家の建て替えを検討している方必見! 費用相場・期間・工法をご紹介

ライフスタイルの変化や家の老朽化により、家の建て替えを考えることがあります。家の建て替えには多額費用が必要となるため、ローンや税金のことなども知識として持っておかなければなりません。よく比較されるのは、リフォームとの違いについてです。違いを知り、どちらを選ぶか決めるのも1つの方法となります。
一戸建てや一軒家の建て替えは一大イベントですから、しっかり計画を練ってから始めるようにしましょう。あらかじめ、インテリアや間取りなどを決めておくことも大切です。また、家の建て替えを成功に導くには、業者選びがとても重要なポイントになります。
今回は、家の建て替えに関する情報です。

  1. 家の建て替えに関する基礎知識
  2. 家の建て替え・リフォームとの違い
  3. 家を建て替える方法
  4. 家を建て替える業者選び
  5. 家の建て替えでよくある質問
  6. まとめ

この記事を読むことで、家の建て替えについてよく分かり、満足の行く家を建てることができるでしょう。建て替えを検討している方は、ぜひご一読ください。

1. 家の建て替えに関する基礎知識

家の建て替え前は、お金のことや建て替え中の仮住まいなども考えておかなければなりません。

1-1.お金のこと

1-1-1.頭金

ローンを軽減するためには、頭金をなるべく多く用意しておくことが重要です。家の建て替えを考える前に、頭金の準備は進めておきましょう。

1-1-2.税金

固定資産税や都市計画税のほかに、家を建て替え・新築した時の不動産取得税がかかることも考慮しなければなりません。

1-1-3.ローン

家の建て替えで長期ローンが予想されます。返済期間やボーナス時の返済額など、先々を想定したローン計画を立てることが重要です。家計を圧迫しないローン返済を考えましょう。

1-1-4.補助金

家を新築した場合、自治体から補助金を受け取ることができます。給付条件があるため、事前に確認しておきましょう。申請しなければ受け取れないものであるため、損をしないよう必ずチェックしてください。
また、エコ設計の住宅は、別途補助金を受け取れる可能性があります。情報収集をしっかり行い、受け取り忘れがないようにしましょう。

1-1-5.予算など

家の建て替えには多額の費用がかかるため、予算組みをすることも重要です。予算オーバーになって困ることがないよう、業者に依頼する前に予算を想定しておきましょう。

1-2.時期・タイミング

前述したとおり、家の老朽化が建て替えに一番適したタイミングです。子どもの独立や成長によって、ライフスタイルが変わったときや、二世帯住宅にしようと考えたときも、建て替えを考える時期でしょう。

1-3.解体について

家の建て替えに際し、今住んでいる家の解体が必要です。解体は工事期間に含まれます。解体から家の完成までの期間を想定し、予定を組むようにしましょう。解体費用は、建て替えとは別途必要になります。

1-4.建て方について

どのような住宅を建てたいのか、あらかじめプランを練ることが重要です。エコ設計を重視するのか、間取りを優先するのかにより、建て方も変わってきます。二世帯にする場合も同様です。

1-5.仮住まい・引っ越しについて

当然のことながら、工事期間中は仮住まいすることになります。業者が紹介してくれるケースもありますが、引っ越し費用や入居に際しての費用負担も発生するのです。建て替え工事の費用以外に出費があることも念頭に置いてください。

2.家の建て替え・リフォームとの違い

家の建て替えとリフォームは似ているようで、全く異なるものです。違いについて理解しておきましょう。

2-1.リフォームとの違いとは?

建て替えは、家を丸ごと新築することを指します。一方、リフォームは、家の骨組みをそのままに、内装や間取りをリフレッシュするものです。リフォームの方が小規模な工事になるでしょう。家の一部を修繕するものも、リフォームと呼ぶことがあります。

2-2.どちらにすべきか?

