外装工事のお悩みを解決!外装工事の塗装・補修の疑問点を徹底解説!

建築物の印象をよくしたり強度を高めたりするためには、外装工事をしっかり行うことが大切でしょう。しかし、外装工事について知りたいと思っても、何を参考にしたら良いかわからないという声を聞きます。そこで、今回は外装工事のお悩みを解決するために、外装工事の塗装や補修などの基礎知識や、工事を依頼するための業者選びまでを徹底的に解説することにしましょう。

外装工事の予定があったり外装工事や塗装について学ぼうと思っていたりする人は、記事を読んでください。基本をしっかり学ぶことで、理想の外装工事を行うことができるようになりますよ。

1.外装工事についての基礎

まずは、外装工事についての基礎を確認しておきましょう。外装工事がどうして必要なのか、また、外装工事の種類やメンテナンスの重要性についても学びます。

1-1.外装工事の必要性を学ぼう

外装工事を行う理由については、以下のような必要性があるからです。

  • 建物の外観をよくするため
  • 建物の強度を増すため
  • 建物で快適に暮らすため

きちんとした外装工事を行わない建物は、建物としての寿命が短いです。自宅など、せっかく苦労をして建てたとしても、外装工事が手抜きであったり問題があったりすると台無しになるでしょう。外装工事の必要性を、しっかりと認識しておいてください。

1-2.外装工事の種類を確認しよう

さて、外装工事の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。外装工事の種類についても、それぞれ確認しておきましょう。

1-2-1.外壁工事

建物の印象を大きく左右するのが、外壁工事の仕上がりです。建物の外壁の強度を上げたりデザインを行ったりすることが、外壁工事の主な内容となるでしょう。また、最近では断熱効果の高い外壁工事も人気があります。見た目と機能の両方を実現する外壁塗装は、住み心地も快適で満足度も高くなることでしょう。

1-2-2.屋根塗装工事

外装塗装の種類として、屋根塗装工事も忘れてはいけません。屋根は、基礎工事をしただけでは不十分です。屋根は太陽光や雨・風から、家の中を守るために重要な部分。きちんと屋根塗装工事を行うことで、快適な暮らしを送ることができます。また、屋根塗装工事を行うことは、家の外観をよくする効果も高いでしょう。屋根の色を自分の好きな色に変更して、楽しむこともできますよ。

1-2-3.雨漏(も)りや断熱などのトラブル対策

屋根塗装が、劣化すると雨漏(も)りの原因にもなります。防水効果の高い塗料を使うことで、雨漏(も)りのしにくい屋根にすることができるでしょう。また、日当たりが良過ぎたり寒冷地にあったりする家は、室内の温度調整が大変です。断熱効果のある塗装を行うことで、外部の気温が室内に影響しにくくなるでしょう。外装塗装は、家のトラブル対策にも非常に役に立つのです。

1-2-4.イメージチェンジなどのリニューアル

イメージチェンジなどのリニューアルのために、外装工事を行うこともあるでしょう。店舗イメージを変えるためには、外装工事がとても効果的だからです。また、経営者が交代して店舗の業態が変わるときにも、外装工事を行うことが多いでしょう。外装工事を行ってターゲットの客層に訴えることは、集客にかかわる大切なことです。

1-3.外装メンテナンスの重要性について

外装は、定期的なメンテナンスを行うことが必要でしょう。外装にも、寿命があります。雨や風にさらされた外装は、表面にヒビが入ったり剝(は)がれたりしていることでしょう。ヒビが入った部分から、雨水が侵入して雨漏(も)りや害虫発生の原因にもなります。定期的なメンテナンスを行って外装を補修することは、家を快適に保(たも)つためにも重要でしょう。家の寿命にも大きくかかわりますから、外装は定期的にメンテナンスを行ってください。

2.外装にまつわる知識を学ぼう

では、外装にまつわる知識を学んでいきましょう。外装のことを深く知ることは、外装工事で満足する結果を出すためにも大切ですよ。

2-1.外装材について

外装材の品質は、外装工事の仕上がりを大きく左右します。価格の安さを謳(うた)っている業者は、低品質な外装材を使用してコストを下げていることもあるでしょう。でも、外装材の質を落とすことは、仕上がりや耐久性を落とすことにもなります。最初に費用が掛かっても、耐久性の高いものや断熱効果の高いものを選ぶ方が満足のいく結果になるでしょう。外装材としては、ペンキのほかにもサイディングやタイルを施す方法もあります。理想の外装を実現するためにも、外装材としてサイディングやタイルを導入するかしないか、導入する場合は種類をどうするか、なども考えてください。外装工事で使用する外装材については、契約するときに業者からも説明があるはずです。業者に全部お任せするのでは、いけません。不明な点がある場合は、きちんと確認しておきましょう。

