
トイレもフローリングも床リフォームで一新! 床暖房の導入もできる
床をリフォームすると部屋の雰囲気も変わり、気分をリフレッシュすることができます。近年は床の張替えと同時に、床暖房を取り入れるなど、高機能を求める傾向も高まっているのです。バリアフリーなど、介護を見据えたリフォームも導入されています。しかし、床リフォームについて、分からないことや工事前の疑問なども多いでしょう。知識を持ち、受け身にならないことが納得できる工事内容にするポイントです。
今回は、床リフォームについてご紹介します。
この記事を読むことで、床リフォームについてよく分かり、床材選びを慎重に行うことができるでしょう。後悔のないリフォームにするためにも、ぜひご一読ください。
1.床について
まず、床に関する基礎知識からご紹介します。
1-1.床の種類について
床材にはさまざまな種類があります。フローリング・クッションフロア・カーペットなどです。石材やタイルを用いたものもあります。床材によって雰囲気もガラリと変わるため、選び方がとても重要です。どのような機能を求めるのか、張替えたい場所によって変えることが必要でしょう。
1-2.床材の重要性
床は、部屋の中でも印象に残りやすいもので、面積も広いのが特徴です。また、素足で過ごすこともあるため、感触や質感なども選ぶときのポイントになります。過ごしやすい環境にしたいなら、床材選びはこだわりを持って臨むことが大切です。
2.床リフォームについて
床のリフォームとはどのようなものか、リフォームしたほうがいい理由などをご紹介します。
2-1.床のリフォームとは?
床リフォームには、2つの方法があります。既存の床をそのまま残して重ね張りをする工法と、古い床材をすべて取り除いて新しいものに張替える工法です。床をリフォームする際に重要なのは、痛みがある部分をきちんと補修し、腐食・へこみ・きしみを見逃さないことでしょう。
2-2.リフォームをする理由とは?
床のリフォームを希望する理由はさまざまです。古びてきたのできれいにしたい・きしみやへこみが目立つ・部屋のイメージを変えたいなど、きっかけは異なります。床材の変更を希望してリフォームを行うケースもあるでしょう。
2-3.リフォームしたほうがいい場合
床は経年劣化により、きしみが起こります。ひどい場合には、傾きが生じることもあるでしょう。下地の劣化によるものなので、放置しては危険です。床材のはがれが発生している場合も、浸水やカビなどを招く恐れがあるため、早期にリフォームすることをおすすめします。
2-4.床リフォームのメリット
床をきれいにするだけで、家の雰囲気を大きく変えることができます。リラックスできる空間を生み出すことができ、気分転換にもおすすめです。最大のメリットは、高機能な床材を選ぶことにより、防音性・耐水性・耐久性などを上げることができることでしょう。ホコリが発生しにくい環境にすることも可能です。
2-5.自分でのリフォームについて
リフォームで心配なのは、費用がかかることです。費用負担を軽減するために、DIYでの張替えを行う方もいるでしょう。自分で床をリフォームすることも可能です。しかし、補修や見栄えのいい仕上がりには高い技術を要するため、プロに匹敵する出来栄えにはならないでしょう。時間と肉体的負担を考慮するなら、プロに依頼したほうが無難です。
3.床リフォームのポイント
床材の選び方や実例などをご紹介します。床リフォーム時のポイントにしてください。
3-1.知っておくべきこと・ポイント
床材を変えるタイミングは悩むことが多いものです。平均寿命を知り、リフォームする時期を検討しましょう。大体10〜15年が目安で、クッションフロアはフローリングに比べて短い傾向にあります。ただし、汚れが落ちない・へこみやきしみがひどい・下地が露出している・変色などの症状が出ているなら、早めに張替えを検討したほうがいいでしょう。
3-2.場所や環境に合わせた床材の選び方
3-2-1.フローリング
フローリングは、家のさまざまな場所に使える万能な床材です。リビング・寝室・廊下・床の間などに用いる、ワックスコーティングされた木材やコーティングがされていない無垢木材となっています。カラーバリエーションも豊かで、耐衝撃・耐摩擦といった高機能なものも出てきているのです。
3-2-2.クッションフロア
クッションフロアはビニール製で、耐水効果があります。キッチンやトイレなど水回りに適しており、柔らかいのが特徴です。フローリングより汚れや傷に強く、肌触りが優しい床材となっています。比較的低コストで導入可能です。
3-2-3.カーペット
カーペットを部分的に取り入れている家庭はありますが、最近ではあまり使われることがなくなりました。ダニの繁殖や汚れの付着が起こりやすいためです。カーペットの入れ替えは、自分でも行うことができます。
