
注文住宅で成功したい方へ 外観デザインを重視する4つのメリット
マイホームを考えた時、注文住宅への理想像を描きます。キッチンで楽しく料理をする自分、リビングでゆったりくつろぐ自分、プライベートルームで趣味に興じる自分、そして笑顔で暮らす幸せな家族を想像することでしょう。
注文住宅の魅力は、自分のこだわりや考えに応じて家を造れるところにあります。しかし、せっかくの注文住宅にもかかわらず、外観のデザインを重視した家づくりをする人は、あまりいません。なぜでしょうか?その理由は、マイホームを依頼する人も、それを形にする建築会社も、家の中をどうするかばかりに時間と労力とお金を割くからです。そして、家づくりの計画がまとまった時には、外観デザインを考える余裕もお金もなくなっているというのが実情です。
この家づくりで満足するマイホームが手に入り、「注文住宅にして本当に良かった」と思えることが出来れば何も問題ではありません。しかし、現実では満足出来ない注文住宅となってしまった人は少なくありません。家の中を充実したことである程度の満足は得られるでしょうが、「本当に良かった」と心からの満足を得るためには魅力のある外観デザインが必要なのです。
そこで今回、外観デザインが注文住宅へもたらす4つのメリットをお伝えすることで、外観デザインがどれ程重要なのかを知っていただくことにしました。
これからお伝えする4つのメリットを理解し、外観デザインを重視した家づくりをしたとしたら、その満足度は想像以上になることでしょう。
なぜ注文住宅にもかかわらず、外観デザインを大切にしないのか?
家づくりに興味がある人が見聞きする多くの情報は、間取り、収納、動線、設備、性能に関するものばかりです。あまり見る機会のない人もいるでしょうが、住宅の広告チラシに一番大きく載っている情報は、間取りです。その間取りを見た時にチェックするのが収納や、動線です。そして間取りの周りには、設備、仕様や性能に関する情報が並んでいます。外観デザインについての情報は、あってもごく僅かな情報量です。
つまり、家づくりが初めてとなる人に外観デザインの情報が届くことは、ほとんどないと言う訳です。当然、外観デザインの情報が少なければ、その重要性を知ることも減ります。
しかし、外観デザインの大切さを知ることは、注文住宅を成功させる上でとても重要なのです。
住んでからの満足度
外観デザインは、家の見た目となります。見た目は、無意識のうちに人の心に影響を与えます。例えば、美しい花を見ると気分は良くなりますが、汚れたゴミ箱を見て気分が良くなることはありません。素敵なお店での食事は実際以上に料理を美味しく感じるでしょうが、清潔感に欠け物が雑然と置かれているようなお店では料理の美味しさは落ちてしまうでしょう。想像してみてください。会社で一日頑張って働いて帰宅した時に見えるマイホームが、素敵な外観だったとしたら、家に帰るのが楽しみになるのではないでしょうか。
現在の注文住宅では、間取り、収納、動線などの使い易さや便利さを設計に反映します。そして、設備や性能と言った工業製品に求められるようなことが重視されています。これらはすべて使わなければ、その効果を実感出来ません。収納をたっぷり確保したとしても、満足感があるのは物をしまった時くらいです。家事のために考え抜いた動線も、使い慣れてしまうと高い満足感を得ることは少なくなるでしょう。
使った時でしか感じない満足と、目を向けただけで感じる満足には大きな開きがあります。家の外観の魅力は、ストレートに満足度を高めてくれるのです。
住んでからも新築時と変わらない満足度を維持している人の共通点として、家の見た目の良さがあります。その理由は、見た目の良いマイホームを見ることは、とても気分が良くなるからです。
外観デザインを大切にすることで、住んでからの満足度は飛躍的にアップするでしょう。
長持ちする家
マイホームを建てる人に「どれだけ住み続けたいですか?」と質問をした時に帰ってくるのは、「ずっとです」という答えです。人生の最後までマイホームで過ごしたいということになります。冷静に考えれば当然です。住宅ローンを30年、35年もの長い期間をかけて返済し続け、返し終えた時には60歳を過ぎてしまう訳ですので、そこでもう一度マイホームを建てることは相当困難となります。
ここで人生最大の買い物として手に入れたマイホームを、如何に長期間持たせられるかということになります。通常は、耐久性のある家にすること、維持管理をしっかりすること、長期的に使い勝手の良い家にすることなどです。
