天井にカビが生える原因とは？ 対処法・予防法と共に解説！
日本は多湿な気候です。現在の住宅は気密性が高いので、除湿が不十分だとカビが生えやすい環境になってしまいます。「壁や天井にカビが生えてしまった」と悩んでいる人も多いでしょう。カビが生えたままだと見た目が悪いだけでなく、アレルギーの原因にもなります。
今回は、天井にカビが生える原因やカビの掃除方法を解説しましょう。
この記事を読めば、カビを予防する方法も分かります。室内にカビが生えてきて困っているという人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1．天井にカビが生える原因
前述したように、日本は多湿な気候です。そのため、日本の伝統的な家屋は窓が大きく取ってあり、風通しがよいようにできています。しかし、近年の住宅は気密性が高くなり、窓を閉め切ってしまえば湿気が室内に溜まりやすくなるでしょう。すると、壁や天井にカビが生えることも珍しくありません。特に、梅雨時など高温多湿の時期はカビが生えやすいでしょう。また、築年数がたった家の場合は、少しずつ雨漏りが起こり、天井裏に湿気がたまってカビが生えることもあります。集合住宅の場合、階上から水漏れが起こってカビが生えることもあるでしょう。特に、大規模な水漏れが起こった後は処置をしても湿気が完全に取れず、カビが生えやすくなることもあります。
2．カビを放置しておく危険性
天井にカビが生えると、見た目が悪くなるだけではありません。カビの胞子が体内に入れば、肺炎やアレルギーの原因になります。家の天井の中でカビが生えやすい場所は、浴室や寝室です。寝室は日中締め切ったままというご家庭も珍しくないでしょう。また、布団が吸収した汗などの水分が放出され、ほかの部屋と比べると湿度が高くなりがちです。そのため、「気がついたらカビが生えていた」ということもあるでしょう。
3．天井のカビを取る方法
この項では、天井のカビを掃除する方法を解説します。ぜひ、参考にしてください。
3-1．部屋の天井に生えたカビの掃除方法
浴室以外の部屋の天井にカビが生えた場合は、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液を利用します。次亜塩素酸ナトリウムはドラッグストアやインターネットショップで購入可能です。次亜塩素酸ナトリウム1に対して水3を加えた水溶液を作ったら、スプレー容器にいれて、カビに向かって拭きつけましょう。マスクやゴーグルをして目や口に水溶液が入るのを防いでください。水溶液が垂れてしまってうまくつかないという場合は、キッチンペーパーに染みこませてカビに貼りつけてもいいでしょう。そのまま30分～1時間放置したあとで、ぞうきんで水溶液をぬぐい取ってください。これで、ほとんどのカビがすっきりと取れるはずです。クロスに凹凸があってカビがそこに入りこんでいる場合は、古歯ブラシなどでこすり落としましょう。
3-2．浴室の天井のカビ掃除
浴室の天井についたカビを取るには、フローリングワイパーを利用すると便利です。フローリングワイパーにドライシートをつけて、そこにスプレータイプのカビ取り剤を拭きつけましょう。それで天井を拭き掃除してください。そうすれば、カビ取り剤が自分にかかりにくくなります。拭き掃除が終わったら、そのまま10分ほど放置した後で一気にシャワーで洗い落としてください。この際、ゴーグルやマスクをつけて薬剤が目や口に入るのを防ぎましょう。浴室の天井はつるつるしていますので、比較的カビが落ちやすいはずです。
3-3．注意点
天井全面にカビが生えている場合や、掃除をしてもしばらくしたらまたカビが生えている場合は、天井裏にカビが大繁殖している可能性があります。集合住宅の場合は、天井内部にカビが生えている可能性もあるでしょう。リフォーム業者に連絡して、一度天井の状態を確認してもらってください。場合によっては大規模なリフォームが必要になることもあります。
4．天井にカビが生えるのを防ぐ方法
天井にカビが生えるのを防ぐには、除湿が第一です。毎日適度に換気をしてください。日中ほとんど家にいないという場合は、朝起きたら窓を開ける習慣をつけましょう。梅雨時などカビが生えやすい時期は、エアコンを除湿運転するといいですね。また、布団は適度に干して、湿気を取り除きましょう。浴室も同様です。窓がある場合は窓を開け、窓がない場合は換気扇を24時間つけっぱなしにしましょう。
壁にカビが生えると、天井にもカビが生えやすくなります。押し入れやクローゼット内部にもカビが生えやすいので、定期的にチェックしましょう。築年数がたった家の場合は、リフォームをすればカビが生えにくくなる場合もあります。カビは、大繁殖してしまうと除去が大変です。見つけ次第こまめに清掃するように心がけましょう。
5．天井のカビ対策に関するよくある質問
Q．天井のカビには、どのような種類があるのでしょうか？
A．白いカビと黒いカビがあり、黒いカビの方が取れにくく厄介です。
Q．しばらく留守にする場合は、どのようにカビ対策をすればいいのでしょうか？
A．可能ならば、換気扇をつけっぱなしにしておくといいですね。また、除湿剤などをおいておきましょう。
Q．浴室の天井のカビを防ぐには、どうしたらいいですか？
A．50度くらいの熱いお湯を天井にかけるといいのですが、一歩間違えばやけどの危険があります。ですから、換気扇を24時間回すなどして、できるだけ浴室を乾燥させておくようにしてください。
Q．クロスの下にカビが生えてしまいました。どうしたらいいでしょうか？
A．クロスの下にカビが生えた場合、素人が対処するのは難しくなります。クロスの交換と天井の掃除を業者に依頼してください。
Q．上階に住んでいる人の水漏れが原因でカビが生えた場合は、クリーニング料金などを請求できますか？
A．一般的には水漏れが発生した後で、保険による補償が行われますので、そのお金で対処しましょう。
6．おわりに
いかがでしたか？ 今回は天井にカビが生える原因や対処方法を解説しました。天井はあまりよく見ないものですが、壁にカビが生えたという場合は、天井にも生える可能性が十分にあります。定期的にチェックしましょう。特に、壁と天井があわさる四隅はカビが生えやすい場所です。