
外構のトラブルを防ぐために必要な基礎知識を身につけよう!
塀や柵、カーポート、車庫、門など建物の外に設置するものを「外構」と言います。
新築を建てようと考えている人の中には外構の設置を考えている人もいるでしょう。
外構は建物の全体的なバランス・外観に影響するとても大切な部分です。大切な部分だからこそ失敗は許されません。
外構のトラブルを防ぐためにも実際に起こった外構工事の失敗をいくつか挙げ、防ぐ方法について説明します。
外構の設置を考えている人はぜひチェックしてください。
1.外構のトラブルについて
実際に起きた外構のトラブルについて説明します。
トラブルを未然に防ぐためには実際に起きたトラブルを知ることが大切です。
トラブルをいくつか知り、対策を立てていきましょう。
1-1 外構工事のコンクリートにヒビが見つかる
新築を建てる際、同時に外構工事を依頼したUさん。家の周りにコンクリートのブロック塀をつくってもらいました。
最初は問題なく過ごしていましたが、一部のコンクリート塀にヒビが入っているのを発見したのです。新しく建てたばかりなのに…とその時は思っていました。しかし、日が経過していくにつれ多くのところにヒビが入っているのに気づき、最初に発見した部分ではコンクリートが剥がれていたのです。
これにはUさんも驚きました。すぐに業者に連絡しましたが、元通りにするにはお金がかかるとの理由で結局、信頼できるほかの業者に外構工事を依頼したのです。Uさんはとてもショックだったと言います。
せっかく新しい気持ちで生活をスタートさせていたのに、こんなにも早く再び工事をすることになるなんて誰にも予想できません。
1-2 門の開閉がスムーズにいかない
もうひとつ、外構トラブルを挙げます。
Uさんと同様、新築を建てる際に外構の設置をお願いしたTさんは門の開閉で業者とトラブルになりました。
工事がすべて完了し引渡しが終わった後、外に設置した門が上手に開け閉めできないことに気付いたTさんは業者にすぐ確認しました。門を開けようとしても上手く開かない、閉める時も力を加えないと閉められないと伝えたところ業者側は「引渡し後は対応できない」との一点張りです。何回伝えても対応してくれないと諦め、ほかの業者に依頼して門を新しく設置したと言います。
外構の設置にお金を2度も使ってしまったのです。
Tさんは「あの業者に頼まなければよかった」と後悔の気持ちでいっぱいでした。
このように外構のトラブルは多発しているので注意してください。
1-3 なぜトラブルになってしまったのか
なぜ外構のトラブルが起こったのでしょうか。その「原因」について一緒に考えていきましょう。
取り上げたUさんとTさんのトラブルのように、原因はすべて“業者”にあります。
業者がきちんと工事していなかったことが原因でトラブルが起きたのでしょう。
しかし、そのトラブルを未然防ぐことができなかったUさん・Tさんにも原因はあります。
きちんと工事中でも業者とコミュニケーションを取り、引渡しの前にしっかりチェックしておけばトラブルを防げたかもしれません。
業者が手抜き工事をする悪質業者だとしても依頼する前に知識や情報を持っておけば悪質業者に依頼することもありませんでした。
よって、すべての原因が業者にあるわけではありません。
業者に依頼する側のUさん・Tさんにも原因はあったのです。
ではどうすればトラブルを防げたのか、次の項目ではトラブルを防ぐ方法について説明します。
2.トラブルを防ぐ方法
2-1 業者と入念に打ち合わせをする
トラブルを未然に防ぐためには「業者と入念に打ち合わせをすること」が大切です。
打ち合わせを重ね、自分たちが理想とする外構を伝えていかなければなりません。そして業者側がこのような方法で外構工事しますと丁寧に説明してくれるかどうかも要チェックポイントです。
打ち合わせの段階で不安・疑問点があればその場ですぐに解決してください。
後回しにするとその分失敗する恐れがあります。
疑問点はすぐに業者に尋ね、わかりやすいように説明してくれるかどうか業者の対応をチェックしましょう。
業者と打ち合わせをしっかり重ねなければ外構のトラブルが起きてしまいます。
また、工事後に不具合が生じた時のために「契約書の保証内容」や「保証期間」をチェックすることも大切です。
2-2 工事中も常に確認する
トラブルを防ぐもうひとつの方法は「工事中も常に確認すること」です。
先ほど説明したトラブル例ではUさん・Tさんどちらとも工事中、外構をしっかりチェックしていないことがわかりました。
きちんと業者が工事しているかどうか、手抜きをしていないかどうか自分の目で確かめることが大切です。
そして、工事中はもちろんのこと、引渡しが完了する前の最終チェックも欠かせません。
引渡しが完了すればそこで契約は終了になります。引渡し後にトラブルが起きても対処してくれないので注意してください。
トラブルを防ぐためにも引渡しを行う前に不具合がないかどうか確認することが大切です。
業者の人と一緒に確認しつつ、気になるところがあれば伝えましょう。
しっかりチェックするかどうかでトラブル防止につながります。
3.業者を選ぶ際の注意点
3-1 アフターサービスのある業者を選ぶ
業者選びはとても大切なことです。悪質業者に引っかからないためにも信用できる業者を選ばなければなりません。
優良業者を選ぶポイントとして「アフターサービスのある業者」を選んでください。
引渡し後、何かあった場合にきちんと対応してくれるサービスがあれば安心して依頼できるでしょう。
良い業者ほどアフターサービス、外構工事の保証がきちんと整えられているものです。
業者を選ぶ際は安心して依頼できるサービスが整っているところを選びましょう。
3-2 スピーディーかつ丁寧に対応してくれるかどうか
ホームページから電話やメールで気軽に問い合わせられますが、そこで「スピーディーかつ丁寧に対応してくれるかどうか」チェックしてください。
優良業者は返事が早く、問題もスピーディーに対応してくれます。ただ早いだけでなく、どんなに些細なことでも丁寧に説明してくれるので安心です。
しかし、悪質業者は適当に質問を受け流し、契約を迫る特徴をもっています。
丁寧に対応してくれない、契約を迫ってくる業者は気をつけてください。ほとんどが悪質業者なのですぐに契約せず、丁寧にお断りしましょう。
このように、トラブルを未然に防ぐコツは業者選びから始まります。
優良業者と悪質業者を見極めるためにも“知識”や“情報”を身につけてください。
4.まとめ
実際に起きた外講トラブルの例を見ながらトラブルになる原因、防ぐ方法、業者の選び方について説明しました。
新築を建てる際に外構を設置しようと考えている人にとっては必要な知識です。
事前に知識を頭の中に入れてさえおけばトラブルを起こすことなく、満足のいく外構が完成するでしょう。
- 外構工事で施した塀にヒビが入った
- 門の開閉がスムーズにいかない
- 業者と入念に打ち合わせをする
- 工事中も常に確認する
- アフターサービスのある業者を選ぶ
- スピーディーかつ丁寧な対応の業者を選ぶ
以上のポイントは必ずチェックしてください。
これから住む家だからこそ外観に関わる外構はトラブルが起きることなく、キレイに保ち続けたいものです。