マイホームを長持ちさせるためには色んな要因がありますが、通常の家づくりでは長持ちするための要因として挙げられないことが一つあります。それが外観デザインです。
大切なマイホームを長持ちさせる上で、見た目である外観のデザインはとても重要です。なぜなら、流行遅れを著しく感じる外観デザインや、もともと魅力のない外観デザインの家では、時間の経過と共に大切に扱われなくなり、最終的には耐久性に問題がなくても取り壊されてしまうからです。
考えてみてください。これまでに所有して来た衣類で、見た目の良くないもの、気に入っていないものを大切にしようと思ったことは、ほとんど少なかったのではないでしょうか。その結果、処分の時期も早かったのではありませんか。マイホームも同じで、見た目が良く愛着の持てるものにしなければ、耐久性に問題がないにもかかわらず取り壊されてしまうかもしれないのです。
魅力的な外観デザインの見た目の良い家は、住む人から大切に扱われ結果として長持ちにつながる訳です。
資産価値の維持
土地と建物の資産価値を考えた場合、土地は大きな変動がありませんが、建物については、残念ながら完成と同時にその価値が下がり始めることになります。物件によって異なりますが、築20年を経過した建物(家)は、ほとんどタダ同然の評価となってしまうのが実情です。
これは大金を支払った側からすると、あまりにも悲しい現実と言えます。では、本当に築20年を経過した家は価値がないと言えるのか?
家の価値について米国に目を向けると、築20年の経過を理由に家の価値が下がることはありません。価値が下がったとしたら、それは築年数ではなく他の要因が考えられます。では、なぜ日本の家は築20年で価値がほとんどなくなって、米国の家は価値が下がらないのか?
その理由には住宅文化の違いがありますが、一番の理由は日本では他人が「この家に住みたい」と思えない家を建て、米国では他人が「この家に住みたい」と思える家を建てているからです。つまり、「この家に住みたい」と他人が思える魅力がある家だからこそ価値があるということになります。
では、「この家に住みたい」と他人が思える家はどんな家なのか?
いくつかの要因が考えられますが、その中でも特に大切なのが家の見た目を左右する外観デザインなのです。「この家に住みたい」、「この家なら大金を出してでも住みたい」と思える魅力を感じるには、やはり素敵な外観デザインがなくてはなりません。
例えばアンティーク家具は他人が使用したものですが、流通しているものは決して安い金額ではありません。なぜ他人が使った中古品にお金を出すのかと言えば、お金を支払う価値を感じて「これが欲しい」と思うからです。そこには、必ず見た目の魅力があるはずです。
日本で家の価値を維持することは、現在の住宅文化では簡単なことではないでしょう。しかし、素敵な外観デザインにすることで、資産価値が高まる可能性は間違いなくあります。
外観デザインを重視することは、結果として資産価値の維持につながる訳です。
地域貢献
海外旅行で人気の観光地を見ると、素敵な街並みや美しい景観があります。フランスのパリやイタリアのベネチアなどは人生で一度は行ってみたい魅力的な所です。なぜパリやベネチアなどに行ってみたいと思えるのでしょう。その理由の一つとして、街並みや景観をつくる建物の美しさがあります。
人は美しいものを見ると、心地良い気持ちになります。そして人気の観光地には、美しい建物がたくさん建ち並んでいて、訪れた人は無意識のうちに心地良さを楽しんでいるのです。人を引きつける観光地の建物のように、個人の家も美しさのあるものだったら、それを目にする人はどんな気持ちになるでしょう。きっと心地良いものになるはずです。
マイホームが、見た人に心地良さを与えることが出来たとしたら、それは一つの地域貢献につながることになるでしょう。
外観デザインを重視することで注文住宅の満足度が変わる
いかがでしたか?
注文住宅で成功したい方に、外観デザインを重視する4つのメリットを再度ご紹介します。
- 住んでからの満足度
- 長持ちする家
- 資産価値の維持
- 地域貢献
注文住宅で成功する上で、外観デザインはとても重要です。しかし、実際の注文住宅の計画では、多くのケースで機能面、性能面が重視され、外観デザインは後回しとなってしまいます。
これは本当にもったいないことです。見た目である外観デザインを軽視するということは、注文住宅の満足度を半減させてしまうようなものです。
家づくりでは、素敵な海外の街並みや景観を見た時の心地良さ、そして感動を想像し、外観デザインを重視した計画を心がけてください。
より注文住宅の成功へと近づくことでしょう。