
フローリングの床の補修方法は? ポイントとコツを詳しく教えます!
「フローリングにうっかりつけた傷を何とかしたい」など、フローリングの床の補修でお悩みではないでしょうか。フローリングは、何かと傷やへこみができやすいものです。何とかしてキレイに補修したいことでしょう。しかし、どんな方法があるのか、注意点は何かなど、よく分からないこともあるものです。そこで、今回は、フローリングの床の補修方法について、詳しく解説します。
この記事を読むことで、フローリングの床を補修するコツがよく分かり、上手に直すことができるようになります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。
1.フローリングの床の補修は自分でできる?
最初に、フローリングの床の補修は自分でできるか見ていきましょう。
1-1.フローリングの傷やへこみについて
フローリングの傷やへこみは、気がついたら発生しているものです。放置すると、悪化するだけなのでできるだけ早く対応しましょう。傷やへこみの主な原因には、以下のようなものがあります。
- 家具を引きずった
- 家具の重みでへこんだ
- 重たい・とがったものを落とした
- ペットが引っかいた
- 子どもがいたずらした
1-2.DIYで補修できる?
フローリングの床の補修は、簡単なものなら自分でできる場合もあります。たとえば、ごく浅く狭い範囲の傷やへこみなら、DIYで対応してみましょう。業者に依頼する前に、自分で対応できるか、傷やへこみの状態をチェックしてみてください。
2.自分でできるフローリングの床の補修方法
フローリングの床の補修方法の中で、自分でできるものを詳しく解説します。
2-1.小さな引っかき傷
ごく小さな引っかき傷なら、床用補修材を使用して目立たなくすることができます。チョークタイプやクレヨンタイプ・ペンタイプなどの中から、使いやすいものを選ぶといいでしょう。ポイントは、できるだけ床と同じ色の補修材を使うことです。場合によっては、複数の色を組み合わせると自然に仕上がります。
2-2.小さなへこみ
無垢(むく)材のフローリングに小さなへこみができた場合は、以下の方法を試してみてください。
- へこみの周辺に水を多めにスプレーする
- 水で湿らせた布をかぶせて上からゆっくりとアイロンをかける
- 5秒程度押さえたらへこみが改善しているかチェックする
なお、合板フローリングの場合は、上記の方法で修復できません。合板フローリングのへこみは、補修用のパテなどを使用してみてください。
2-3.無垢(むく)材のフローリングの傷
無垢(むく)材のフローリングの傷は、ごく小さなものならサンドペーパーでみがくことで目立たなくなります。まずは、サンドペーパー#200~300で様子を見ながら傷の部分をみがいてみましょう。傷が目立たなくなったら、#300~400程度の細かいサンドペーパーで仕上げみがきをしてください。仕上げに、乾いた布で削りクズをキレイに取り除いて完了です。
2-4.クッションフロアの破れや傷
クッションフロアは、キッチンなど水回りのフローリングによく使われている素材です。クッションフロアの小さな破れや傷の場合は、補修用テープを貼ってカバーする方法があります。破れや傷がひどいときは、該当部分の周囲を切り取って張り替えるといいでしょう。
2-5.失敗したら深追いしない
万が一、自分で補修して失敗しても深追いしてはいけません。何とかしてうまく修正し直そうとしても、余計に悪化してしまうことが多いからです。もしも自分で作業をして失敗した場合は、業者に相談することをおすすめします。親切な業者なら、修復途中からでも最良の方法を提案してくれるはずです。
3.フローリングの床の補修ポイント
フローリングの床の補修ポイントを詳しく解説します。
3-1.フローリングの種類による違いを理解しよう
フローリングの種類によっては、間違った方法によって余計に傷やダメージがひどくなることがあります。まずは、どんな素材を使っているのかチェックしてから補修しましょう。詳しくは、以下を参考にしてください。
- 複合フローリング合板材:複数の木材のチップを張り合わせたり圧縮したりしたもので、表面に化粧シートを施したものもある
- 無垢(むく)フローリング:自然の木材をそのまま使ったもの
- クッション材:基板の上にクッション性のあるシートを貼りつけたもの
3-2.賃貸の場合はどうする?