愛着のある実家を残したいなど、思い入れが強い場合は、リフォームのほうがいいでしょう。費用を抑えたい場合も、解体を必要としないリフォームを選ぶほうが多いものです。間取りや設備を一新したい・耐震設計にしたいなどの場合は、家の建て替えを選ぶほうが家をリフレッシュできていいでしょう。

2-3.注意点

全面リフォームでも建て替えでも、間違っていることはありません。費用や工事期間なども考慮し、どちらが適しているかを判断することも大切です。また、希望する内容に沿うプランになっているかも、選ぶ基準となるでしょう。

3.家を建て替える方法

住宅の建て替えは大規模工事になるため、工事の流れや失敗しない方法を覚えておきましょう。

3-1.まずどうするか? 計画の立て方

一戸建てや一軒家の建て替えを考えているなら、まずどのような家に住みたいか、具体的に想像することが大切です。間取りや動線など、住みやすさを優先したデザインを考えましょう。優先順位をメモに書き出すことをおすすめします。

3-2.主な流れ

家の建て替えに関する流れを覚えておきましょう。

  1. 予算・デザイン・希望・工法などを決める
  2. プランに納得できたら契約締結
  3. 住宅ローンなどの手続き
  4. 仮住まいへの引っ越し
  5. 家の解体
  6. 工事着手
  7. 完成後に引き渡し

3-3.種類

家の建て替え方法は、いくつかの種類があります。

  • 木造住宅(一般的な木造建築です。費用が安く、間取りの変更もしやすいのが特徴でしょう。)
  • 2×4住宅(2インチ×4インチの規格で設計された住宅です。木造住宅より気密性が高く、耐震設計を導入できます。)
  • RC構造(鉄筋コンクリートを用いた住宅です。耐震・耐火・遮音に優れた設計を取り入れることができます。)

3-4.希望

住みやすい家にするためには、希望をまとめておくことが重要です。

3-4-1.木造

自然あふれる木材を使いたいという希望は多いものです。木造住宅は窓を大きく作ることができます。

3-4-2.子ども

子ども部屋を作りたいという希望もあり、間取りにこだわる方も多いでしょう。子どもの成長を見据えた設計を考慮することは、将来間取り変更などをしなくていいため、とても重要なポイントです。

3-4-3.二世帯

親が高齢になり、介護などを踏まえ、二世帯設計にしようと考える方もいます。二世帯住宅なら、お互いにプライバシーを保(たも)ちながら、一定の距離感で同居できるのもメリットです。

3-4-4.地震に強い

震災が続き、地震に敏感になっている方も多いことでしょう。地震に強い家を作ることは、家を守ることにつながります。建て替えをきっかけに、耐震構造を取り入れることはとても重要です。

3-5.インテリア

家具などの配置を踏まえ、間取りをデザインすることも大切です。最近は、インテリアコーディネートを含めた家の設計を請け負う業者もあり、こだわりの家を建てたい方にはおすすめでしょう。

3-6.間取り

間取りを考える場合、将来までのライフプランをしっかり練ってから決めることが大切です。子どもが増えても大丈夫か、高齢になっても使いやすいかなど、業者に相談し、最適なプランを提案してもらうのもいいでしょう。

3-7.失敗しない方法とは?

デザインや希望などで迷うことや、取り入れたいことがたくさんあり、なかなかプランがまとまらないことがあります。後悔のない家を建てたいなら、業者の意見もしっかり聞いてから決めることが大切です。過去の事例などから、希望内容に優先順位をつけ、最も適したデザインを提案してもらえます。

4.家を建て替える業者選び

納得できる家を建てるには、業者選びがとても大切です。業者の選び方や、それぞれのメリット・デメリットを覚えておきましょう。

4-1.業者選びのポイント

業者を選ぶときは、実績と経験が豊富で、デザインなどの提案を積極的にしてくれることに着目しましょう。一戸建てや一軒家の建て替えをメインに扱う業者なら、安心して依頼できます。アフターフォローがしっかりしているかも確認してください。