2-2.外装のデザインや色について

外装のデザインや色については、まずは皆さんの好みのものを優先しましょう。実際に実現するかどうかは、業者と相談して決めてください。外装のデザインや色は、建物の印象を大きく左右する重大なポイントです。清潔で明るい印象を与える白系のシンプルなデザイン、落ち着いた印象を与えるベージュ系のカントリーデザイン、白と黒をベースにした都会的なモダンデザインなどがありますよ。

2-3.外装にかんする最近の傾向やトレンド

外装にも、時代によって傾向があったりトレンドがあったりします。バブル時代のような豪華さを求める外装は、すでにブームが去っているでしょう。今は、シンプルで飽きのこない外装が主流となっています。色調は、白が根強い人気でしょう。また、環境にやさしい外装材を使用する動きにも目を見張るものがあります。たとえば、断熱効果のある塗料を使用することで、室内の空調管理に無駄なエネルギーを使うこともありません。電気代の節約にもなるため、人気が集まっています。

2-3-1.外装を行う方法や道具をチェックしよう

外装を自分で行うことも、可能です。たとえば、家の壁やベランダ部分の外装は、初心者にも行いやすい部分と言えるでしょう。DIY専門店には、自分で外装を行うためのキットを売っています。また、外装について詳しい店員がいるのでアドバイスを受けると良いでしょう。なお、外装を行うには、サンドペーパー・下地塗料・上塗り用塗料・ハケ・ローラーなどの道具類のほかにも、マスキングテープや養生シートなども必要になります。仕上がりにも差が出るため、必要な道具類にかんしてはDIY専門店の店員に聞きながら選ぶと良いでしょう。

2-3-2.外装をプロに任せた方が良い場合

外装をプロに任せた方が良い場合も、たくさんあります。

  • 塗装を行う範囲が広い場合
  • 高所での作業を伴う場合
  • 仕上がりの品質を追求したい場合
  • デザインなどでプロのアドバイスをもらいたい場合
  • 外装に時間や労力を使いたくない場合

プロに任せることは、仕上がりの良さだけでなく時間や労力の節約などにもつながります。自分で外装をやってみたい気持ちもわかりますが、プロに任せた方が結果的に満足する可能性が高いでしょう。

2-4.外装補修について

外装は、数年が経過すると劣化してくることでしょう。メンテナンスの意味も兼ねて、問題のある部分を補修することを外装補修と呼びます。小さなヒビやめくれなどは、自分で直すことも可能でしょう。DIY専門店などで、外壁の補修キットを購入して直してみましょう。ただし、広範囲のヒビやめくれなどの補修については、プロに依頼してください。外装補修を適当に行うことは、余計にダメージを大きくしてしまうだけですよ。

3.外装工事の方法について詳しく解説

それでは、外装工事の方法について詳しく解説します。皆さんも、一般的な外装工事の流れを理解したり工事費用について考えたりしてください。

3-1.外装工事の時期

外装工事の時期にかんしては、できるだけ雨の少ない季節に行うと良いでしょう。屋根や外壁など、雨が降っているときは工事が中断することになります。雨が降る日には、塗料を塗ることができません。また、塗った後の乾燥も不可能でしょう。そのため、できるだけ晴れた時期に工事を行う方が良いのです。また、雨の少ない時期に外装工事を行うことは、工事費用も抑えることにもなるでしょう。

3-2.外装のコンセプトを考えよう

外装を依頼するためには、皆さんが理想とする外装のコンセプトを明確にすることが必要です。依頼者のコンセプトが明確でないと、業者もどのように手を付けたら良いのかわからなくなってしまうでしょう。どのようなコンセプトが良いのか、じっくり考えて書き出してください。もしも、自分の中で整理ができない場合は、業者に相談してから決めても良いでしょう。

3-3.外装工事の流れ

外装工事の流れについて、確認しておきましょう。一般的な外装工事の流れについては、下記のようになります。

  1. 現地の状況を確認する
  2. 外装塗装を行わない部分の養生を行う
  3. 足場を組む必要がある場合は足場を組む
  4. 外装工事を開始する
  5. 途中で進捗(しんちょく)や作業品質をチェックする
  6. 外装工事が終了する
  7. 外装工事の後片付けを行って完了する

外装工事を行う前には、周囲の破損や汚れを防ぐためにシートやテープを使って養生作業をします。また、安全に作業ができない可能性があると判断した場合は足場を組むことになるでしょう。外装工事の前後に必要な作業についても、解をしておいてくださいね。

