもたくさん存在しています。皆さんも、テレビの宣伝などでハウスメーカーや工務店の名前を知っているでしょう。しかし、名前を知っていてもどんな家を扱っているのかについては、よくわからないはずです。そこで、家づくりの専門誌をはじめとする雑誌や、インターネットのホームページ、口コミ情報などを参考にしましょう。特に、実際の評判を調べるにはインターネットの口コミ情報が役に立ちます。業者のイメージだけで判断することをやめて、さまざまな媒体（ばいたい）から情報を集めてください。

5-3．モデルハウスや見学会もチェックしよう

新築の事例をたくさん見ることは、理想の新築を実現するためにも有益なことです。たとえば、モデルハウスや見学会をチェックしてください。ハウスメーカーや工務店では、モデルハウスや見学会を多く開催しています。また、建築家も展示用の物件を持っていることが多いでしょう。多くの物件を内部まで見て触れてみることで、新築のイメージもつかみやすくなります。また、相性の良い業者をみつけるきっかけにもなるので積極的に足を運んでください。

6．新築の失敗にかんするよくある質問に回答

では、新築の失敗にかんするよくある質問に回答します。今まで学んだ知識を確認するためにも、目を通してくださいね。

6-1．知り合いの建築家に家づくりを依頼するときの注意点はありますか？

知り合いに建築家がいる場合は、家づくりを依頼する流れになることも多いでしょう。知り合いの建築家に依頼するメリットは、通常の依頼費用よりも安くなることや気軽に依頼をしやすいという点です。ただし、知り合いという点で不満を伝えにくくなったり修正をいらいしづらくなったりするデメリットもあります。知り合いの建築家に依頼するときは、先方への仕事の依頼だと割り切ることが失敗しないコツです。

6-2．子どもや高齢者がいる家の新築で失敗しないコツは？

子どもや高齢者が家族にいる家では、動線に注意して家づくりをすることが大切です。また、バリアフリーを考えた設計にすることで思わぬケガを避けることもできます。家づくりを考えるときには、子どもや高齢者の目線や立場になることが大切です。家の間取りだけでなく、インテリアや家具の選び方や配置にも気を配りましょう。なお、子どもや高齢者が暮らしやすい設計にかんしては業者の意見も聞いてじっくり検討してくださいね。

6-3．新築では水回りの失敗が多いようですがどんな例がありますか？

新築の場合、家の間取りやデザインを重視し過ぎると機能の点で不満が出やすいものです。特に、キッチン・風呂・トイレなどの水回りは、実際に使ってみないと難しいと考えてください。実際に使ってみると、トイレの位置が不便であるとか水の出が悪いなど、さまざまな不満が出てくるものです。また、デザインを重視したために使いづらさが気になることもあるでしょう。水回りを失敗すると生活の質に大きく影響しますから、新築のときには十分に相談して進めてください。

6-4．もしも新築で失敗しても、リフォームで修正すれば良いのでは？

確かに、新築で失敗しても後日リフォームで修正することも可能です。リフォーム後の生活は、満足度が上がることもあるでしょう。しかし、そもそも失敗をしなければ不快な思いをすることも無くリフォームをする必要も無いのです。やはり、新築の時点でできるだけ失敗を防ぐことが重要な点は否定できません。リフォームで修正できると言っても、限度があります。家の構造によっては、間取り変更が自由にできないなどリフォームでも修正ができない例もあることを知っておきましょう。

6-5．家づくりの費用が見積もりより大幅に高くなる原因は何ですか？

見積もりは、あくまでも見積もりであること前提にお話をします。まず、家づくりは実際に工事をしてみないとわからないことも多いことを知ってください。基礎工事の段階で、思わぬ支障を発見することもあります。また、天候が悪くて工事が遅れることもあるでしょう。家づくりは、スムーズにいくこと自体が幸運だと考えてください。ただし、見積もりよりも実際の費用が高くなる理由については、業者から明確な説明を受けましょう。不明な点があるときは、納得できるまで説明を求めてください。

まとめ

新築で失敗したくないのなら、どんな点に失敗しやすいのか具体的に学んでおくことが大切です。また、新築を購入するときの計画や準備もしっかり行うことも忘れないようにしましょう。新築は、安い買い物ではありません。満足できる新築を購入するためにも、正しい知識を身に付けたり準備や計画を念入りに行ったりすることは必要不可欠なのです。さらに、業者選びも気を抜かないようにしましょう。新築での失敗を防ぎ、満足な結果を手に入れるためにもがんばってくださいね。