4-2.各業者の違い・メリット・デメリット

4-2-1.ハウスメーカー

ハウスメーカーは全国展開している企業が多いため、高品質な住宅を短期間で納品できるのがメリットです。デメリットは、プランやデザインに制限が出てくる場合があることでしょう。実際に施工するのは、下請け業者になることがほとんどです。

4-2-2.工務店

工務店は地域に根づいた業者です。デザインから施工まで引き受けてくれるのがメリットでしょう。技術力は工務店ごとに異なるため、実際の施工例を見て判断することをおすすめします。

4-2-3.不動産業者

不動産業者は、実際に出来上がった住宅の販売をする業者です。設計や施工は行わないことがほとんどで、売買を専門にすると捉(とら)えてください。

4-2-4.建築家

建築家は、主にデザインを考案するプロです。工務店などと組んで施工まで行ってくれる場合もあります。ただし、デザイン料が別途発生するなど、高額になる可能性もあるでしょう。

4-3.相談方法

希望内容をまとめてから、ハウスメーカーや工務店に相談する方法がおすすめです。住宅展示場などへ足を運び、モデルハウスを見学する方法もいいでしょう。実際の施工例を見ると、デザインの参考になります。

4-4.諸費用・手数料について

家の建て替えには、さまざまな諸費用がかかります。

  • 解体費用
  • 登録免許税(家屋の登記やローン抵当権の登記などの最にかかるもの)
  • 引っ越し費用(仮住まいへの引っ越し・仮住まいからの引っ越し)
  • 仮住まいの敷金・礼金・仲介手数料

合計で、費用は平均250万円前後が必要となります。

4-5.注意点

業者を選ぶときは、費用が最も気になると思います。安く仕上げたいという思いが先行し、ずさんな建て替え工事で終わってしまっては、後悔が残ることでしょう。複数の業者を比較し、施工内容や費用の内訳をしっかり確認することが重要です。

5.家の建て替えでよくある質問

家の建て替え前は、心配事や分からないことも多いことでしょう。質問集を参考にしてください。

Q.ハウスメーカーと工務店ではどちらがお得か?
A.ハウスメーカーは資材を一括製造しているため、コスト面では工務店よりお得です。しかし、規定のデザインがあるなど、制約もあります。自由度を求めるなら、工務店のほうがいいでしょう。

Q.家の建て替えに要する期間はどのくらい?
A.計画から実際に引き渡すまで、数か月を要すると考えておきましょう。デザインが決まるまでに時間がかかる場合、1年かかることもあります。

Q.築年数によっても、建て替えを検討すべきか?
A.築30年を経過した住宅は、建物の老朽化が懸念されます。耐震設計を取り入れていないなど、心配な点も多いものです。築30年を目安に建て替えを検討するといいでしょう。

Q.家の建て替え時は、地盤調査も実施する?
A.地盤調査は、家の建て替えにおいてとても重要なポイントです。地震に強い地盤かどうか、しっかりチェックする必要があります。

Q.解体費用が安いと危険というのは本当か?
A.解体は建て替えにおいて必ず必要なもので、出費が気になる方も多いことでしょう。破格に安い費用を提示された場合、警戒が必要です。不法投棄など、悪質な業者である可能性もあります。信頼できる業者を選びましょう。

6.まとめ

いかがでしたか? 家の建て替えは、老朽化やライフスタイルの変化があったときに行うことが多く、間取り変更やデザインが自在なのが魅力です。リフォームより費用はかかりますが、家を一新することができ、気分もリフレッシュすることでしょう。多額な費用がかかることであるため、設計やデザインは納得できるまでしっかり打ち合わせをすることが大切です。ハウスメーカーや工務店に相談し、最適なプランを提案してもらってください。費用は業者によって異なるため、平均相場を知るためには、見積もりを比較することが重要となります。実績や経験などを実際の目で見て判断し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。建て替え前に、予算や希望などもしっかり計画を立てておくことをおすすめします。