
省エネ住宅ポイントとは? エコ住宅を建設・リフォームを考えている人は要チェック!
気温上昇やオゾン層の破壊、環境破壊など、地球温暖化による問題が年々深刻になってきています。
1カ国の問題ではなく、地球全体規模の問題なので1人1人が意識を高めなければなりません。家電量販店に行くとほとんどが「エコ家電」となっており、メディアでも取り上げられるほど“エコ”が注目されています。そのひとつである「エコ住宅」、「省エネ住宅ポイント」をご存知でしょうか?
省エネ住宅に興味がある人はぜひチェックしてください。
省エネ住宅とは何なのか、省エネ住宅ポイント制度について説明します。
1.省エネ住宅ポイントとは
住宅には冷暖房機器が備わっていますが、冷暖房機器を使う際はエネルギーが消費され、其の分二酸化炭素が排出します。
できるだけ二酸化炭素を減らし、地球温暖化防止に貢献するためにも省エネルギーに配慮しなければなりません。
1-1.省エネ住宅とは
近年、注目されている「省エネ住宅」。省エネルギーに特化した住宅のことであり、普通の住宅よりも冷暖房機器の使用を抑えています。
外部からやってくる熱を吸収・反射する外壁を使ったり、屋根や天井に断熱材を入れたり、気密性の高い窓・ドアを使ったりとさまざまな工夫を凝らしているのです。そうすることで、無駄なエネルギーを使わず快適な日々を送れます。
日本は四季によって気温が変化し、大陸が縦長なので地域によっても温度差は激しいです。
そのため、家を建てる土地の気候を考えながら、どうすれば無駄なエネルギーを使わずに生活できるのか考慮し設計します。
普通の住宅を建てるよりも高い技術が必要になるでしょう。
1-2.省エネ住宅ポイントとは
省エネ住宅に注目するなら「省エネ住宅ポイント」は欠かせません。
省エネ住宅ポイントは、2014年の補正予算案に盛り込まれた制度です。
「住宅エコポイント」や「復興支援・住宅エコポイント」という名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?それらの内容が改められた制度だと思ってください。
国土交通省のホームページによると、「一定の省エネ性能を有する住宅の新築やエコリフォームに対して、様々な商品等と交換できるポイントを発行する制度」と記載されています。
つまり、省エネ住宅を建設、またはリフォームをすると「省エネ住宅ポイント」をもらい、貯まったポイントで商品に交換できる制度のことです。
ポイントを貯めることが大好きな人にとって、とても嬉しい制度になるのではないでしょうか。
1-3.省エネ住宅ポイントの目的
なぜ省エネ住宅ポイント制度が確立された目的は、多くの人に「エコ住宅」を知ってほしいからです。
さまざまなメディアでエコが取り上げられていますが、実際のところまだまだ普及されていません
。
エコよりも機能性や住宅のデザイン、自分の理想を追求する人が多く、エコを重要視していないのです。
できるだけ地球温暖化対策をしていかなければ、問題はさらに深刻化します。
なので、国全体が必死に取り組みを進めていっているのです。
多くの人に省エネ住宅を知ってもらおうと、消費者の需要を喚起し、住宅投資の拡大を期待するため「省エネ住宅ポイント制度」を発行しました。
省エネ住宅が気になっている人は、必ずチェックしてほしいポイント制度です。
2.対象となる住宅とポイント交換について
2-1.対象となる住宅とは
省エネ住宅を建設、またはエコリフォームをしたからといってすべての住宅が対象になるわけではありません。
せっかく省エネ住宅を建てたのに、ポイントがもらえなかったらショックですよね。
省エネ住宅を建てる前に、対象となる住宅をチェックしておきましょう。
対象となる住宅の条件には、「一定の省エネ性能を満たすエコ住宅の新築」「省エネ性能を満たす新築住宅の購入」「エコリフォーム」となっており、必ず条件を満たさなければなりません。
条件はどのような内容になっているのか気になるでしょう。
例えば、太陽熱利用システムの導入や給湯部熱交換率など、さまざまな内容になっています。地域によって条件も異なるので、国土交通省のホームページを必ず確認してくださいね。
2-2.ポイント交換について
貯まったポイントは何に交換ができるのでしょうか。交換できるものはさまざまです。
エコ商品や地域商品券・プリペイドカードなど商品の交換や環境保全活動等をしている団体への寄附や復興支援活動の費用に交換できます。
欲しい商品があれば商品券に交換するのも良いですし、地球のために何かしたいなら団体に寄附するのも良いでしょう。
何に交換するのかはあなたの自由です。
また、ポイントは即時交換として、工事の費用に充てることもできます。
ポイントの発行対象になった工事への費用にはできませんが、追加で工事が必要なときに交換ができるのです。これはとてもありがたい制度ではないでしょうか。
3.注意点について
3-1.省エネ住宅ポイントの対象期間
省エネ住宅ポイント制度を利用したい場合、“対象期間”に気をつけてください。
ポイントが付与される期間中にエコ住宅の建築、またはエコリフォームを実地しなければなりません。
国土交通省のホームページによると、2014年12月27日以降から2016年3月31日までに着工した住宅のみ、省エネ住宅ポイントが獲得できるとされています。
つまり、2016年3月31日まで着工しなければ対象にはなりません。
せっかくエコ住宅を建設してもポイントがもらえない残念な結果にならないために、きちんと確認してくださいね。
3-2.省エネ住宅ポイントの発行対象
省エネ住宅ポイント制度が適用されるのは、条件をクリアしなければならないと説明しましたが、着工する前に必ず確認しなければなりません。確認してから設計し、着工に入らないと一定の条件がクリアできないでしょう。
主な条件として挙げられるのが、省エネ法のトップランナー基準適合、一次エネルギー消費量等級5の住宅、または消費量等級4の木造住宅、断熱等性能等級4の木造住宅、省エネルギー対策等級4の木造住宅になっています。
発行対象を必ず確認し、建設業者やリフォーム業者と確認しながら建設・リフォームしてくださいね。
4.まとめ
省エネ住宅ポイント制度について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
省エネ住宅をたくさんの人に知ってもらおうと国が積極的に制度を進めています。
基本的に、エコ住宅の新築で与えられるポイントはおよそ1戸あたり300,000ポイント、エコリフォームの場合は300,000ポイントが上限です。
また、エコリフォーム+耐震リフォームをする際はさらに150,000ポイントが得られるでしょう。
- 省エネルギーに特化した住宅が「省エネ住宅」
- 省エネ住宅の建設、リフォームに与えられるポイント
- 省エネ住宅ポイントの目的はエコの普及
- 一定の条件を満たさなければならない
- さまざまな商品・復興支援に交換できる
- 省エネ住宅ポイントの対象期間に要注意
- 省エネ住宅ポイントの発行対象を確認する
省エネ住宅を考えている人は、ぜひ以上のポイントをチェックしてください。
効率的にエコ住宅の建設・リフォームをするために、省エネ住宅ポイント制度を知っておくと良いですよ。
注意点もしっかり把握して、上手に進めてくださいね。
満足いく住宅を建てるためにも、ぜひ多くの人に知ってもらいたい制度になっています。