知っておきたい二世帯住宅のメリットとデメリット~注意点について~

住宅の購入を検討している中、親や子供との二世帯住宅を考えている人も多いでしょう。
新しい住宅を購入するときこそ、二世帯住宅をするベストな機会になります。
チャンスを逃さないためにも、事前にメリットやデメリットを把握しておきましょう。二世帯住宅のメリットやデメリット、知っておきたい注意点について説明します。
二世帯住宅を考えている人は要チェックです。

1.二世帯住宅のメリット

二世帯住宅を始める前に知っておきたいのが「メリット」や「デメリット」です。
失敗したくない人は必ず把握しておかなければなりません。
そこで、二世帯住宅のメリットについて詳しく説明しましょう。

1‐1.住宅の建設費用が節約できる

二世帯住宅の最も大きなメリットは、住宅の建設費用が節約できる点です。
ほとんどのメリットは「経済面」にあります。
二世帯住宅を購入する際、家庭によってさまざまです。
新しい家を購入する、親が住んでいる家を二世帯住宅にリフォームするなど、さまざまな方法があるでしょう。
中でも最も多いケースが子供がローンを組んで親が住んでいる家をリフォームする方法です。
子供と親から半分ずつ費用を出すとお互い節約できるでしょう。
さらに、親は普段から住んでいた家を新しくリフォームでき、子供は親からの援助で費用を抑えることができるのです。
両者において大きなメリットになるのは間違いありませんね。
最初から二世帯住宅用に購入する家庭も増えてきています。ぜひ住宅をチェックしてみてはいかがでしょうか。

1‐2.二世帯住宅はエコにつながる

二世帯住宅は「エコ」につながることをご存じですか?
最近、エコに力を入れる家庭が増えてきているので住宅もエコ化が進んでいます。
二世帯住宅はエネルギー消費量の削減につながるのです。
二世帯住宅は親と子の2家庭が1つになるので、無駄なエネルギーが削減できる仕組みになっています。
実際、ある住宅会社が実施したアンケート調査によると、二世帯住宅になってからエネルギー消費量が少なくなったという結果が出ているのです。
地球・環境保全のためにも、二世帯住宅はとても効果的な方法になります。

1‐3.いざというときに協力し合える

最近は1人暮らしによる「孤独死」が増えてきました。
孤独死をする原因の中には「子供と離れて暮らしていたから」「同居人がいなかったから」という内容が挙がっているのです。
二世帯住宅のメリットは、「いざというときに協力し合える」メリットを持っています。
孤独死を防げると同時に、家族が病気をしたときは看病できる、入院したときは子供のお世話を頼めるなど、さまざまなメリットが生まれてくるのです。
また、両親や子供がそばにいてくれるととても心強くなるでしょう。
何よりも安心感が増すのも大きなメリットですよね。
そして、小さい子供がいる場合は成長に大きなメリットを与えることができます。子供の成長と同時に親や年上の人を敬う気持ち、文化の継承など、成長にプラスとなるメリットがたくさんあるのです。
このように、二世帯住宅にはたくさんのメリットがありますよ。
始める前にぜひチェックしておいてくださいね。

2.二世帯住宅のデメリット

2‐1.生活リズムの違いから起こる「ストレス」

二世帯住宅のメリットについて説明しましたが、デメリットもしっかり把握しておかなければなりません。
主なデメリットは、生活リズムの違いから起こる「ストレス」です。
今まで別々に暮らしていた家族が1つになるのですから、生活リズムがバラバラになるのは当たり前でしょう。
お互い違う生活リズムのまま生活するか、またはどちらかが合わせるのか2つに1つです。
ほとんどの二世帯住宅はそれぞれの生活リズムを維持したまま暮らしています。
しかし、異なる生活リズムの中で暮らすと日々ストレスがたまるものです。たまったストレスを上手に解消できるなら良いですが、たまり続けるほど精神面が狂ってしまいます。
「うつ病」になる人も多いため気をつけなければなりません。
異なる生活リズムをきちんと理解したうえで、二世帯住宅を始めましょう。

2‐2.「プライバシー」の確保

違う生活リズムによる「ストレス」はもちろん、「プライバシー」の確保も難しくなるでしょう。
自分の部屋や夫婦の寝室、両親の寝床など、それぞれ「プライバシー」を確保する空間を持たなければなりません。
本当の親や子供でもプライバシーを守りたい人は多いでしょう。
さらに、配偶者の両親と生活することになれば、なかなかプライバシーが確保できずイライラが募ってしまいます。
特に、「台所」や「リビング」、「風呂場」、「トイレ」などの共有スペースが問題になりやすいです。
2つの家庭が共有する空間は配慮しなければなりません。
プライバシー問題でもめたくない人は、事前に共有スペースを2か所つくるのも1つの対処法になります。
二世帯住宅になるとなかなかプライバシーが確保できないと思っておきましょう。

3.知っておきたい注意点

3‐1.余裕を持って「準備期間」をつくる

二世帯住宅のメリットやデメリットについて説明してきました。
今までの内容から見てわかるように、二世帯住宅にはさまざまな問題が眠っています。問題を解決しないまま二世帯住宅を始めると後で問題となり、復旧できないほどの溝ができてしまうのです。
トラブルにならないためにも、余裕を持った「準備期間」が大切になるでしょう。
準備期間はせめて1年~2年はほしいところです。
1年~2年とたっぷりの時間をかけて1つずつ問題を解決してください。
たとえば、二世帯住宅にかかる資金や相続問題、嫁姑(しゅうとめ)問題、生活リズムなど解決してほしいことはたくさんあります。
二世帯住宅をするにあたり、何が問題になるのか準備期間で考えることが大切です。

3‐2.成功例や失敗例を比較する

実際、二世帯住宅にしてから両親と子供の関係が悪くなったというケースも聞きます。
特に、「嫁姑(しゅうとめ)問題」は要注意です。
同じ空間で生活するからこそ、お互い毎日顔を合わせることになるでしょう。
顔を合わせなければならないのに我慢する機会が増えればストレスもたまってしまいます。
毎日気持ち良い生活をするためにも、問題は事前に解決しておかなければなりません。
そして、成功例や失敗例を必ず比較しておきましょう。
二世帯住宅についてさまざまなハウスメーカーが実例を出しています。
事前に確認しておけば、トラブルになることもありませんよ。

4.まとめ

二世帯住宅のメリットやデメリット、知っておきたい注意点について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
二世帯住宅についてきちんと把握しておけば、失敗することもありません。
親や子供と一緒に生活するからこそ、できるだけトラブルは未然に防いでおきたいですよね。
家庭によって問題点が異なるのでお互いしっかり話し合ってください。
そして、少しずつ問題を解決していきましょう。

  • 住宅の建設費用が節約できる
  • 二世帯住宅はエコにつながる
  • いざというときに協力し合える
  • 生活リズムの違いから起こる「ストレス」
  • 「プライバシー」の確保が難しい
  • 余裕を持って「準備期間」をつくる
  • 成功例や失敗例をチェックする

以上は必ず押さえておきたいポイントになります。
何も知識を得ないまま二世帯住宅を購入すると後悔するでしょう。
いつまでも仲むつまじい家庭でいるためには事前の知識が必要になります。