3-4.外装工事の施工(せこう)例

外装工事の施工(せこう)例について、業者に見せてもらうことは非常に有益です。外装工事のイメージがなかなか決まらない人は、実際に施工(せこう)した物件を見学することでイメージも湧(わ)きやすいでしょう。また、施工(せこう)例をチェックすることで、業者の力量を判断することもできます。見積もりをもらうときに、外装工事の施工(せこう)例を見せてもらうと良いでしょう。

3-5.外装工事の費用・低価格にするポイント

外装工事の費用には、塗料代や工具代などのほかにも作業員の給料なども入っています。低価格にするポイントとしては、安い塗料を使ってもらったり若い社員に依頼したりすることもあるでしょう。しかし、費用を抑えるために品質を落とすのはおすすめしません。外装工事の費用は、業者によっても異なってくるものです。同じ品質・内容でも、良心的な価格設定を行っている業者もあるでしょう。高品質で低価格な契約を結ぶためにも、複数の業者から見積もりを取って検討すると良いですよ。

3-6.外装工事の見積もりについて

外装工事を依頼するときは、最初に見積もりをもらってください。いきなり契約をすることは、避けましょう。皆さんが外装工事に抱いているイメージと、実際に行う内容では、差があることが多くあります。業者ときちんと打ち合わせをしてから、実際の外装工事に必要な内容と費用を明記した見積もりをもらいましょう。想像以上に費用が掛かる場合は、納得してから契約をしてください。また、予算を抑えたい場合でも業者に相談して削ることができる部分を教えてもらいましょう。

3-7.外装工事をシミュレーションしてみよう

外装工事の段取りが決まった後は、工事が行われる様子をシミュレーションしてみましょう。

  1. 外装工事の日程調整や内容の確認を行う
  2. 業者が現場確認の後で外装工事が始まる
  3. 途中で確認を入れながら工事を進める
  4. 外装工事が完了した後に依頼者がチェックする
  5. 修正作業が必要な場合は修正する
  6. 全部問題無しとなった時点で外装工事が完了する

外装工事をスムーズに進めるためには、各ステップを着実に行うことが大切です。依頼者も契約してそのまま業者に丸投げするのでは、いけません。きちんと作業を行っているか、依頼した内容と違っていないかなど、チェックしてくださいね。

4.外装工事の業者選び

外装工事を依頼するために、業者の選び方について学んでおきましょう。適切な業者を選ぶことも、満足する結果を出すために必要なことですよ。

4-1.外装工事業者の選び方・ポイント

外装工事業者を選ぶときには、以下のポイントを参考にしてください。

  • 外装工事にかんする知識や実績が多数あること
  • 質問や疑問にプロとして誠実な回答をくれること
  • 工事費用が良心的であること
  • 見積もりを取った後に契約を急(せ)かすことが無いこと
  • 必要の無いオプション工事を進めてこないこと
  • 希望する日程・納期で工事を行ってもらえること
  • アフターフォローが良い業者であること

外装工事の業者選びでは、腕が良いことだけで選んではいけません。対応の良さや、費用面の問題・アフターフォローの内容など、さまざまな点から評価してください。

4-2.アフターフォローやメンテナンスについて

外装工事を行った後は、どのようなアフターフォローやメンテナンスを受けることができるか確認しましょう。外装工事をしたのに、すぐに不備が出ることもあります。不備があったときに、いつまで保証を受けることができるのか確認しましょう。また、外装工事は、定期的なメンテナンスが必要になります。屋根塗装や外壁塗装も、年月が過ぎると劣化するでしょう。外壁も、色褪(あ)せたり、表面にヒビが目立ったりするようになるものです。数年後に再度外装工事を依頼するときに特典はあるのか、などの点も確認してください。

4-3.外装工事の業者を選ぶときの注意点

外装工事の業者を選ぶときのポイントは、すでにお話をしたようにさまざまなチェックポイントをクリアしたところを選んでください。もうひとつの注意点としては、飛び込みでやってくる外装工事の業者とは契約をしない方が良いということがあります。特に外装に問題が無くても、悪徳な業者は何かと欠点を挙げて皆さんを不安にすることでしょう。しかし、外装工事を行うかどうかはあくまでも皆さんが自主的に望むものです。信頼できる業者は、飛び込み営業をしなくても健全な経営ができているので余裕があるでしょう。飛び込みの業者の言うことを信じて契約することは、止めてくださいね。

5.一般建築以外の外装工事について

一般建築以外の外装工事についても、理解しておきましょう。自分の家の外装を行うときとは、随分と異なることがわかりますよ。

5-1.ビルの外装工事

ビルの外装工事については、建物の塗装を丸ごとやり直すことも部分的にやり直すこともあるでしょう。いずれも、経年変化による塗料の色褪(あ)せを直したりヒビ割れを埋めたりすることになります。ビルの耐久性を保つためにも、外装工事は定期的に行う必要があるでしょう。ビルのメンテナンスが行き届いているかどうかを見分けるためにも、外装工事の質をチェックすると良いですよ。

