鉄骨と木造の違いとは?特徴や性能、価格などさまざまな面から比較!

マイホームの購入は人生の中で最も大きいお買い物になります。
ほとんどの人が住宅ローンを20年~30年組んで購入するでしょう。
多額のお金を使うからこそ、失敗したくありません。
そこで、鉄骨と木造の比較をしていきましょう。
それぞれの構造や費用、工期、耐震性や耐火性、住み心地など詳しく見ていきたいと思います。
家族にとって鉄骨・木造どちらのほうが適切なのか、特徴を把握して考えてください。

1.鉄骨と木造それぞれの特徴

鉄骨と木造はまったく違います。
鉄骨か、それとも木造かで悩んでいる人はそれぞれの特徴を比較してください。
比較することで自分たちのライフスタイル・希望に合った工法が選べるでしょう。
それでは、それぞれの特徴について詳しく説明します。

1‐1.日本建築のおよそ7割が木造

現在、日本建築のほとんどは「木造」です。
昔から日本建築は木造が主流でした。
洋風の家を建てるときも木造を選択する家庭が多いです。
残りのおよそ3割は鉄骨やRC造が占めています。
昔から使用してきた「木造」は、日本の建築工法において必要不可欠なものです。
木造住宅でもさまざまな工法があります。
主流になっている工法は「軸組み工法」になるでしょう。
軸組み工法の特徴は、柱と梁(りょう)を組みあげていく方法になります。
よって、地震や台風に強い構造だと言えるでしょう。
耐震性にすぐれているのは間違いありません。
ほかにも、最近出てきている「枠組み壁工法」などもあります。
ハウスメーカーや業者によって異なるのでチェックしてください。

1‐2.高く大きな建物に採用する鉄骨

ほとんどの一軒家は2階建てなので「木造」を選択する家庭が多いです。
しかし、高層ビルや大きい建物などは「鉄骨」になります。
アパートやマンションも鉄骨になっているケースが多いです。
基本的に大きい住宅に採用する工法ですが、最近は軽量鉄骨を使用した一軒家も登場しています。
ただし、すべて鉄骨を採用するわけではありません。
鉄骨でも木材は使っています。割合としては、鉄骨が1割、木材が9割と非常に多いのです。詳しい割合は業者やハウスメーカーによって異なるので注意してください。
鉄骨だからと言って、すべて鉄でできているわけではありません。
一方、高層ビルなど高く大きい建物は耐震性にすぐれていなければならないので構造が変わります。

1‐3.鉄筋コンクリート(RC)造とは

建築工法のほとんどは「木造」か、または「鉄骨」になります。
鉄筋コンクリート(RC)造について、詳しく知る人は少ないでしょう。
RC造とは、1916年に初めて日本で導入しました。日本では歴史の浅い工法になります。
RC造の建築物が多いのは「沖縄」ですね。
アメリカ基地のある沖縄は、戦後にアメリカの技術がたくさん入ってきました。セメント・コンクリート・ガラスなどが急速に普及したのです。
結果、鉄筋コンクリート、RC造が増えたと言います。
RC造の特徴は、とても幅広いです。
壁で支える、柱や梁(りょう)で支える構造、プレキャストコンクリートパネルを使用する、枠組みを造ってコンクリートを流しこむなどさまざまでしょう。
住宅の構造や素材によって採用する工法が異なります。
また、ほかの工法よりも比較的、RC造は価格が高いです。

2.鉄骨と木造のメリット・デメリット

2‐1.木造住宅のメリット・デメリット

日本において主流になっている工法「木造」のメリット・デメリットについて説明します。
木造の主なメリットは、“材料費やコスト面での節約”、“間取りの自由度”になるでしょう。
木材の種類によって異なりますが、鉄骨やコンクリートよりも材料費は安いです。
全体的なコストを考えたうえで木造住宅を選んでください。
さらに、間取りの自由度が高いところもメリットの1つになります。
せっかくマイホームを購入するなら自分たちの理想に合った間取りにしたいでしょう。間取りにこだわりを持っている人は、自由に決めることができる木造がおすすめです。軽量で耐震性、吸湿性にすぐれている、選択できる外観が幅広いなどのメリットもあります。
一方、デメリットは「耐久性が低いこと」です。
主に木材を使用しているため、風雨や害虫によって劣化しやすい傾向があります。
しかし、高い技術を持ってきちんと設計をしておけば、デメリットは生まれません。

2‐2.鉄骨のメリット・デメリット

木造とは異なる「鉄骨」のメリット・デメリットはどうなっているのでしょうか。
鉄骨の主なメリットは、耐震性能にすぐれている点です。
頑丈で丈夫な鉄骨は、燃えにくく安定しています。
また、防音性が高い点もメリットの1つです。
鉄骨は音を遮断してくれるので外部にもれる心配はありません。
RC造は工期が比較的短いのも魅力的な点になるでしょう。
しかし、デメリットもあるので注意しなければなりません。
鉄骨のデメリットは、材料費・建築コストが高い点です。鉄骨・コンクリートなどの材料は木材よりも高い値がついています。
家庭によってマイホーム購入の予算を考えているはずです。範囲内で抑えることができるのか、しっかり「見積もり」を計算しておかなければなりません。

3.マイホームを購入する際の注意点

3‐1.木造住宅のポイントは「適切な処理をした材料」

マイホームを購入する際、木材か鉄骨かで悩むものです。
一般的な住宅を購入予定の人は、「木造」で間違いありません。
木造には「耐久性が低い」というイメージはあります。
しかし、耐久性の低さは“材料”に関係しているものです。
工法自体が低いわけではないので安心してください。
木造住宅を購入する際、ポイントは「適切な処理をした材料」になるでしょう。
害虫や風雨対策をきちんとしている材料を使用すれば、耐久性も安心できるほど向上します。
安心した木造住宅を建てるためにも、適切な材料を使っているかどうか確認が必要です。
また、最近では“地震に耐えることができるか心配”と思っている人が多いでしょう。
東日本大震災が起きてから、耐震性能を考えた構造をきちんと計算しています。
柱の本数や配置などによって地震が起きても安心できる住宅になるのです。

3‐2.自分たちの優先順位を明確にする

家庭においてマイホームの“優先順位”は異なるでしょう。
自分たちに合った工法を選択するためにも、優先順位を明確にしておいてください。
たとえば、コストを1番に考えると木造が最適な工法になります。
防音性にすぐれて工期が短い点を重要視する場合は鉄骨か、RC造がいいでしょう。
以上のように、どの点を重要視するかどうかで工法の選択が変わってきます。
家族でしっかり話し合って、1番に何を考えるべきか優先順位を決めていきましょう。

4.まとめ

鉄骨と木造それぞれの特徴やメリット・デメリット、マイホームを購入する際の注意点について説明しました。いかがでしたでしょうか。
どの工法を選択するのか悩んでいる人は、まずそれぞれの特徴を把握することが大切です。
特徴や工期、費用、メリット・デメリットなどさまざまな面を比較することで、選択しやすくなります。
そして、安心できる住宅を建てるためにも業者選びが大切です。
しっかり意見を聞いてくれる、的確なアドバイスをしてくれる業者に依頼しましょう。