3-3.最近の傾向
少子高齢化社会になり、介護の問題を抱えている家庭が増えています。自宅で介護する場合、介護しやすい環境を整えなければなりません。滑りにくく汚れに強い床に張替える・畳からフローリングへの変更・段差を解消するためにバリアフリーを導入するなどです。また、冬でも快適に過ごすことができるよう、床リフォームと同時に床暖房を設置する家庭も増えています。
3-4.床リフォームにおける注意点
マンションの場合はリフォーム内容に制約があるかを確認しなければなりません。規約事項をしっかり確認し、マンションの管理組合から承諾を得てから工事を開始しましょう。
4.床リフォームの工事・費用について
床リフォーム工事の費用や業者選びのポイントなどをご紹介します。
4-1.工事の流れ
床リフォームは、以下の流れで行います。ご紹介するのは、既存の床材をはがす工法でフローリングの張替えをする場合です。
- 無料見積もり
- 現地調査
- 施工内容について説明を受ける
- 既存の床材を撤去
- 補修
- 下地処理
- 新しいフローリングを張る
- 工事完了
- 引き渡し
4-2.大体の日数
選ぶ床材や工事内容により、工事日数に差が生じます。施工範囲が狭い場合は、1日で終了するでしょう。範囲が広い場合や複雑な工事を要する場合は、数週間かかるケースもあります。
4-3.費用内訳
工事には、作業・補修・養生などの代金がかかります。また、古い床材の撤去費用も必要です。見積もりで工事費用の内訳についてしっかり説明を受け、納得してから契約するようにしましょう。業者により、標準工事の範囲は異なります。複数の業者を比較して決めることが大切です。
4-4.費用を安く抑えるには?
前述したとおり、業者ごとに標準工事の内容は異なるため、いくつかの業者の見積価格を比較することがポイントになります。見積もりを比べるだけでも、費用を抑えられる箇所を見つけることができるものです。不明な点は率直に質問するようにしましょう。
4-5.業者選びのポイント
床リフォームの仕上がりにより、部屋のイメージが大きく変わるため、実績と経験が豊富な業者に依頼しましょう。施工例を実際に見せてもらい、職人の腕を確かめる方法もおすすめです。また、居住環境やライフスタイルは人それぞれ異なるため、最適なプランを提案してくれることも大切でしょう。アフターフォローがしっかりしており、工事後のトラブルや困りごとにも対応してくれるかもポイントになります。対応の丁寧さや迅速さは、工事前に必ずチェックし、信頼できる業者かどうかを見極めてください。
4-6.床リフォーム工事の注意点
訪問営業する業者もいますが、不要な箇所のリフォームを押しつけられ、契約を強要するケースがあります。強引な営業が怖くなり、居座り行為をやめてもらうために、しぶしぶ契約してしまう事件が相次いでいるのです。訪問営業の業者は相手にせず、評判などを確かめてから契約するようにしましょう。
5.床リフォームでよくある質問
床リフォームを成功に導くためには、事前に疑問や不安を取り除くことが大切です。質問集を参考にしてください。
Q.フローリングの色でも雰囲気が変わるもの?
A.淡い色はすっきりした印象になり、ほかの家具とも調和しやすいでしょう。濃い色は高級感をもたらし、温かいイメージになります。
Q.重ね張りが向かない場合とは?
A.既存の床材に、劣化が進行している場合です。傷みが進んでいるようなら、撤去して新しい床材を張ったほうがいいでしょう。
Q.傷んだ床材を放置した場合はどうなる?
A.張替えをせず放置した場合、床の腐食が進んでしまい、抜けてしまうことがあります。床が抜けた後では、大規模な修繕が必要です。早めに工事を行いましょう。
Q.タイルは床暖房に使えないの?
A.近年流通しているものの中には、床暖房を導入できるタイルもあります。業者とよく相談し、納得できる床材を探してみてください。
Q.マンションにはどのような制約があるのか?
A.マンションでは、階下への影響などを考慮し、防音効果がある床材を使うなどの制約があります。お住まいのマンション管理組合に確認し、トラブルなく工事を終えるようにしましょう。
6.まとめ
いかがでしたか? 床リフォームとは、傷・へこみ・きしみなどがある劣化した床材を一新することです。床は面積が広いため、張替えをするだけで印象がガラリと変わります。気分転換にもおすすめで、きれいな環境になると住み心地もよくなるものです。どの床材を選ぶかも重要なポイントになりますが、質のいい業者を選ぶことが仕上がりのよさに繋がります。対応や実績などで判断し、信頼できる業者を探してください。