賃貸の場合は、賃貸契約書の「原状回復」部分を確認してみてください。通常、退去時にはできるだけ入居時の状態に戻すことが必要になります。フローリングの傷やへこみに関しては、日常生活で自然につくと見られるものは修復する義務はありません。ただし、敷金をできるだけ取り戻したい、気持ちよく退去したいなどの場合は、できる範囲で修復を試みるといいでしょう。
3-3.フローリングの床の補修におすすめのグッズ
フローリングの床の補修には、以下のようなグッズがおすすめです。
- サンドペーパー:無垢(むく)材の表面をみがいて傷を目立たなくすることができる
- フローリング補修用パテ:床のへこみを平らに修復する
- フローリング補修用ペン・クレヨン:フローリングのはがれや傷の色を補修する
3-4.日ごろのお手入れで気をつけること
フローリングの床は、日ごろのお手入れしだいでキレイに保つことができます。たとえば、以下のようなことに気をつけるといいでしょう。
- 家具やイスを引きずらないようにする
- 家具やイスの下に傷防止マットを使う
- 汚れや水分がついたらすぐに取り除く
- 1年に1~2回程度ワックスをかける
- 無垢(むく)材はオイルコーティングを検討する
- 傷やへこみなどを見つけたらすぐに修復する
4.フローリングの床の補修を業者に依頼する方法
フローリングの床の補修を業者に依頼する方法を詳しく解説します。
4-1.こんな場合は業者に依頼しよう
以下のような場合は、業者に依頼することをおすすめします。
- 傷やへこみが大きい
- 色あせやはがれが広範囲にある
- できるだけキレイに補修したい
- 自分で補修したが失敗した
- フローリングが寿命(10~15年程度)を迎えている
4-2.フローリングの床の補修を業者に依頼した場合の料金
業者に依頼した場合、補修費用の目安は以下のとおりです。
- 部分的な張り替え:2万円程度~
- 全体の張り替え:8~10万円程度~
なお、ただし、実際の費用は作業内容や範囲などによって大きく異なるため、業者からの見積もりで確認してください。
4-3.業者選びのポイント
フローリングの床の補修を業者に依頼する場合は、以下のポイントを参考に選ぶといいでしょう。
- フローリングの床の補修で豊富な実績がある
- 高品質な仕上がりに定評がある
- 見積もりは無料
- リーズナブルな料金設定
- できるだけ希望の日時に合わせて作業してくれる
- スタッフの対応・言葉遣いが丁寧
- 保証やアフターサービスが充実している
4-4.悪質業者に注意しよう
悪質業者には、十分に注意してください。たとえば、一部分だけの補修を依頼したのに、何かと理由をつけて全面の張り替えを無理やりすすめる業者もいます。また、見積もりでは安かったはずなのに、実際には高額請求をしてくる業者もいるのです。思わぬトラブルを避けるためにも、前述した業者の選び方に沿って信頼できると判断したところに依頼しましょう。
5.フローリングの床の補修でよくある質問
最後に、フローリングの床の補修でよくある質問に回答します。それぞれ目をとおし、参考にしてください。
Q.フローリングで補修材を塗った部分が変色したのですが?
A.補修材も経年などの理由で徐々に劣化します。当初は周囲のフローリングとなじんていても、だんだん色が変わってきたりベタベタするようになったりすることもあるでしょう。補修材が劣化した場合は、新たに修復し直すか張り替えを検討してください。
Q.黒くてぽつぽつした汚れが取れない場合の原因は?
A.カビの可能性があります。湿度が高い、結露をした、水分をこぼしてそのままにしたなどの理由で、フローリングにカビが生えることがあるのです。カビの場合は、消毒用エタノールで殺菌消毒するか、フローリングの張り替えをおすすめします。早めに対策しないと広がるばかりか、カビアレルギーなどの心配があるので注意してください。
Q.フローリングの傷が気にならなければそのままでいい?
A.ごくわずかなすり傷程度なら大きな問題にはならないでしょう。ただし、傷から木材がささくれ立って歩いたときにケガをする可能性もあります。特に、小さい子どもがいる家庭では気をつけてください。また、傷から水分が入り込んでカビが発生することもあるため、できるだけ修復しておくことをおすすめします。
Q.業者にフローリングの補修を依頼したが不満がある場合は?
A.何が不満なのかを整理し、業者に伝えましょう。工事品質が明らかに悪い・依頼どおりの内容で仕上げていないなど、明らかに業者に落ち度がある場合はやり直してもらえるはずです。スムーズに話を進めるためにも、不満のある部分をスマホでもいいので撮影しておくといいでしょう。
Q.フローリングの補修部分にも寿命がある?
A.あります。特に、不十分な補修を行った場合は、数か月程度で再補修が必要になることもあるでしょう。フローリングを長持ちさせるためにも、できるだけきちんと補修しておくことをおすすめします。
まとめ
今回は、フローリングの床の補修について詳しく解説しました。フローリングのダメージは、できるだけ早めに対策することが大切です。軽い傷やへこみなどは、自分で補修することができる場合があります。DIYショップなどで補修材を購入し、自分で直してみてください。しかし、ダメージが広範囲にわたっている場合は、業者に依頼したほうがいいでしょう。フローリングの寿命を考え、張り替えを検討するのもおおすすめです。