5-2.マンションの外装工事

マンションの外装工事は、大掛かりな工事のひとつと言えます。大型の建物であるマンションの外壁工事は、住人たちの同意を元に数年に1回程度の割合で実施することでしょう。個人の希望だけで外装工事を行うことはまずありません。マンションの外装工事は、住んでいる住民の同意が必要になります。マンションの外装は、ヒビが入ったり剝(は)がれたりすると見栄えが悪くなって資産としての評価額に大きく響くもの。また、雨漏(も)りや壁のシミなどの原因にもなるので定期的に行う必要があるのです。

5-3.店舗の外装工事

店舗の外装は、客入りに大きく関係してくる重要な部分です。外装は、店舗をアピールするための広告とも言えるでしょう。初めて来店した客は、店舗の外装を見てどんな店なのかを判断します。店舗の営業内容とかけ離れた外装や客層に合わない外装では、客足は遠のいてしまうことでしょう。店舗の外装を行うときは、さまざまなプロに聞いてベストを尽くす必要があります。

6.外装工事でよくある質問をチェック

それでは、外装工事でよくある質問をチェックしてみましょう。外装工事にかんして、皆さんがどのような内容に疑問を持っているのか知ることも有益ですよ。

6-1.外装工事には足場を組むことが必要ですか?

外装工事を行うときは、現場の必要に応じて足場を組むことになります。実際に足場が必要かどうかという点については、現場の状況にもよるでしょう。そもそも、足場を組む目的は作業員が安全に作業を行うためと、外装工事の際に建物に損害を与えないためです。足場を組む場合は、費用が上乗せになるでしょう。しかし、安全・確実な外壁工事のために必要なので理解してくださいね。足場を組む必要があるかどうかについては、業者に確認して納得のいく説明をもらうと良いでしょう。

6-2.外装の仕上がりに納得ができない場合はやり直してもらえる?

外装の仕上がりに納得ができない場合も、あるでしょう。仕上がりが納得できない理由として、業者側に落ち度がある場合はやり直しを依頼してください。業者側に落ち度があった場合は、無料でやり直してもらえるはずです。もしも、皆さんが仕上がりを見てイメージを変更したくなったという場合は、外装工事を有料にてやり直してもらいましょう。いずれにしても、良心的な業者ならば問題無くやり直しをしてくれるはずです。

6-3.家の塗装を格安で行うときのチェックポイントは?

家の塗装を、できるだけ格安に行いたい人も多いでしょう。しかし、費用を抑えても仕上がりに難点があるのでは問題です。家の塗装を格安に行う場合でも、以下のポイントをチェックしてください。

  • 格安料金でも塗料の質を落としていないか
  • 外装工事で必要な工程を省略していないか
  • 見積もりで内容が不明確な費用を計上していないか
  • 明確な理由も無く相場より高い請求金額になっていないか

コツとしては、最初に見積もりをもらった時点からチェックすることです。悪い業者の中には、不必要な工事費用まで上乗せで請求してくる場合もあるでしょう。外装工事を格安に行うためには、無駄を省くことが大切です。しかし、必要最低限のことは盛り込んであることも確認してくださいね。

6-4.外装工事の間は仮住まいに移った方が良いのでしょうか?

大掛かりな工事になる場合は、仮住まいに移ることをおすすめします。ただし、仮住まいに移らなくても良いケースもあるでしょう。実際に、どの程度の内容・期間で外装工事を行うことになるかにもよります。ただし、外装工事を行うことで皆さんが一時的にでも日常生活に不便を感じるようならば仮住まいを考えても良いでしょう。

6-5.多忙なのですが外装工事に立ち会う必要はありますか?

外装工事を行っている間、ずっと立ち会う必要はありません。日中は、仕事などで多忙な人も多いことでしょう。しかし、1回は途中の段階で立ち会っておくことをおすすめします。自分の希望どおりに作業をしているか、イメージと異なる部分は無いか、などのチェックをしてください。なお、立ち会うときには作業員にねぎらいの言葉を掛けたり、茶菓子などを差し入れたりすると良いでしょう。

まとめ

外装工事や塗装について、詳しく解説をしてきました。皆さんが当初持っていた疑問や不安は、解消できたでしょうか。外装工事で満足する結果を出すためには、自分でも基礎や必要性を学んでおくことが大切です。すると、業者との打ち合わせのときにも、自分の希望をはっきりと伝えてから交渉できるでしょう。また、良い業者を選ぶことも重要です。外装工事で失敗しないためにも、豊富な実績を持つ業者の中から信頼できるところを選んでくださいね。